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最強の爆弾

作者:暴発
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第2話日常風景

 
前書き
少々主人公の性格がさらけ出されます 

 
 吉良は眠りから覚醒する。時間は朝の6時、太陽が昇り始める時間。男はベッドから起き上がり直ぐに髭を剃刀で剃り、そしてスーツに着替える。

 吉良は独身のため朝食を自分で作らなければならないため直ぐに料理を作り、そして食べれば会社に出勤である。

 吉良の住んでいる所はS県S市杜王町。至って平和な町である。吉良はそこで会社員として働いている。
 吉良は7:25分に家を出る。だが吉良は7:20分に全ての事を終わらせるため、吉良は余った時間で男は必ずする事が2つある。
 吉良はタンスの一番下の段を開き『それ』を取り出す。
 『それ』を吉良は愛おしい物を壊れないよう触るかのように触る。

 三分程『それ』を触ると満足したらしく元の場所に仕舞う。
 男はチラッと時計を見る。見ると今の時間は7:23分。7:25分になるまで後2分ある。男は鞄を持つと玄関まで歩く。そして靴を履きドアの前で立ち止まる。

「キラークイーン」
 男がそう呟くと男の側に人型の何かが出現する。
 全身ピンクで身体の至る所にドクロがあしらわれている。
「良し、今日も異常は無いか」

 【キラークイーン】

 それが吉良吉影の『スタンド』。

 吉良吉影はドアを開き会社に行くために歩く。
 吉良が通っている会社の名はカメチェーン。杜王町に支店を構える会社である。

 吉良の家からカメチェーン店までは25分程である。

 吉良は働いているカメチェーン店の入口まで来ると立ち止まり時計を見る。そして辺りをキョロキョロと見渡している。吉良の行動は他の人から見れば誰かを待っているかのように見える。

 カツ、カツ、カツ。

 吉良の後ろからハイヒールで歩く時に鳴る音がし、吉良に近付いてくる事が分かる。

 吉良は既に後ろから近付いて来る者は分かるがあえて分からないフリをする。その方が近付いて来る者が喜ぶからである。

「吉良さ~ん!! お弁当持ってきました~」

 声からして女で、後ろから走って来る。

「やぁ、早乙女君おはよう元気かな?」
 今、気付いた様なフリをして振り返りニッコリと微笑む。

「と、とても元気ですよもうとっても!! あ、あとこれどうぞ!!」

 頬がリンゴの様に赤くなり噛みながらも喋る。そして自分のバックの中からお弁当を出し吉良に差し出す。

「ありがたく貰っておくよ」

 差し出された弁当を貰い、また笑顔になる。

「ふえぇ。それじゃあ!! またお昼休みに!!」

 そう言ってカメチェーン店の中に入って行く。
 吉良はカメチェーン店に入って行く後ろ姿を見届けると周りに人がいない事を確認すると、近くのドブに弁当の中身を捨てる。

「…好き好んで不味い物を食べる趣味は無いんでね、それにあの女は全然好みではない」

 そう言いながらドブに浮いている弁当の具を冷めた目で見る。

「だが、あの女には『才能』がある。『スタンド』使いになる『才能』が」

 そう言い残すとカメチェーン店の中に入って行く。 
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