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インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~

作者:壬生咲夜
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本編
  第11話「クラス代表決定戦02」

<Aピット内>

???
『ついにやってきました。1年1組クラス代表決定戦!! クラス代表の座をかけた熱き戦は、ここ第三アリーナ特別放送室からお送りします!!』

アリーナ観客
「「「「「「「「ワァーーー!!」」」」」」」」

???⇒薫子
『司会を務めますのは、整備科2年、新聞部部長の黛薫子が! 解説を担当するのはこの方!』
鏡也
『整備科3年、総合技術部“オラクル”部長の近衛鏡也だ』
薫子
『以上の二人でお送りします!』

アリーナ観客
「「「「「「「「ワァーーー!!」」」」」」」」

一夏
「……なにやってるんだ。あの人達……」

「私が知るか…」


麻耶
「織斑君、織斑君、織斑くーん!!」

先日知り会った先輩達のいきなりの行動に思考が付いて行かず唖然としていると、遠くの方から遠くから山田先生が呼びかける声が聞こえた。



<アリーナ観客席>

薫子
「ついに始まりましたね鏡也さん」
鏡也
「そうですね~この1週間待ちに待ちました」
薫子
「私もです。それでは早速選手の紹介をしましょう!」
鏡也
「おねがいします」
薫子
「え~まずは、今年度入試主席にしてイギリスの代表候補生、セシリア・オルコット選手!」
鏡也
「かなりの自信家のようですね。データを見る限りだと射撃の腕前も中々のモノです」
薫子
「対するは、3ヶ月ほど前に発見された世界初の男性IS操縦者、織斑一夏選手!」
鏡也
「ここ一週間頑張って練習しているのを見かけました。同じ男としてはぜひとも勝ってほしいです」
薫子
「そうですか~。ではここで各選手からの意気込みを貰いましたので、それを読みあげたいと思います」
鏡也
「ほう、どのような意気込みか非常に気になります。薫子さんお願いします」
薫子
「はいはい。え~、まずはオルコット選手からなのですが……」
鏡也
「どうかしました?」
薫子
「あまりにも長かったので勝手に省略します。【ボコボコに叩きのめして奴隷のように扱き使ってあげるわ】だそうです」

セシリア
『変な風に省略しないで下さいまし!!』

薫子
「おっと、ここでオルコット選手の登場です!」
鏡也
「流石は代表候補生。綺麗なフォルムで止まりましたね。ツッコミも抜群のタイミングだ!」

Bピット…一夏がいるピットとは反対側から場内に入ったセシリア。
現在彼女は鏡也の言うとおり空中で静止しており、顔をやや朱に染めて実況席へ抗議を叫んでいる。

薫子
「鏡也さん、オルコット選手のISどの様な機体なのでしょうか?」

まぁ、そんなことを気にする彼らでは無いので、そのままスルー。

鏡也
「はいはい、オルコット選手の専用機はブルーティアーズといい、イギリスで開発された第3世代型です」
薫子
「第3世代型というと、イメージ・インターフェイスを利用した特殊兵器実装型ですよね。ということは、ブルーティアーズには隠された機能があるといってもいいのですね!」
鏡也
「その通り! 何の機能かは始まってからのお楽しみということで♪」
薫子
「お~、非常に楽しみです! さて、続いては織斑選手からの意気込みです! え~、一応取材陣が聞きましたが……」
鏡也
「聞きましたが?」
薫子
「面白くなかったので勝手に捏造します【意地があんだよ! 男の子にはなあ!】だそうです」

一夏
『勝手に捏造するな!!!』

鏡也
「おっと、ここで織斑選手の登場です」
薫子
「ナイスツッコミ! っと、ちょっと落下しましたよ」

薫子の言うとり、Aピットから飛び出た一夏であったが、少々バランスを崩したらしくほんの少しだけ落下してしまった。
が、すぐに体制を立て直してセシリアよりやや下の位置まで浮遊し、両者はにらみ合う形となった。

鏡也
「まだまだ練習不足なんでしょう。機体が安定していない…」
薫子
「…ですけど、少し安定しすぎではありませんか? 聞いた話だとこの1週間でのIS訓練は1度しか出来なかったということですが…」
鏡也
「彼が剣道場で稽古をつけていたのは知ってますね?」
薫子
「ええ…」

スポーツと同じでISも体力や集中力が必要不可欠。
ISを借りるにも訓練機の数が少なく、実際に練習できる日はそう多くない。
その為、部活動で集中力や体力を身に着ける生徒も多いのだ。
よって、操縦科の生徒は運動部に入る者が多く、逆に整備科は文化部に入る者が多い。

因みに、オラクルに所属しているほとんどは変人(変わり者)で構成されている。


鏡也
「彼が剣道場で稽古をしている間に、彼の友人達が2・3年生にISの感覚や練習方法を聞いて回っていたようで、それを彼女たちなりに纏めて織斑選手に渡し、たった一度の訓練で何とかモノにしたのでしょう」
薫子
「なるほど、そうでしたか…。さて試合はすでに開始となっていますが両者ともに動きませんね。何やら個人回線(プライベートチャンネル)を使って会話をしているようですが…、一体何を話しているのでしょうか?」
鏡也
「 【オ】最後のチャンスをあげますわ。
  【一】チャンスって?
  【オ】私が一方的な勝利を得るのは自明の理。今ここで謝るのなら許してあげるのもなくってよ。
 だそうです」
薫子
「声帯模写に読唇術ですか? 凄いですねって、何ですかその眼鏡と蝶ネクタイは!? はっ、まさか…」
鏡也
「ええ、作りました。小さくなった少年探偵の蝶ネクタイと眼鏡を!!」

薫子が向けた視線の先、そこには小○館にて絶賛連載中の某少年探偵が使っている“赤い蝶ネクタイ”と“黒い眼鏡”を着用した鏡也の姿がそこにあった。
しかも眼鏡のフレーム部分からアンテナが伸びる使用。
なぜ、わざわざ蝶ネクタイや眼鏡にしたかと言うと、「何となく再現したかったから」である。
いつの日か青いタヌキが使う桃色のドアを「移動に便利そう」という理由で作りそうでコワイ。

薫子
「流石はオラクル!! ぶっ飛んでいるのは思考だけでなく技術もぶっとんでいる!!」
鏡也
「褒め言葉として受け取っておこう。さて、ここらで宣伝しとくかね。え~、皆様こんにちは、IS学園総合技術部“オラクル”部長の近衛鏡也です。俺達は機械工学の最先端に伴う技術を日々研究し制作してます。何か製造・複製・修理などの依頼がございましたら。こちらまでご連絡を…」
薫子
「はい、ありがとうございました~。おっと、ここで両選手に動き有り! クラス代表決定戦、間もなく始まります!!」



<アリーナ内>

セシリア
「…あちらのお二方に言いたいことがありますが、まぁ良いでしょう」
一夏
「奇遇だな、俺も言いたいことが幾つかある」

主に規制とかについてだが…、こっち()では大丈夫だよな…?

セシリア
「それで、どうなさいます?」

そう問いかけてくるオルコットさん。

[ビー! ビー!]

俺のIS…白式から警告音が鳴り、オルコットさんが射撃体勢に移行(銃のセーフティを解除)したことを教えてくれた。
つまりいつでも撃てるってわけか……なら!

一夏
「言った筈だぜ、男に二言はねぇって」

その最後通告を突放す!!

セシリア
「そうですか……なら、」

そういってオルコットさんは、銃口をこちらに向けながら引き金に指を掛けつつ、

セシリア
「お別れですわっ!」

[バシュッン!!]

そのセリフと共に引き金を引き、俺の視界に緑色の閃光が迫ってきたのだった。


 
 

 
後書き
【あとがき】
今回のは、特に修正・改行はしてないので、以前とほとんど同じ内容です。
次回は「クラス代表決定戦」03ではなく、話の補足を入れたいと思ってます。
仕事の合間にちょくちょく他の話を修正したり、新話を書いたりしてますが…、どうやらまた忙しい部署に飛ばされるようなので、また更新は遅い+不定期になりそうです(T_T)


【オマケ】
薫子
「やったぁぁああ初登場♪」
楯無
「ふ~んだ。初登場は私の方が先だも~ん」
薫子
「えへヘ~、羨ましいたっちゃん」
楯無
「…(ツーン」
薫子
「ああ、ごめんごめん拗ねないでよ~」

オワレ

 
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