もう一人のアルフィミィちゃん
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くっくく、アルフィミィちゃんに喧嘩を売った事を後悔するといいですの
さて、アルフィミィは現在プラント最高評議会に出席しているですの。細かな事は報告を終えてますが、転移技術や戦艦の技術については拒否してやったですの。実際、ゴルンノヴァはアルフィミィちゃんのドキドキワクワクの混沌空間に有りますので、問題有りませんの。それに勝手に入ったら、もれなくティケリッケとか言いながら、ノイ・レジセイア達が歓迎してくれますので、ぜひお越し下さいですの。なお、アルフィミィちゃんは一切の責任を負いかねますので、ご了承くださいですの。
「どうする? ユニウス7は無事だったが、地球連邦軍が核兵器を使って来たのは明らかだ」
「そうだな。報復すべきだ」
「まあ、待ちたまえ。今日はユニウス7を救ってくれたお客人が居るのだ。先ずはそちらにお礼をしようじゃないか」
「それもそうですね。我らが同胞を救って頂いたのですから…………」
一斉にこちらを見るので、仕方なく堂々と正面に…………中央に乗り込むですの!
「「消えたっ!!」」
そう、転移でですの。
「馬鹿な…………」
「これが転移技術…………我らの技術力を軽く凌駕している…………」
掴みは上々なので、しっかりと名乗るですの!
「アルフィミィは地球連邦宇宙軍コルムナ防衛軍所属、アルフィミィ・A・ナンブ中佐ですの」
「「「地球連邦軍だと!!!」」」
「おおうですの」
いきなり立ち上がって、こっちを睨んで来るのは少し感じて…………こほん、いじめたく…………ごほごほ。本音が漏れたですの。
「といっても、アルフィミィはこちらの世界の地球連邦軍に所属はしておりませんのでご安心くださいですの」
「どういう事だ?」
皆さん、色々と放していますが、ザラ議員が代表して伺って来たですの。
「アルフィミィは別の世界から来たですの。ちょっと地球圏に攻撃を仕掛けて来た異星人共の母星にカウンターアタックを仕掛けて、実験していない兵器を使ったら…………敵の母星もろとも消し飛ばして消滅仕掛けちゃったのでオーバーロードさせて転移したら…………こちらの地球連邦軍…………いえ、ブルーコスモスの核攻撃を食らいそうなユニウス7の前に出たので、ちょっとお手伝いがてらに助けてあげたですの。だからアルフィミィちゃんに感謝すると良いですの」
「「「…………」」」
胸を貼って告げたら、凄く痛い沈黙が続いたですの…………くすん。
「隊長は色々と残念ですから気にしないでください」
「そうみたいだな」
「非道いですの!! のの」
床にのの字を書いてしまいますの。
「君たちはナチュラルなのか?」
「はっ、はっ、はっ、このアルフィミィちゃんがナチュラルっていいますの?」
「違うのか?」
「私は遺伝子操作されていますので、こちらでいうコーディネイターですが…………隊長は…………」
「聞いて驚け、見て笑え、アルフィミィちゃんの正体はなんと、遥か昔より生命を監視するために生み出された人造生命体ですの! といっても、監視対象を理解するために相手の情報をもとにコピーして作られたクローンですので、アルフィミィはジョージ・グレンがいったように調停者でもあるかも知れないですの。まあ、アルフィミィ自身は女王を殺してその地位と力を根こそぎ奪って差し上げたので、好き勝手に生きてますの」
「…………本当なのか?」
「疑うなら、この辺り一帯を支配してもよろしいですの」
背後の空間からレジセイアの顔だけを呼び出すと、皆さん恐怖してくれましたの。
「何が目的だ?」
「世界平和?」
「…………」
「その眼は信じていないですの。まあ、アルフィミィとしてはコーディネイターとナチュラルは仲良く平和に暮らして欲しいですの。あんまり戦争していると、監視者としてお仕事しなくてはいけないですの」
「仕事とは?」
「コーディネイターもナチュラルも関係なく綺麗さっぱり、殺して…………いえ、食べて上げますの」
「「「っ!?」」」
「だから、みんな平和に仲良く過ごすですの。あんまり他の生命体に迷惑をかけるのはメっって事なのです。ああ、もちろんアルフィミィは構いませんが」
「あっ、ああ…………それは我々も問題無い」
「そうだな。我々の主権をちゃんと地球連邦が認めて対等な条件でいられるなら我々が争う必要も無い」
ちっ、スルーされたですの。
「そうだ。だから、我々は独立を武力ではなく対話を選んだと言うのに…………地球連邦はそれを核などという物で返して来たのだ……」
「皆さんの意見は理解できているですの。なので、アルフィミィが手伝ってあげますの。もちろん、有る程度の技術提供も致しますの」
「代価は何だ?」
「コーディネイターとナチュラルの平和とプラント最高評議会の最高顧問辺りでいいですの。色々とお得ですの」
「提供される技術は?」
「生産能力向上とバリア展開装置ですの。これさえ有れば核兵器にも耐えられるようにできますの。それと、ニュートロンジャマーは有りますの?」
「それは開発している」
「では、それを使ってコロニーには核が使えないようにするですの。核エネルギーの代わりに別の物を用意してあげるので、そっちで手を打つですの」
「別の物?」
「ブラックホールエンジンですの。ルリ」
「はい」
ルリがブラックホールエンジンのデータを表示すると、皆さん驚いてくれたですの。
「さて、どうする? この子が言う事は色々とぶっ飛んでいるが、その技術と特異性は明らかだ。我々が被害が少なく、勝利…………いや、和平を出来るだろう」
「私は問題無い」
「意義無し」
それから、裁決が取られてアルフィミィはプラント最高評議会の最高顧問となったですの。
「じゃあ、先ずはザフトを私設武装組織では無く、ちゃんと軍として作り直すですの。それとナチュラルだって舐めてかかったら負けるですの。しっかりと戦術を習うですの。なに、こちらにはアルフィミィの世界と別の世界のデータが有りますので、それでシミュレーションして貰ったら理解できるはずですの」
それから、アルフィミィちゃんはプラントの魔改造を行っていったですの。取りあえずはユニウス7をプラントとくっつけて巨大なコロニーにして、ブラックホールエンジンの巨大な物を作って、バリアを展開できるようにしたですの。作業のほとんどは工作用アインストにお手伝い願いましたの。それと、ジンなんて生ぬるい機体では無く、エクスバインを正式採用してやったのですの。もちろん隊長機はシグーでは無くエグゼクスバインになっているのでもはや、地球連邦軍は涙目ですの。ざまあみろですの。あと血のバレンタイン事件の報復として、ザフト軍がC.E.70年4月1日にニュートロンジャマーを地球全土に撃ち込む作戦は中止にさせて、変わりにニュートロンジャマーを戦艦の下に付けさせたり、コロニーにつけさせたりしましたの。他にも防衛装置として軍事衛星を開発したりしておいたので核兵器は問題ありませんの。
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