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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第4章 天狼島編
  初代の墓

「あのヤロウ・・・イグニ―ルのマフラーをこんなんにしやがって・・・。」

「ナツ・・・。」

「黒い服に黒いマフラーってどーなんだよ!ファッションとして!!」

「そっちもですか!?」

ナツさんの言葉に俺は驚く。

「あいつ・・・コーディネイトに気を遣ってたのか・・・・・・。」

「意外ね・・・。」

エルフマンさんとエバーグリーンさんはそう言う。

「ねえ・・・試験どうする?」

「どうなるの?」

ハッピーとミントがそう言う。

「う~~ん・・・あんな不気味な奴がウロウロしてるんじゃ・・・」

「それどころではないのですね。」

エバーっグリーンさんの言葉に俺はそう言う。しかし・・・

「それどころじゃなくはない。」

「漢として、この試験は譲れん!!!!」

ナツさんとエルフマンさんがそう言う。

「「ム。」」

「俺はギルダーツと約束した。」

「俺だって姉ちゃんの弟だ!!S級になる義務がある。」

「「ぬ。」」

「まったく・・・。」

「あきれたー。」

ナツさんとエルフマンさんの行動に俺はため息をつき、
エバーグリーンさんは呆れた顔をしてそう言った。。

「ねえ、さっきの人、不気味だったけど・・・」

「敵意はなかったような気がするよなー。」

ミントとハッピーがそう言う。

「そうだね。あんな魔法がきっと昔、苦労したんだと思う。
 誰かを傷つけたくなかったんだな・・・。」

そうじゃないと、「逃げて」なんて言わないからな。

「さっきの人は・・・この島から出て行くかな?」

「だと思うわ。自分から出て行くって言ったから。」

俺の言葉にエバーグリーンさんがそう言う。

「試験続行だ!!!!行くぞハッピー!!!!」

「あいー!」

ハッピーはナツさんを握り、(エーラ)を出して飛んでいった。

「おし!!!!行くぞエバーグリーン!!!!」

「だから私に指図するなって言ってんでしょ!!」

エルフマンさんとエバーグリーンさんも行ってしまった。

「コージ、どうする?」

「・・・俺達も行くか。」

俺とミントは(エーラ)を出し、飛んでいった。





































一方、悪魔の心臓(グリモアハート)の魔導飛行船では・・・

「ついにこの時が来たか。伝説の黒魔導師ゼレフ、復活の日。」

ハデスがそう言う。

「鍵は全て我が手中にある。我々がゼレフの中にあるものを目覚めさせるのだ。」

「ただし、問題が1つあります。」

ハデスが言い終わった後、ウルティアが言う。

「今やフィオーレ最強の座に着く魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)
 バラム同盟の一角『六魔将軍(オラシオンセイス)』を破ったギルドの1つ。
 その妖精の尻尾(フェアリーテイル)の主力メンバーが現在、あの島に集結している。」

ウルティアはそう言う。

「な~になによ!!そんなの、たいした事ねぇーーーーーーーってよ!!
 そんな奴はよォ、全部俺っちが灰にしてやるからよォ!!!ウハハハハハ!!!!」

この男の名はザンクロウ、悪魔の心臓(グリモアハート)でもかなりの実力者。

「敵を侮るべからず。(メエ)はこの日の為に生れたのだ。」

この山羊の顔の者の名はカプリコ。悪魔の心臓(グリモアハート)の一員である。

「じ・・・じじじじじ・・・」

「解き放て・・・・・・」

「じじじじじ・・・」

「俺達の欲望(デザイア)・・・」

「ウーウェ・・・」

「これは我がギルドの総力戦となる。震えよ、俺達の(カケラ)・・・」

このメガネをかけたおしゃれな服を着た男はラスティローズ。
悪魔の心臓(グリモアハート)の一員である。

「じ・・・じ・・・じぶんもそんんあきがします!!」

「早口すぎだよっ!」

そう、ザンクロウにツッコミを入れられたこの白い肌の顔が大きな男の名は華院=ヒカル。
悪魔の心臓(グリモアハート)の一員である。

「解読『自分もそんな気がします』。」

「ウ・・・ウーウェ。」

「メルディ戦える。」

華院=ヒカルの解読を言った少女の名をウルティアは言った。
彼女の名はメルディ。悪魔の心臓(グリモアハート)の一員である。

「戦い・・・・・・うん。」

メルディはそう言い、頷いた。

「面白い、面白いではないか。」

ハデスはそう言い、立ち上がる。

「奴等は、まだ本当の闇を知らん。深淵に潜む絶対なる闇を。
 今宵は悪魔と妖精の戯れ。喰って誇るか、喰われて散るか。
 決戦だ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)よ。」





































一方、コージとミントは・・・

「う~~~~ん・・・。」

俺は飛びながら、再び墓の場所を考えた。
マスターにあの男の人の事も話しておく必要もありますしね。
二次試験開始からもう1時間が経つ。制限時間はあと5時間だ。

「ん?あれは・・・ルーシィさんとカナさん?」

何を話しているんだろう・・・?

「聞いてみようか、お・・・」

「待て。」

俺はミントの口を塞いだ。

「んごっ!?はにふんのもうじ!?」

解読すると、「何するのコージ!?」だろうな・・・。

「お2人には悪いですけど、ちょっと盗み聞きさせてもらいます。」

俺はそう言い、上からルーシィさんとカナさんの聞いた。

「う~~~~~~~ん・・・・。」

「なんかわかった?」

「ダメー。何のヒントも無しにお墓を探せって言われても、見当もつかない。」

ルーシィさんはそう言い、ため息をついた。
お2人はまだ墓を見つけていないようですね。

「そこがひっかかるのよね。」

「?」

「(ひっかかる・・・?)」

どういうことだ?

「本当にヒントはないのか?
 私は過去4回も試験に参加してるからなんとなく思うんだけど、
 今まで理不尽な試験は1回もなかった気がする。
 きっとどこかにヒントが隠されていると思うのよ。」

「なるほど、二次試験の内容は『知識』って事ね。」

「(確かにそれはありますね。)」

聞いておいて正解ですね。

「そう考えると言葉自体が謎かけになってるのかもしれない。」

「言葉?」

「たとえば“墓”、私達はそれを“場所”だと決めつけているけど、
 “人生の終焉”なんて解釈もできるでしょ?」

「うわっ!!暗っ!!」

ルーシィさんの言葉にカナさんがそう言う。

「(でも、考えてみればそうですね・・・“墓”の解釈は他にも
 “遺体を葬り、故人を弔う場所”“墳墓(ふんぼ)”、
 “墳塋(ふんえい)”などがありますしね。)」

「もっとルーシィらしい連想があるだろーが?『人は死んだら星になる』とかさ。」

カナさんはそう言い、近くにいたコブラを踏んでそう言った。

「・・・・・・それだ。」

「(え?)」

ま、まさか・・・ルーシィさん・・・。

「そっか!!!あたし!!お墓の場所わかっちゃったかも!!!!」

「何!!?」

「(マジですか!!)」

「ついて来て!!」

「おお!!さすが!!」

ルーシィさんとカナさんは急いでその初代の墓があるという場所へ行った。

「(まずいな・・・2人が先に・・・ん?)」

誰かがお2人の話を聞いていた人がいた。

「さすがルーシィ。」

「こいつはラッキーだぜ。」

ロキさんとグレイさんであった。

「俺的にはこの二次試験、ためされるのは・・・・・・『知識と貪欲さ』だと思う。
 つー訳で、跡をつけるぞ。」

「OK!」

グレイさんとロキさんはルーシィさんとカナさんの後を追ったのだった。

「(あの2人はまったく・・・しかし・・・
 『人は死んだら星になる』で、何を・・・ん?)」

待てよ・・・『人生の終焉』・・・終焉・・・『demise』・・・。

「(制限時間・・・6時間・・・っ!!)」

「ほうしたのもうじ?」

「わかった!!」

「へ?」

「俺も墓の場所がわかった!!」

俺はそう言い、急いである場所へと向かって行った。





























「ここだ。」

それは、一次試験でコースを決めた場所だった。

「もうじ!あはして!!」

解読すると、「コージ!離して!!」だろうな・・・。

「おおっと、すまんすまん。」

俺はミントの口を塞いでた手を話した。

「ぷはぁ!!で、どうしてここにお墓があるの?」

「いいや、正式には・・・あのEルートの方だ!行くぞ!!」

「あ、待ってよ~!!」

俺とミントはEルートへと向かって行った。












Eコースの道にて・・・

「ねえ。」

「ん?」

「ルーシィとカナの話を聞いて何でここなの?」

ミントがそう言う。

「ああ、それはな。まず墓から連想される事を思い出したんだ。何だと思う?」
 
「え?えーっと・・・“死ぬ”、“永遠の眠り”、“土の中”、“墓石”、
 “星になる”、“人生の終わり”・・・とか?」

「まあ、大体はそれだな。だがもう1つある。“終焉”だ。」

「終焉?」

「ああ、こいつだけは6文字だからだ。」

「え?6文字が理由なの?」

「制限時間が6時間以内。強引な論方だが、“墓”、“6”、“時間”。
 当てはまるキーワードが“終焉(demise)”。
 墓から連想ができて、6文字で時間概念があるんだ。
 きっとルーシィさんもそれに気がついてここだと言ったんだ。」

「成程!!」

俺の説明に納得するミント。

「でも、どこにあるの、この洞窟の?」

「さあ?」

「さあって!!」

「まあ、適当に探せば・・・!?」

何だ・・・すごい魔力を感じる・・・とてもいい感じな・・・。

「どうしたの?」

「・・・・・・。」

俺は、その感じる魔力の方へ向かって行った。

「コージ!?あっ!見て!!」

「!!」

出口だ・・・!そこに見えたのは・・・。



























「ほう、お主らが1番か。かなり早く来れたのう。」

「マスター・・・!!」

マスターがいた!!じゃあここが初代マスターの墓!!

「やったね!!コージ!!!」

「ああ・・・っ!!」

「どうした?」

マスターは俺の反応にそう言った。

「・・・・・・。」

俺は黙って、その初代の墓まで行った。

「この墓から・・・魔力を感じる・・・。」

「何?」

「とても・・・優しくって、心が落ち着く・・・そんな感じです。」

「・・・そう言えば、この墓には妖精の輝き(フェアリーグリッター)という魔法があるじゃ。」

妖精の輝き(フェアリーグリッター)?」

「妖精三大魔法の1つじゃ。たぶん、その魔法かもしれんのう。」

マスターはそう言う。
俺は・・・あの男の人の事をマスターに言う事を
忘れてしまうかのような魔力に体がリラックスしてしまったのか、
つい座り込んでしまった。

「ゆっくりしておけ、時間はまだある。おおそれと、二次試験合格じゃ、コージ。」

「・・・はい。」

マスターの言葉に俺は頷く。しかし、次の瞬間だった・・・。



シュパァァン!!




「ふぎゃ!?」

「何だ!?」

突然、空から赤い信号弾が放たれた。

「敵・・・じゃと?なぜこの島に・・・!?」

「ええ!?」

「嘘!!!」

マスターの言葉に俺とミントは驚く。
そしてこの後、俺達は強力な相手と戦う事になるとは俺達は思っていなかった・・・。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。ついに悪魔の心臓(グリモアハート)が島にやってきます。
コージはオリキャラの敵と戦わせる予定です。お楽しみに~! 
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