遊戯王~アナザー・ストーリー~
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エピローグ・3年後
前書き
アニメ終了後から3年の月日が流れた。
アテムが冥界に帰って1年の歳月が流れた。
遊戯達は今日、高校を卒業した。
遊戯と獏良と本田は童実野大学に進学。
城之内はデュエリストを本職としてバイト生活。
杏子はアメリカに行ってダンスの勉強。
高校の制服を脱ぎ捨てると同時にそれぞれの夢に向かって旅立った。
それから2年後・・・
遊戯達は20歳を迎えた。
成人の日にはアメリカに滞在している杏子と御伽も日本に戻って来て成人式に出席した。
成人式が終わると、遊戯の家でパーティーを開いた。
漸く飲めるアルコールを飲みながら色んな話をする。
遊戯と獏良と本田は大学生活を順調に行っていた。
遊戯はデュエルキングの称号を守り続けており、アテムと負けないほどの力を持っていたが将来の夢についてはまだ何も決めてはいなかった。
獏良は将来は父親と同じ考古学者になるとかオカルトデッキは最近ますます磨きが掛かっているとか色々と話した。
「お前のオカルトデッキ・・・また強く・・・不気味になっているのか」
「うん、僕とデュエルする?」
「断るっ!?」
オカルト嫌いの城之内は即答に断った。
「城之内はデュエリストとしてどうなんだよ?」
城之内はバイトをしながらプロデュエリストを目指していたがまずは父親の借金返済を集中にしていた。
高校卒業後は各デュエル大会に出場しては優勝を収め、賞金を全て父親の借金返済と遠くに住む母と妹の静香に仕送りし続けており、そのおかげで半年後には父親の借金は全額返済出来た。
「借金返済後は酒とギャンブルに溺れた親父を専門の病院に預けてリハビリさせている、自由になった俺は全国を回ってレベルの高いデュエル大会に出場しては好成績で名前を残して行っているぜ」
「凄いね、城之内君」
城之内の自立は誰もが認めるほどだ。
杏子もダンスの勉強は順調に行っており、終にデュエルモンスターズミュージカルの主役に決まったと告げた。
「主役ってもしかして・・・」
「ブラック・マジシャン・ガールよ、今『ブラック・マジシャン・ガールと賢者の宝石』の続編『ブラック・マジシャン・ガールと魔術師の剣』がアメリカの舞台で行われているのよ」
「魔術師の剣・・・」
魔術師の剣と言う名前は始めて聞く。
杏子はポケットから一枚のカードを取り出した。
「これよ、前にダンスの先輩から余分にあるからと言って私にくれたの」
魔術師の剣(オリジナルカード)
装備魔法
自分の場の『ブラック・マジシャン』『ブラック・マジシャン・ガール』にしか装備できない。
このカードを装備した『ブラック・マジシャン』『ブラック・マジシャン・ガール』は戦闘では破壊されない。
このカードを装備した『ブラック・マジシャン』『ブラック・マジシャンガール』がフィールドに離れたとき、墓地からレベル6以下の魔法使い族モンスターを1体、自分フィールドに特殊召喚することが出来る。
「へぇー、最近出来たカードなんだ」
「これ、遊戯にあげるよ」
魔術師の剣を遊戯に渡した。
「えっ!?いいの?」
「うん、私のデッキにはブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールはないし、それにこのカードはブラック・マジシャン使いとして有名な遊戯にこそ相応しいカードだしこのまま寝かせておくのはこのカードに対して申し訳ないし」
ブラック・マジシャンと使いと言えば遊戯。
確かに遊戯のデッキにはマジシャン専用のカードがいくつもある。
遊戯は頷き、杏子に礼を言った。
「ありがとう、大切に使うね」
遊戯はカードを自分のデッキに入れた。
それからも色んな話を続けた。
御伽はダンジョンダイスモンスターズに続く新しいゲームを開発しており、試供品を遊戯達に見せた。
「正式に発売されるのは今年の秋からなんだ」
「秋が待ち遠しいよ」
20歳になってもゲーム好きの彼らは子供のように目を輝かせていた。
こうして彼らの成人の日は過ぎて行った。
続く
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