仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第七十五話 魔術師その十二
こうして全員が満足してからだった、一同は。
「今度の世界は何処か」
「どういった世界か、だよな」
「門が出て来てからな」
「入るか」
とりあえずは門が出てからだった、そして。
とりあえずはという形でにゃてんしは宙を浮かびながら煙草を吸いつつ述べた。
「まずは東京に戻りますか」
「それからだな」
一条がにゃてんしのその言葉に頷く。
「また話が動くのは」
「はい、そういうことで」
にゃてんしはその一条の横に浮かび続けている。
「では戻りましょう」
「そうだな、今度の世界がどういった世界でもな」
「そういえば一条さんと五代さんは戦わなかったよな」
ここでまさむにゃが言ってきた。
「そうだよな」
「そうだね。どうやらスサノオはやっぱり」
五代も言う。
「見ているのは戦いじゃなくてね」
「人間なんだな」
「うん、人間を見ていることがわかるね」
そのことからもわかることだった。スサノオが仕掛けるには戦いだけではない、その他のことでも仕掛けるのである。
だからだ、五代はここで言った。
「戦いでない場合もあるのなら」
「それはそれで厄介だな」
秋山の声が曇っていた。
「戦いを通じてなら向こうのやり方も限定されるが」
「それが戦い以外のこともあるとなると」
五代も言う。
「色々あるからな」
「相手の選択肢は多い」
一条は言った。
「戦いに限らないとなると」
「あらゆるケースを考えて動かないといけないですよね」
「それが厄介だ」
一条は五代にも言った。
「こっちにしてもな」
「俺は戦わないに越したことはないですけれど」
戦いを好まない五代らしい言葉であり考えだった。
「それでもですね」
「そうだ、相手のやり方は多い」
「それに対するか問題になりますね」
「色々とな。しかしやり方はある」
「待つんですね」
「臨機応変だ、これまでの経験から対する」
これが一条の案である。
「それで行こう。だが」
「問題になるのはこれまでにないやり方で来たら」
「その時だ、だが」
一条は仲間達を見回した、そうしてだった。
「これだけいる、大丈夫だな」
「そうですね、絶対に」
「それじゃあ」
皆で話す、そしてだった。
一行はすぐに東京に戻った、だが東京に帰ると。
「うどん黒いし」
「もんじゃだし」
「肉饅だし」
関西では豚饅と呼ぶ。
「たこ焼きは今一つだし」
「ラーメンも普通のお醤油かあ」
「関西とは全然違うわね」
「何かもう」
「関西が懐かしい」
「味が全然違うじゃない」
こう言い合うのだった。
「大阪の味が恋しいよね」
「河豚とか蟹高いし」
「物価も違うわ」
「何よ。スポーツ新聞なんて」
「そうですよね」
美波と瑞希はキオスクを見て言う。
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