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自由の灯り

作者:光龍牙
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第八話

「喰らいやがれ!魔神拳!!」
「そらぁ!虎牙破斬!」
「海連刃!」
「空蓮華!!」

場所はルバーブ連山。
依頼内容である薬草を探すためディアたちは魔物との戦闘を繰り広げながら、薬草を探していた。

「これで最後だよ!獅子戦吼!!」

最後の一体になったゲコゲコをカノンノは獅子の闘気を纏った膝蹴りを放ちゲコゲコを消滅させると、ふぅと息を吐き地面に座り込む。
カノンノが地面に座り込むとディアが側に近付いてきて、カノンノの隣に腰を下ろす。

「お疲れ~カノンノ」
「お疲れ、これだけ探しても薬草見付からないね」
「う~ん、他に探してない場所ってあったかな?」

シングが考え込んでいると、さっきまで水分を補給していたヴェントが口を開く。

「ひとつだけ思い当たる場所がある、しかしここにいる魔物より凶暴だ」
「う~ん、それでも行こうよ、なんとかなるよ」
「仕方ない」

ディアたちはヴェントを先頭にしルバーブ連山の中腹地に向かう。
どんどん奥に進んでいるといままで見たことのない魔物が道を塞いでいた。

「あの魔物大きいね」
「あいつはデカパン、まともに攻撃を受けたら骨が折れるぞ」
「道を塞がれてるし倒さないと先に進めないから倒すしかないか」

ディアとシングがデカパンに接近すると、デカパンはディアたちに気付き持っていた棍棒を降り下ろす。
ディアは双剣を盾にし、防御しようとするが、あまりの力に防御しきれず、後方に吹き飛ばされる。

「ぐぅぅぅ!」
「防御なんかじゃあいつは防げねえよ!気を付けろ!」
「だったら攻撃を受ける前に倒せばいいんだ!流星衝!!」

シングは盾でデカパンを殴り付けるがデカパンにはびくともせず、シングは一旦バックステップでデカパンから距離をとる。

「駄目だ、あれくらいじゃ全然攻撃が効かない!」
「とりあえずお前とたちはあいつを引き付けろ!俺とカノンノが魔術を放つ!」

ヴェントは魔術の詠唱を始めると、カノンノもヴェントに続き魔術の詠唱を始める。
体勢を立て直したディアはシングと合流する。

「シング、僕があいつを上に斬り上げるから、シングが空中で攻撃して」
「わかったよ!」

ディアがデカパンに突撃するとデカパンは棍棒を振り回し、ディアはサイドステップで攻撃をかわしながらデカパンの後ろに回り込む。
そしてそのまま連続攻撃を繰り出す。

「虎牙破斬!虎牙連斬!!閃空衝裂破!!」

最後に上空にデカパンを上げるとシングが空中でさらにデカパンを斬り上げる。

「海連刃!星塵絶破!獅子戦吼!!」

空中での連続攻撃を放ち、止めに獅子の闘気を盾で放つと、デカパンは地面に向かって落下し、そのまま背中を強打する。
デカパンが立ち上がると、詠唱を終えたヴェントとカノンノが魔術を放つ。

「消えろ!エアスラスト!」
「ライトニング!」

風の刃がデカパンを斬りさくと、空から雷が現れデカパンは悲鳴をあげながら消滅する。

「やったね、シング!」
「うん!いい連携だったよ!」
「いいな~、二人とも・・・私もディアとやってみたい」

ディアとシングがハイタッチしてると、カノンノはそれを羨ましそうに見ていて、最後の言葉は小声で誰にも聞こえなかった。













次の魔物が現れないうちに、ディアたちは先に進み、目的の薬草を発見する。
ディアたちは時間をかけながらやくそうを採取し依頼をクリアする。

「後は船に戻るだけだな」
「ふぅ、疲れた~~、少しゆっくり行こうよ」

ディアたちは完全に油断してをり、背後から近づいて来た魔物に気づかなかった。

「きゃぁぁぁ!」
「え?うわぁぁぁぁ!」

突然カノンノが悲鳴を上げ、ディアは後ろを振り向くと、カノンノがディアに向かって飛んできて、ディアはカノンノを受け止めるが止めきれずディアはカノンノを抱き止めたまま地面に倒れこむ。
ヴェントとシングも急いで後ろを振り向くと、巨大な魔物がいて唾を飲む。

「こいつは、グレルホルン!」
「えっと、グレル何?」
「グレルホルンだ!本当はもっと奥地に生息するのに・・かなり危険だから気を付けろ!」

ヴェントを拳を構えると、シングも剣を取りだし戦闘体制をとる。

「カノンノ!僕たちも行こう!」
「うん!」

ディアとカノンノはヴェントとシングの側まで駆け寄ると、ヴェントが先にグレルホルンを攻撃する。

「魔神拳!」

ヴェントの放つ衝撃波はグレルホルンに向かい、襲おうとするとグレルホルンは自らの腕で衝撃波を粉砕する。

「ウインドカッター!」
「昇煌陣!」

ディアは無詠唱の風の刃、シングはグレルホルンの側で剣を突き刺し、とてつもない衝撃波を放つが、グレルホルンは風の刃を受けても全く怯まず、前の足をあげると勢いよく地面に叩きつけ巨大な衝撃波がシングの衝撃波を消滅させシングを吹き飛ばす。

「うわぁぁ!」
「シング!」
「俺は大丈夫!」

シングは空中で回転して地面に着地するとそのまま勢いをつけてグレルホルンに突撃しディアとカノンノもそれに続き、ヴェントは魔術の詠唱を始める。

「流星衝!星影連波!」
「瞬連刃!」
「獅子戦吼!!」

三人の連続攻撃を放つが、グレルホルンは少し怯んだくらいで、シングを掴むとそのままヴェントに向かって投げつけて、ヴェントは詠唱を止めシングを支えると、ディアとカノンノは尻尾を振り回され避けることができず壁にぶつかる。

「うぐぅぅ!」
「あぁぁぁ!」

ディアはなんとか持ちこたえるがカノンノは地面に倒れこんでしまい、グレルホルンはカノンノに止めを刺そうと、カノンノに接近する。

「カノンノ!」

ディアは残った体力を振り絞り、カノンノの側に駆け寄ると、カノンノを守るように抱きしめグレルホルンに背を向ける。

「ディ・・・ァ・・に・・げて」
「嫌だ!カノンノは僕の命にかけても守る!」

ディアはカノンノを抱き締める力を強くするとグレルホルンが二人を殺そうと、腕を上げる。

「駄目だ!間に合わない!!」
「ディア!カノンノ!」

ヴェントとシングが叫んだ直後に、グレルホルンは腕を降り下ろし、ディアは目を瞑り痛みを待った。





「そ~~~~~~らぁ♪」


突然ディアたちの壁の上から声が聞こえると、一人の女性が巨大な斧を持って崖から現れると、ディアとカノンノに止めを刺そうとした、腕を斬り落としグレルホルンは悲鳴を上げながら、後ろに下がる。

「う~~ん、今日も絶好調!こんなに綺麗な魔物は私が綺麗に斬り刻んであ・げ・る♪」

女性が微笑みながら高く跳躍すると、巨大な斧を両手で持ちグレルホルンを一刀両断する。
グレルホルンが真っ二つなったのを確認すると、斧にべっとり付いた血を少し舐めると斧に付いた血を振り払う。

「やっぱり、綺麗に斬るって、いいね~~~」
「何だこいつは」

ヴェントは驚きながら女性を見るが、その質問は誰も答えることができなかった。


続く 
 

 
後書き
久々の投稿です

新キャラが増えました♪ 
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