(聖刻シリーズ)創造の紡ぎ手と異世界、そして妖精
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序章 願い
歴史
「歴史」
それはその世界で「必ず」起きると決まっている出来事。
巷では、「アカシックレコード」とよばれているシロモノだ。
その世界の台本(シナリオ)のようなもの。
か弱いヒトの意思など存在しないように。
歯車のように、ぐるぐると書かれたシナリオを廻るだけのもの。
そして、異世界の中心部に「それ」は在った。
歴史を守る・・・いや、「分枝世界」を生み出さないように、世界を見張る役割を持つ者たちの集まり。
その名を「聖刻の円卓」
強大な力を持つ者たちが、その力で異世界へ干渉する。
「起きるはずのない出来事」が起こった世界「もうひとつの可能性の世界」。
狂ったシナリオを書き直し、在るべき方向へ正す。
其れが、「彼ら」の役割。
たとえその「分枝世界」が、登場人物にとって「トゥルーエンディング」だったとしても。
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