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IS-インフィニット・ストラトス-~運命の先へ~

作者:タキゲン
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クラス対抗戦
  第6話 やってきたのは・・・・

一夏のクレーター事件から数時間後―――――――
時間は放課後、夜。
食堂にてクラス代表就任パーティーが開かれていた。

「―――アスノさん、クラス代表就任おめでとう!」

「「「おめでとーー!」」

「「「「「オメデトー」」」」」

みんながおめでとうと口々に言ってくれてる。
明るい雰囲気ではあるんだけど・・・
なんでだろう、棒読みに近い言い方をする子が多いんだけど・・・・
そんなに男である一夏じゃないことが気に入らないのだろうか。
ちょっと悲しいな・・・・
でもそんなことでくじけてなんていられない!
僕はこれから始まる戦いに勝ち抜いていかなきゃいけないんだから!

「なんか思ったより盛り上がらないパーティーだよな」

「そうだね・・・・僕がなるより一夏がなったほうが良かったんじゃない?」

僕は一夏に冗談で言ってみた。
代表を譲る気なんてサラサラないけどさ。

「やめてくれ・・・・ただでさえ目立っているのに、これ以上目立って堪るかよ!」

「冗談だよ。なっちゃったら原則変えられないって織斑先生も言ってたし」

「そうだな・・・・そうだったな・・・・よかった・・・」

一夏とそんな会話をしていると声をかけられた。

「新聞部でーす。話題の新入生、織斑一夏君に特別インタビューをしに来ました~!」

オーッと周りが盛り上がった。
やっぱり一夏は人気者だね・・・・(笑


「あ、私は二年の黛薫子(まゆずみかおるこ)。よろしくね。新聞部副部長やってまーす。はいこれ名刺」

一夏がもらった名刺を見てみるとなんとも画数の多い人だと思った。

「ではずばり織斑君!アスノさんやオルコットさんと戦った感想を、どうぞ!」

「ユーリの時は間一髪って感じですかね。
いきなり四肢が変わるなんて思ってもいなかったから・・・。
つーかユーリさ、あれの説明いつしてくれんだよ。俺、いつ聞けるか楽しみにしてんだけど?」

「アハハハ!すっかり忘れてた。でもまた今度ね!」

一夏がインタビュー中にいきなり僕に話を振ってくるものだからびっくりしちゃったよ。
でも、おいそれと自分の手の内を明かしたくないから適当にごまかす!

「今度っていつになるんだよ・・・」

「まあ、まあ。今はインタビューに集中しなよ」

「そうそう。私も気になるけどね、今は織斑君のインタビューを先にさせてね♡」

ハートマーク出してまで一夏のインタビューしたいのかこの人は・・・

「まあ、えーと、あの時は俺が勝てたから良かったけど、今度戦うとしたら多分勝てるかどうかわからないです。そしてセシリアに関して言えば、距離を掴むのが難しかったかな。あとはまあ、訓練あるのみです。はい・・・・」

「ありがとう!これじゃ捏造のしようがないわ・・・・(ボソッ」

最後になんか変なこと言わなかったかこの人・・・・
ま、まあ僕は聞かなかったことにしよう・・・・

「じゃあ、次はアスノさん!クラス代表になった感想を!」

「えーとまあ、なったからにはいつでも全力でいきます!だから覚悟しておいてくださいね!
僕とガンダムは常に進化し続ける。その勢いは誰にも止められないから!」

みんなオオッーってなってる。
でも、これが僕の覚悟。
ガンダムと共に歩むと決めた道なんだから・・・・!

「いいね!その勢いで頑張ってね!」

「はい!」

黛先輩に応援してもらえたことが僕にとっては嬉しかった。
それからセシリアさんのインタビューをしたり専用機持ち3人で記念撮影(クラスの子全員入った)したりして、終わったのは夜の10時くらいだった。
女子のパワーおそるべし!

翌日――――――――――――――
僕はのんびりと教室に入った。
その後ろから少し眠たそうに一夏もやってくる。

「織斑君、おはよー。ねえ、転校生の噂聞いた?」

僕はスルーかい!
ちょっと寂しいよ?
一夏のほうが人気だから仕方ないかもしれないけどさ・・・・

「転校生?今の時期に?」

そんな僕の気持にはお構いなしに一夏は答えてるし・・・

「そう、なんでも中国の代表候補生なんだってさ」

「ふーん」

中国の代表候補ってどんな子だったけ?
僕は一応、全国の代表候補生の名前は覚えているつもりだった。

「でも、この時期に来るなんて珍しいね。っていうかなんで入学式の時にこなかったんだろう?」

まぁ、僕もその会話に加わるけどね。

「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

セシリアさんもこの会話に加わるのはいいんだけど、相変わらずの自分強い宣言はやめようよ。

「このクラスに転入してくるわけではないのだろう?騒ぐほどのことでもあるまい」

自分の席にいたはずの篠ノ之さんもこの会話に加わってくるし。

「どんなやつなんだろうな」

一夏は転入生がどんな子か気になってるし。
かくいう僕も思い出せないから気になるんだけどね。

「む・・・・気になるのか?」

「ん?ああ、少しは」

「ふん・・・・・・」

篠ノ之さんが一夏に質問して答えているのにそれはないんじゃないかな?

「まぁいいじゃん。一夏がクラス対抗戦に出るわけじゃないんだからさ」

僕が一夏に助け舟を出す。
すると、一夏が思い出したかのように僕に聞いてくる。

「そういえばユーリ。お前の機体のワンオフアビリティーってなんだよ」

「そうですわ、わたくしにも教えてください!」

セシリアさんまで加わってくるし・・・・

「説明してもいいんだけど、今の時間では足りないからまた今度ね」

僕はそう言って遠回りに言わない宣言をした。

「じゃあ、昼飯んときに説明してもらうからな!」

Oh!そうきたか・・・

「わかったよ・・・・」

僕は渋々折れた。
だけど、昼休みは昼休みでまた色々起きることを僕たちは知る由もなかった。

「アスノさんにはクラス対抗戦頑張ってもらわないとね」

すると、クラス対抗戦という先の言葉に反応した女子の一人がそういってきた。

「フリーパスの為にもね」

「今のところ、専用機を持っているクラスは1組と4組だけだからね」

なんともまぁ、現金な・・・・
すると・・・

「――――その情報古いよ」

髪をツインテールに纏めた少し背の小さい女の子が片膝を立ててドアにもたれていた。

「2組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」

なんだろう、あの宣戦布告の仕方は・・・・

(りん)・・・・?お前、鈴か?」

「そうよ。中国代表候補生、(ファン)鈴音(リンイン)。今日は宣戦布告に来たってわけ」

あぁ、思い出した・・・・
確かそんな名前だった。

「何恰好付けてるんだ?すげぇ似合わないぞ」

一夏はこの子にまで爆弾を落とすんだ・・・

「んなっ・・・・!?なんてこと言うのよ、アンタは!」

これがこの子の素なんだろうな・・・・うん。

「おい」

「なによ!?」

 バシンッ!
あ・・・織斑先生だ。

「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」

「ち、千冬さん・・・・」

「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、そして入り口を塞ぐな。邪魔だ」

「す、すみません・・・・」

あの子も織斑先生には頭が上がらないんだ・・・
やっぱり凄い人なんだな、色んな意味で。

「また、あとで来るからね!逃げないでよ、一夏!」

やっぱり一夏はモテるんだね。

「さっさと戻れ」

「は、はいっ!」

織斑先生の鶴の一声で飛ぶように戻っていったよ。
なんか不思議な子だな。
そのあと、織斑先生が来ているのにも関わらず一夏に詰め寄った女子たちはみな出席簿の餌食になったのは言うまでもないということを言っておこう。
僕は、まったく被害を受けることはなかったけどね。 
 

 
後書き
1年近くお待たせして申し訳ございません!!m(_ _)m
私事でかなり忙しく、執筆する気になれませんでした。
ようやく、第2章というわけですけど、この章はあっという間に終わることを宣言いたします。
はい、本当に遅くなってしまい申し訳ありません。 
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