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魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~

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無印編!
  知らないのは慎吾だけ。

 
前書き
みなさん、前回はすいませんでした。
急遽予定が入っちゃったので、前書きと後書きをほぼなくして、本編だけ書いてました。
今回はそんなこともないので、どうぞお楽しみください!
それではっ
 

 
美愛side
あの後も私たちはジュエルシードを集め続けていた。
そして今日は夜中の学校。

<スタンバイレディ>
「リリカルマジカル!ジュエルシードシリアル二十、封印!」
<シーリング>

なのはは頑張ってお仕事中。
私は・・・。

「つい思っちゃうんだけどさ、なのはがいるんだから私っていらなくない?」

いつものように忘れ去られていた。

「あれ?何か言った、美愛?」
「べーつにー」

そして今更思い出したかのように私に声をかけてくるユーノだった。
なんかもう、話しかけられても一切優しさを感じ取れないんだよ、私は・・・。

「はあ、はあ・・・」
「なのは、お疲れ様」

だからさ、ユーノ。私は?
いつもなのはやユーノをプロテクションで守ってあげてるよね?
いっそのことなんちゃってプロテクションで怪我させてあげようか?

『美愛、そんなに拗ねるなよ・・・』

そして今日も遠くの電柱に立って見守ってくれているおにぃ。

『だってさ?きちんと会話をしてくれるのってもう、おにぃだけなんだよ!』

流石にそれは辛いんだよ・・・!

sideout


今日は日曜日。
士郎さんがコーチをしているサッカーチーム、翠屋JFCの試合の日。
俺たちはなのはに呼ばれたので、応援に来ている。ついでにメンバーはなのはとアリサとすずかと俺と美愛、慎吾の六人だ。

「さて、応援席も埋まってきたようですし、試合を始めますか?」

敵チームのコーチが言う。

「いえ、始めたいところなんですが、まだうちのチームの二人が来てないんですよ・・・」

そして翠屋JFC大ピンチ!

「あれ、お父さん?たしか今日は風邪と、お家の事情で来れないって連絡がなかったっけ?」
「え、そうだったか?」

おい士郎さん、なのはに教えてもらうってのはダメでしょう・・・。

「うーん・・・しょうがない。陽龍くん、慎吾くん」

あ、嫌な予感がする。

「代わりに入ってくれないかい?」

うわー、予想的中だー。

「慎吾はともかく、俺が入ったらそこで試合終了ですよ?」

諦めたらそこで試合終了だ!とはまた違って。

「じゃあおにぃ、たまたま!ここにある一つ四十キロの重りを両足に付けるっていうのはどう?」
「反対」
「おお!それはいいアイディアだよ、美愛ちゃん!」

全然良くないです、士郎さん。

「それじゃあ陽龍くん、慎吾くん、頼んだよ?」
「はあ・・・了解です。美愛ー」
「あいさー。はい、これねー」

あー、また足が重くなるー。

「っていうか、あれ?何も言ってないのに参加決定?」
「勝ったら美愛の好感度アップかもな」
「うっしゃぁぁぁぁ!絶対に勝つぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

コイツマジで扱いやすいな。

ピピーーー!
さて、とりあえず俺は守りに入るか。楽そうだし。

「おおい陽龍、なにやってんだ!早く行くぞ!」
「え、ちょ、慎吾!俺は後ろでゆっくりと・・・!」
「突撃じゃァァァァァァァァァ!!」
「俺を巻き込むなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

くそ、こっちに出てきたのならやるしかない・・・か。

「行くぞ、陽龍!」
「おし、こい慎吾!」

そして慎吾がいつの間にか貰っていたボールをパスされる。
そして俺はそのままゴールへ走る。

「慎吾!」
「こい!」

そう言って慎吾にパスする。
フリして反対側にいる同じチームの奴にパスをする。

「え、うわっ!」

パスをされたやつは戸惑うが、しっかりとボールを受け取って走り出す。

「よし、成功だ!」
「おい待て陽龍!?」

む、なにか文句がおありですかね?

「ありまくりだ!なんだよ今の!」
「カウンター。成工したろ?」
「確かにねぇ!?」

そんなにイライラすんなよ、はげるぞ?

「あ、さっきのやつが点入れた」
「うっしゃぁぁぁぁ!」

自分で入れなくてもおっけーなんだ?


そして結果発表。
もちろん・・・翠屋JFCの勝利!

「おーし、みんな良い出来だった!陽龍くんと慎吾くんはブッツケだったけど、いいできだった!」
『はい!』
「じゃあ、勝ったお祝いに飯でも食うか!」

ノリノリですね、士郎さん。


そして翠屋の店内でチームの人達がご飯を食べている間、俺たちは外のテーブルでお菓子を食べていた。

「それにしても、改めてみるとこの子、フェレットとはちょっと違わない?」

今度の話題はユーノだった。

「そういえばそうかなぁ・・・動物病院の院長先生も変わった子だね、っていってたし」

これはごまかすのが大変かな?

「まあ、ちょっと変わったフェレットってことで・・・ほらユーノくん、お手!」
「キュ!」

ユーノはそう言って?なのはにお手をする。
貴様に羞恥心とかは存在しないのか!

「おお、ユーノ賢い!」

そんな風に美愛を除いた三人はテンションを上げて会話続ける。

「なあ、こうゆー会話って、男子は入りにくいよな」

確かに。慎吾のくせにまともなこと言うじゃん。

「でも、美愛は女子なのになんで会話に入らないんだ?」

確かに・・・。

「んー、私も入りたいところなんだけど、フェレットもどきと小学三年生で茶髪のツインテールにいい思い出がないから」
『びくっ』

あ、一応自覚はあったんだ?


そんな会話を続けていると、翠屋JFCは食べ終わり、外に出てきていた。

「みんな、今日はすっげーいい出来だったぞ?来週からまたしっかり練習がんばって、次の試合でも勝とうな!」

士郎さんは以外に熱血コーチだった。
でもそんあ士郎さんにチームの男子達は息をそろえて返事をしていた。いい子やなー。

「じゃ、今日は解散!気をつけて帰れよ?」
『ありがとうございました!』

大変そうだなー。

「ッ!」

そんな事を思っていると、急になのはが振り返り、メンバーの男子を目線で追いかける。

「なのは、どうかしたか?」

俺はその様子が気になたから声をかける。

「え、いや・・・な、なんでもないの・・・」

なのははどもりながら答える。
ジュエルシード・・・か?
後でヤミに聞いてみるか。

「あー楽しかった!はい、なのは」

そう言ってアリサがさっきまでずっとわしゃわしゃをなでくり回していたユーノを返す。

「キュ、キュー・・・」

どんまいユーノ。

「さて、じゃあ私たちも解散?」
「そうだねー」
「そういえば今日はみんな午後から用事があるんだよね?」
「うん。私はパパとお買い物!」

なのはの質問に最初に答えたのはアリサだった。
お買い物で喜ぶアリサ、初めて見たかもしれない・・・。

「私はお姉ちゃんとお出かけー」

そういえばすずかって姉がいるんだよねー。月村忍(つきむらしのぶ)さん。実は恭也さんと付き合っている。

「俺はいつものように全力ランニング」

これは体力付くから放課後とかによくしてたりする。

「私は家でお勉強。さすがに前のテストがやばかったからね・・・」

前回の国語の漢字テスト二十八点だった美愛。俺はもちろん百点。

「俺は図書館かなー。最近友達ができたし」

な・・・に・・・?慎吾が図書館に行くだけでも驚きなのに、友達・・・だと?
とまあ、そんな感じでみんな何かしらの用事があった。

「いいなー、みんな。月曜日にお話聞かせてね?」

そんな話をしていると、士郎さんが話しかけてきた。

「お、みんなも解散か?」
「あ、お父さん!」

ところで士郎さんと桃子さんって何歳なんだろう?父さんとちと同じくらい?

「今日はお誘いいただきましてありがとうございました!」
「試合、かっこよかったです!」
「美愛、それ、だれが?」

俺?慎吾?まさかの士郎さん?

「もちろん・・・」
「ごくり・・・」

お、慎吾が着たいの目で・・・!

「全員♪」

うん、予想通りの答えをアリガトウ。
慎吾が机に頭ガンガンぶつけてるよ?

「本当に陽龍くんと慎吾くんはありがとうね。試合、手伝ってもらっちゃって」
「あ、大丈夫です。またいつでも呼んでください。がんばります。慎吾が」
「俺かよ!?」

だっ慎吾だし。
俺メンドイし。

「それじゃあなのはちゃん、陽龍くん、慎吾くん、美愛ちゃん、私たちはお迎えが来るからかえるね?」
「私もね♪」
「うん!それじゃあまた月曜日なの!」
「またなー」
「月曜日に!」
「はしゃぎすぎて風邪ひくなよ?」
「慎吾じゃないから大丈夫よ」
「ひでぇ!」

それが俺たちの常識なのさ。
しらないのは慎吾だけ。

「んじゃ、俺はそのままランニング行くから」
「じゃーね、おにぃ。またあとで」
「また月曜日なの!」

千の風になるぜ♪
 
 

 
後書き
陽「なんかビミョーなとこで終わったね」
美「作者のせいだ!あとでボコル!」
陽「あれ、それ前にも言わなかったっけ?」
美「そだっけ?まあいいや。なんちゃって次回予告ー!」
陽「ナニソレ」
美「唯の次回予告だけど?えっと、次回はあの女の子がなぜか登場!」
陽「作者のやつ、時系列間違えたな!?」
 
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