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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第4章 天狼島編
  ベストパートナー

マスターのS級魔導士昇格試験の事から数分後、
俺はナツさん達とその事でおしゃべりをした。

「今年はえらくハードルが高ェな。」

グレイさんがそう言う。

「大変そうだね。」

「みたいだな。」

俺とウェンディがそう言う。

「ぬぉぉ、漢エルフマン!!S級への道が遠ざかる!!!」

エルフマンさんがそう言う。

「意外ね、アンタ達みんな初挑戦なんて。」

ルーシィさんがナツさん、グレイさん、エルフマンさんを見てそう言う。

「俺は燃えてきた!!!絶対S級になってやる!!!!」

ナツさんがそう言う。

「そういえば、みんなもうパートナーって決まってるの?」

「俺はもちろんハッピー。」

「あい。」

ナツさんはハッピーがパートナーですか。

「ハッピーはズリィだろ!!
 もし試験内容がレースだったら空飛べるなんて勝負にならねえ。」

「別にいいんじゃない?」

エルフマンさんの言葉にリサーナさんがそう言う。

「俺も別に構わねえよ。戦闘になったら困るだけだしな。」

「ひどい事言うねグレイ。」

グレイさんの言葉にハッピーがそう言う。

「オイラは絶対ナツをS級魔導士にするんだ!!!!」

「こればかりは仲間といえど絶対(ぜってー)ゆずれねえ!!!!
 こうしちゃいれねー!!修行だー!!!」

「あいさー!!!」

ナツさんとハッピーはそのままギルドを出て、修行をしに行った。

「私がいない2年の間に、ナツがS級の試験に参加するようになってるなんてね。」

リサーナさんがそう言う。

「ナツはね、1人前の魔導士になればイグニ―ルに会えると思ってるの。
 この試験にかける想いも人一倍なんだろうね。」

「そうなんですか。」

「そっか・・・がんばれ!!ナツ。」

リサーナさんの話に俺とルーシィさんはそう言う。

「あの・・・ジュビアはこの試験を辞退したい。」

「ええ!?何で?」

ジュビアさんが試験を辞退する事にウェンディが驚く。俺も驚いている。

「だって・・・・・・・・・様の・・・パートナーに・・・なり・・・たい・・・。」

「何だって?」

「だから・・・あの・・・ジュビアは・・・・・・。」

「あんたのパートナーになりたいんだって。」

「ア?」

ジュビアさんがはっきり言えないのでルーシィさんが代わりにグレイさんにそう言った。

「ホラ!!やっぱりルーシィが狙ってる!!!!」

「狙ってないわよ(汗)」

思い込みが激しいですね・・・相変わらず・・・(汗)

「悪ィが俺のパートナーは決まってる。」

「久しぶりだね、みんな。」

ん?この人って・・・

「ロキ!!?」

エルフマンさんが驚く。たしか前にルーシィさんから聞いたな、星霊だっけ?
獅子宮のレオだったよな。

「昨年からの約束でな。」

「ルーシィ、悪いけど試験期間中は契約を解除させてもらうよ。
 心配はいらない、僕は自分の魔力で(ゲート)をくぐってきた。
 だから君の魔法は使えなくなったりしないよ。」

ロキさんがそう説明をした。

「なんて勝手な星霊なの?」

ルーシィさんがそう言う。

「でもオメェ、ギルドの一員って事でいいのかよ?」

エルフマンさんが疑問に思いそう言う。確かに星霊がギルドの一員ってどうなのか・・・?

「僕はまだ妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だよ。」

ロキさんはそう言い、背中にあるギルドマークを見せた。

「ギルドの誇りにかけて、グレイをS級魔導士にする。」

「頼りにしてるぜ。」

「任せて。」

「この2人ってこんなに仲良かったっけ?」

ルーシィさんはほほを膨らませてそう言う。

「つー訳でお前も本気で来いよ。久しぶりに熱い闘いをしようぜ。」

「!(熱い・・・熱い愛撫(たたかい)!!!?//////)」

「ちょっとお姉さん。(汗)」

変な妄想してるな・・・(汗)

「私がジュビアと組むわ!!」

突如、リサーナさんがそう言った。

「本気かリサーナ!!」

驚くエルフマンさん。

「私・・・エドラスじゃジュビアと仲良かったのよ。
 それにこっちのジュビア・・・なんかかわいいんだもん。」

エドラス世界のジュビアさんとは仲が良かった・・・ですか・・・。
エドラスとアースランド(こっち)では性格が違いますが・・・大丈夫・・・ですよな?

「リサーナさん・・・」

「決定ね!!」

リサーナさんはそう言い、ジュビアさんの手首を握る。

「まさかこの子もグレイ様を狙って・・・ブツブツ・・・。」

「どんだけゆがんでるのよ(汗)」

「少し不安になりましたね・・・(汗)」

「ちょっと待てよリサーナ!!それじゃ俺のパートナーがいねーじゃねーか!!!」

エルフマンさんが怒鳴ってそう言う。
どうやらリサーナさんをパートナーにしようと考えてたんですね。

「そう?さっきから熱い視線を送ってる人がいるわよ。」

ジュビアさんはその視線を送っている人を手で示した。

「へ?」

「じーーーーーーー。」

その視線を送った人はエバーグリーンさんだった。

「フリードがパートナーにビックスローを選んだ事でむくれてるみたいね。」

「エバーグリーン・・・。」

エルフマンさんの顔には汗が出ていた。何かあったのかな?

「・・・・・・。」

エバーグリーンさんはまだこっちに視線を送っていた。

「熱い・・・ってより石にされそうな視線じゃねーか!!」

エルフマンさんがそう言う。確かエバーグリーンさんの魔法って石化眼(ストーン・アイズ)でしたよね?
・・・石にされた事でもあったのでしょうか?

「とこで、コージは誰をパートナーにするんだ?」

グレイさんがそう言う。

「いやその前にちょっと確かめたい事があるのです。」

「確かめたい事?」

「はい。ちょっとミラさん達に聞く事があります。」

俺は皆さんにそう言う。

「行って来るよ。」

俺はウェンディを見てそう言う。

「うん。」

ウェンディは頷いて言った。


























「お話?」

俺は最初にミラさんの所へ来た。ちょうどマスターもいた。

「俺がS級魔導士昇格試験に選ばれたのは何故ですか?
 俺は入ってまだそんなに経っていませんよ?」

「ああ。御主の仕事っぶりがすごいからのう。」

「コージ君がギルドに入って今日までで、
 コージ君が依頼を受けた数がジュビアより多くって。」

「そうなんですか!?」

ジュビアさんより多いって・・・それぐらいが普通かと思いました。

「あ・・・まぁ・・・俺の光の滅竜魔法で遠くの場所までも行けますからね。」

皆さんと違って俺にはハッピー達みたいに(エーラ)がありますし。

「それにエルザから聞いた話じゃが、御主ラクサスと勝負したそうじゃの?」

「あ、はい。」

「ナツとガジルでラクサスを倒した・・・
 しかし御主は1人でラクサスを倒したからのう。実力もかなりあると見た。」

「そう、ですか・・・。」

喜ぶべきなのか・・・?ラクサスさんってマスターの孫ですから・・・。

「コージ。」

「はい?」

「ラクサスは・・・元気じゃったか?」

「ええ・・・まぁ・・・。」

やっぱり、心配はしてるんですね。

「そうか・・・。」

マスターはそう言い、酒を飲んだ。

「ありがとうございます。」

「試験頑張ってね。」

ミラさんがそう言う。




























「試験がどのようなものか?」

今度はエルザさんの所で試験はどんなのかを聞きに来ました。

「一応、経験者もとい、S級魔導士の方に
 どのような試験を受けたかを聞こうと思い・・・。」

「うむ。私の場合は試験会場は違っていたが、
 まずS級魔導士、つまり私達と闘い、実力を見せる事だな。
 パートナーとの連携などもその時には見るぞ。
 まぁ、バトルでなく、別の試験でパートナーとの知恵も大切だ。私からは以上だ!」

「ありがとうございます!」

エルザさんのは結構参考になりますね。
ちなみにギルダーツさんからも聞こうとしましたが、
ギルドにいなかったのでまた今度にしようと思います。




























「帰ろうか。」

「うん!」

俺はウェンディ達と一緒に女子寮まで一緒に帰る事にした。外は雪が降っていた。
俺は普段着だが、太陽の光を食べておいたので体が暖かいから平気だった。
ウェンディは水色のコートを身に付けた。可愛いぞ、ウェンディ。

「・・・・・・。」

「どうした、シャルル?」

「朝からずっとおとなしいね?」

「何か変な物食べた?」

シャルルの様子がおとなしい事に俺達はシャルルに聞いてみた。

「ちょっとね・・・。」

「ん?」

「何かイヤな予感がするのよ・・・この試験とかいうやつ・・・。」

「どうして?」

「まだわからないけど・・・とりあえず、アンタ達は絶対に参加しないで。
 コージは辞退してほしいわ。」

「おいおい。」

「そこまで言う!?」

「シャルル!!」

「悪いけど、そうして貰いたいわ。」




























「天空の巫女。」

「「「「!」」」」

突如、後ろから声が聞え、俺達は振り向いた。

「え、えーっと・・・」

「あんたは・・・」

「俺はメスト。ミストガンの弟子だった。」

「「ミストガンの弟子!?」」

俺とウェンディは驚く。

「君達の事はミストガンからよく聞いている。」

かぱっ

「あ・・・あの・・・」

「何してるんですか・・・?(汗)」

メストさんは何故か顔を上にあけ、口を開けていた。

「雪の味を知りたいのだ。気にしないでくれ。」

「はぁ・・・。」

「はい・・・。」

「何なのコイツ?」

「さあ~?」

「力を貸してくれないか、ウェンディ。」

「それが人にものを頼む態度なの!!?」

メストさんの態度にシャルルが怒鳴る。確かに頼んでいる様には見えませんね。
というか、ウェンディをパートナーにだと!?

「すまん。どうも俺は知りたい事があると夢中になってしまうクセがあるのだ。
 ウェンディ、君の力を貸してほしい。
 本来ならコージに頼もうと思ったのだが、君はS級魔導士に選ばれてしまった。
 他の頼れるのは君だけだ、ウェンディ。」

・・・そういう事か・・・。

「俺はS級になって世界を知る事ができる。頼む、力を貸してくれ。」

「え・・・でも・・・私・・・」

「ダメに決まってるじゃない!!」

シャルルは怒鳴ってそう言う。

「・・・!」

「?」

「知りたい。冬の川の中というものを俺は知りたい。」

いつのまにかメストさんが川に浮かんでいた!?

「こんな変態につきあっちゃ絶対ダメよ!!!」

「変態というより変人でしょ?」

シャルルの言葉にミントがそう言う。

「でも・・・悪い人じゃなさそうよ。」

「それはそうだが・・・。」

何か怪しい・・・ジェラールがこの人を弟子にしたとか考えられない・・・。

「それに私・・・恩人だったミストガンに何1つ恩返しができなかったし・・・。」

「エドラスを救ったじゃない!!それで十分よ!!」

「でもそれは結果論でしょ。私の気持ち的には・・・。」

「ダメったらダメ!!!コージからも何か言って!!!!」

「あ・・・そうだな・・・俺がパートナーにする予定だ!!」

「そうじゃないでしょ!!!!」

すまん、シャルル・・・。

「お兄ちゃん・・・ゴメンね。」

「なっ!?」

「私・・・ちゃんと恩返ししたいの・・・」

「ウェンディ・・・。」

「メストさん、パートナーお願いします!」

「ありがとう。」

いつのまにかメストさんが川から出ていた。

「では、1週間後にギルドで会おう。私はこれから修業をする。では。」

ビュン!

「「「「!?」」」」

メストさんが消えた!?瞬間移動・・・か?いやそれより・・・

「酷いぜウェンディ・・・。」

「ご、ごめんなさい・・・でも・・・」

「・・・まあいいよ・・・シャルル、悪いが俺達は結局試験に出るぜ。」

「・・・勝手にしないさい!!」

シャルルはそう言い、(エーラ)を出し、女子寮へ戻って行った。

「待って、シャルル~!!」

ウェンディは後を追いうかの様に走って行った。

「・・・はぁ・・・。」

「コ~ジ~、元気出して、私がパートナーになってあげるから。」

「・・・そう、ありがとう。」

俺はウェンディをパートナーにすることができなくなり、ミントにする事となった。
1週間、俺もつかな・・・この心・・・。

「じゃあね。私2人を追い掛けないと!」

ミントはそう言い、(エーラ)を出し、ウェンディとシャルルを追い掛けた。

「・・・・・・。」

しかし俺は1つ気になる事があった。

「ジェラールが弟子をとるなんて・・・
 そんな話聞いてないし・・・本当なのか・・・?
 でも、ギルドの人達は知っている様だし・・・う~~~ん・・・。」

どうもあのメストさん、気になるなあ・・・。
俺はこの1週間、その事を気にしたが、依頼の仕事したり、修行をする事にした。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。コージのパートナーはミントになりました。
次回をお楽しみに~!! 
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