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ソードアート・オンライン ~白の剣士~

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白×2の料理タイム

 
前書き
主人公が白いんでタイトルこんな感じになっちゃいましたw w w
それではどうぞ!! 

 
あれからシオンたちは61層にある城塞都市セルムブルグに来ていた。広さはそこまでないにしても湖であったり周りの建物がとてもいい雰囲気を出している。

「うーん、広いし人は少ないし、解放感あるなぁ」

「そうだな。景色もきれいだし」

「なら君たちも引っ越せば?」

「金が圧倒的に足りません」

「俺は今いるところが落ち着くからいいや」

するとシオンはアスナに小声で

「それより、よかったのか?さっきの」

アスナは少し黙りこんだあと、キリトには聞こえないくらいの声で言った。

「今まで一人の時に嫌なことがあったのは確かだけど、護衛なんてやり過ぎだって。でも、ギルドの方針だからって参謀職たちに押しきられちゃって・・・」

「・・・そうか」

「でも、気にしなくてもいいよそんなこと。それより、シオン君はいつ団長の誘いの答え出すの?」

「あー・・・。すっかり忘れてた」

そう、シオンはここ最近の実積を買われ、血盟騎士団の団長すなわちヒースクリフから入団の誘いを受けたのだ。その事を色々なゴタゴタで忘れていたのだ。

「もう。ちゃんと返事しなさいよ」

アスナも少々呆れた顔をしながら言った。

「まあ、やるんだったらその時はクラディールじゃない俺が護衛をやってやるよ♪」

「ふふっ。まあ、君なら安心できるかな♪」

「そりゃどうも」

~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

「しかし、いいのか・・・その・・・」

「なによ、君が持ちかけた話じゃない。他に料理できる場所がないんだから仕方ないでしょ」

「確かに。キリトのねぐらではな・・・」

「うっ・・・。何も言えません」

キリトはどうやら腹をくくったらしい。三人でアスナの部屋にはいると、そこには普通のプレイヤー以上に整えられた部屋がそこにはあった。

「おお、こりゃすごいな。さすがアスナ」

「なあ・・・これ、いくらかかってるの・・・?」

「うーん、部屋と内装あわせると四千kくらい。着替えて来るからそのへん適当に座ってて」

そう言ってアスナは部屋の奥に姿を消した。
キリトとシオンはそれぞれ向かい合うようにソファーに座った。生地が柔らかくとても座り心地のいいものだった。

「四千kか・・・。俺もそのくらいは稼いでるんだけどなぁ」

「キリトはちょっと無駄が多いからな」

「し、しょうがないだろ!珍しい武器や防具に目が・・・」

「その好奇心はわからなくもないが、少しは考えろよ」

「肝に命じます・・・」

そしてそうこうしている間にアスナは着替え終わってリビングに来ていた。

「キリト君いつまでそんな格好してるの?」

「え、でもシオンは、ってあれ?」

そう言われているシオンはすでに着替えが完了していた。

「ん?どうしたキリト?」

「いえ、何でもないです・・・」

「そうか。で、アスナ。何作る?」

「そうねー。うーん・・・」

「お前の作るメニューによっては、こっちも色々と考えるから」

アスナがしばらく悩んでから結果、シチューを作ることになった。本人曰く、「“ラグー"煮込むというくらいだからね♪」だそうだ。
シオンも悩んだ結果・・・。

~数分後~

美味しそうな香りが部屋を包みはじめた。
アスナはシチューができたらしく、棚から皿を取り出した。シオンもできたので皿を取りだし盛り付けた。

「よし!完成かな。おーいアスナー!そっちはどうだ?」

「うん!こっちもできた!」

「よし、それじゃテーブルに運ぶか。キリト、手伝ってくんね?」

「りょーかーい」

完成した料理がテーブルに並んだ。こうしてみるととても見栄えがいい。

「ところでシオン。お前なに作ったんだ?」

テーブルに皿を並べながらキリトが尋ねてきた。

「なに作ったと思う?」

「・・・パンだな」

そう、そこにはアスナの作ったシチューとそのとなりには小さなパンがあった。

「ああ、パンだな」

「シオン君、たぶんアレでしょ?」

「言ってみ♪」

アスナはシオンの耳元でキリトには聞こえないように言った。
それを聞いたシオンは口元に笑みを浮かべ、

「正解!」

「やった!」

「おいおい、なんだよ二人して。俺にも教えてくれよ!」

「まあまあ、食べてからのお楽しみってことで。それじゃ、いただきます!」

アスナとシオンはそれぞれ行儀良く手を合わせてから食べはじめた。キリトも渋々食べることにした。
シオンはまず、アスナの作ったシチューを食べることにした。

「うん、おいしい。さすが完全習得した人の作ったやつはうまいな」

「ふふっ、ありがと。シオン君のもおいしそうだね」

「おい、シオン。いい加減教えろよ」

キリトは不満そうにいってきた。
シオンは苦笑しながら、

「そうだな。いつまでも言わないままじゃキリトも食ってくれないか。それじゃあキリト、そのパンを摘まんでみ」

「こうか?」

そう言ってキリトはパンの上の出っ張りを摘まんだ。

「そっ。そのまま上に引いてみな」

そう言われるままキリトはパンを上に引くとそのパンはふたのようにパカッと外れ、残されたパンの中には白いなにかが入っていた。

「まあ、食べてみな」

キリトはスプーンでそれをすくい口に入れた。

「こ、これは!」

「もうわかっだろ?」

「グラタンだ!」

「ご名答♪」

そう、パンの中には先ほどシチューと同時進行で作っていたグラタンが入っていたのだ。このグラタンパン、作り方はいたってシンプル。中身をくりぬいたパンの中にグラタンをいれるだけ。パンを焼くのに時間がかかるが、そこはSAO 。料理は簡略化され過ぎているため、相当早くできる。

「これはうまいな」

「どれどれ・・・。うん!確かにおいしい!」

「好評で何よりだ。今度、リズたちに持っていくか」

「うん!リズもきっと喜ぶよ」

「でも、なんでこんなにうまいんだ?お前料理スキルそこまで高くないって」

「ああ。完全習得の五歩くらい手前」

「はあ!?」

「でも、今のでけっこう・・・おっ!」

シオンはウィンドウのスキルリストを見ると、

「見事完全習得だ」

「えっ!?ホントに!?」

「マジかよ!?」

「ああ」

どうやらこのグラタンパンでシオンは料理スキルを完全習得したらしい。
すごいなラグー・ラビット・・・。
そしてシオンも・・・。
 
 

 
後書き
シオンになに作らせようか迷いました!

次回もお楽しみ♪ 
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