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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇

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エピローグ4

              エピローグ4
超時空要塞マクロス
 グローバルはマクロスの艦橋にいた。
「ここにいるのもな」
「はい、後もう残り僅かです」
「あと数日です」
 未沙とクローディアが彼に話す。
「マクロスは再び記念艦に戻り」
「人々を見守ります」
「それがマクロスに相応しい仕事だな」
 グローバルは二人の話を聞きながら目を細めさせて言った。
「まさにな」
「そうですね。戦いは終わりましたし」
「後は。そのことを忘れない為にも」
「マクロスを記念艦にして」
 ヴァネッサにキム、シャミーもこう話す。
「私達もマクロスを降りて」
「別のマクロス型で再び」
「銀河に向かいますね」
「そうなるな。私もだ」
 グローバルもだ。自分のことをここで話す。
「マクロスから降りだ」
「ゼントラーディとですね」
「そしてメルトランディと」
「そうだ。彼等と話をして」
 そうしてだというのだ。
「私達の世界の新しい世界を築いていきたい」
「はい、それでは」
「私達も」
 マクロスはその役割を終えた。しかしそれでもだった。
 彼等はまた歩むのだった。彼等の新たな夢の為に。それを選んだのだった。
 フォッカーは練習中にだ。こんなことを話した。彼は軍に残ったのだ。
「さて、この訓練が終わったらな」
「飲みに行くんですね」
「そうするんですね」
「ああ、あのバーに行くか」
 こうマックスと柿崎に話すのだった。
「今日もな」
「いいですね。あそこはやすくてお酒も料理も美味しいですし」
「それならあそこで決まりですね」
「では私も」
 ミリアもだ。ここフォッカーもバルキリーに通信を入れてきた。
「一緒に」
「ははは、紅一点だな」
 フォッカーはそのミリアを見て言った。
「まさにな」
「そうですね。この中では」
「一人ですね」
 マックスと柿崎も笑って話す。
「それは」
「それでもいいか?」
「ええ、構いません」
 いいと返すミリアだった。そしてこう言うのだった。
「マックスと一緒ですから」
「ああ、だからか」
 フォッカーもそれを聞いて納得した。
「だからいいんだな」
「マックスと一緒なら何処でも」
「いいね、じゃあ俺も」
 柿崎も笑ってこう言った。
「彼女呼ぼうか」
「おお、御前も遂にか」
 フォッカーは今度は柿崎に明るい声をかけた。
「できたのか、彼女が」
「ええ、まあ」
「そりゃいい。じゃあ俺もクローディアを呼んでだ」
「カップル同士で、ですね」
「ああ、楽しむか」
 こんな話をしてだ。訓練の後のことを陽気に考える彼等だった。
 輝はミンメメイと話をしていた。
「また行くんだね」
「ええ、銀河にね」
 こう話す彼女だった。
「そこでまた」
「歌う」
「そうするわ」
「じゃあ俺は」
 輝はそのミンメイの顔を見て話した。
「そのミンメイと一緒に」
「一緒に!?」
「銀河に行っていいかな」
 こうだ。ミンメイに優しい笑顔を向けての言葉だった。
「今度は」
「来てくれるの?長い旅になるけれど」
「構わないさ。銀河は広いっていうけれど」
「狭いわね」
「そう。ほんの少しの距離だけれど一緒に」
「来てくれるのね」
「それでいいかな」
 こうミンメイに尋ねた。
「俺も」
「ええ、来て」
 これがミンメイの返答だった。
「それならね」
「うん、一緒に」
 こう話してだった。二人は今旅立つのだった。ほんの少しの旅に。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
 ブリタイはエキセドルに話していた。
 今彼等はマクロス7の艦橋にいる。とはいってもまだ出航していない。
 そしてブリタイも己の身体を小さくさせている。そのうえでエキセドルに話すのだった。
「ではこれからはだ」
「司令もそのお姿で、ですね」
「生きていきたい。是非な」
「わかりました。それではです」
 エキセドルも彼の決意に応えて話す。
「これからは共に」
「行くか」
「ああ、ここにいたのか」
 カムジンも来た。そのうえで言うことだった。
「新任艦長と副長はここだったんだな」
「むっ、カムジンか」
「何かあったのですか?」
「着任の挨拶がまだだろ。皆待ってるぜ」
「そうだったな。それがあったな」
「忘れていました」
 二人もカムジンの言葉で思い出した。そうしてだった。
 すぐに艦橋を後にしてだ。そのうえで挨拶に向かうのだった。

マクロスプラス
 イサムとガルドは共にいた。二人のいる場所は。
「何か腐れ縁だな」
「全くだ」
 まずはこのやり取りからだった。
 そうして二人は次に周りを見る。見えるものは。
 星ばかりだ。その中でイサムはガルドに尋ねた。
「太陽系に残ってよかったのか?」
「言うのはそのことか」
「ああ、俺は別にいいけれどな」
「構いはしない」
 こう返すガルドだった。
「俺も地球に残りたくて残った」
「だからかよ」
「宇宙に旅立つのもよかったが」
「あえて残ったんだな」
「地球を守りたい。だからだ」
「わかっらぜ。それじゃあな」
「この腐れ縁を」
 今度はガルドからこのことを話した。
「続けていこう」
「ああ、ずっとな」
 二人はそれぞれが乗っているバルキリーを上昇させた。そうして星の中に消えたのだった。そしてまた星の中から出て来る彼等だった。

超時空要塞マクロス 永遠のラブソング
 霧生はレトラーデの話を聞いていた、
「これがか」
「うん、そうよ」
「ミスティが料理をか」
「意外?」
「ちょっとな」
 素直な返答だった。
「そんなイメージじゃなかったんだがな」
「けれど。凄いでしょ」
「ああ。フルコースじゃねえか」
 見ればだ。テーブルの上に多くの料理が並べられている。それを見てだ。
 霧生は感心してだ。こう言ったのである。
「食いきれるか?俺が」
「あんたなら大丈夫でしょ」
「随分と適当な言い方だな」
「別にそうは思わないけれどね
「じゃあ霧生」
 あらためて言うレトラーデだった。
「皆で食べよう」
「そうだな。けれどな」
「けれど?」
「何かあったの?」
「三人共軍に残るなんてな」
 彼が今言うのはこのことだった。
「それも縁だな」
「そうね。確かにね」
「縁に他ならないわね」
 二人もそのことを認める。
「これからも。色々とあるでしょうけれど」
「何時までもね」
「ああ、一緒にやっていこうな」
 楽しく言う霧生だった。そのうえで乾杯してミスティの手料理を食べる彼等だった。

超時空要塞マクロス2 -LOVERS AGAIN-
 ヒビキもだ。軍に残った。
 そして同じく軍に残ることにしたシルビーとネックスに話した。
「軍には残ってもな」
「そうね。新しい配属先はね」
「全然違うな」
「俺は日本になった」
 ヒビキは祖国への配置になったのだ。
「横須賀にいるからな」
「そう、あの街にいるのね」
「これからは」
 二人も彼の話を聞いた。そして次は。
 シルビーがだ。こう二人に話した。
「私は月よ」
「俺は火星だ」
 同時にネックスも話した。
「御互い離れるけれど」
「縁があればな」
「ああ、また会おうぜ」
 ヒビキは笑顔で二人に告げた。
「絶対にまた会えるからな」
「そうね。もう月も火星もね」
「どうってことはない距離になったからな」
「銀河も狭くなったわ」
「それでそのせいでな」
 星が違っていても会えるようになった。そういうことだった。
 そうした話をしてだった。彼等は今は笑顔で別れたのだった。

マクロス7
 レイはビヒーダに話していた。
「明日だな」
「そう、明日」
 こう返すビヒーダだった。
「明日にまたマクロス7に乗って」
「それで出航だ」
「銀河の何処かを目指して」
「新しい地球を求めてな」
「じゃあ行こう」
「ああ、今からな」
 こんな話をするのだった。そして。
 金竜はドッカーにフィジカ、それにガムリンと共に格納庫にいた。そこで彼等のバルキリーを見ながら。その中でこんな話をしていた。
「またこうして一緒になったんだ」
「それならですね」
「これからは」
「そうだ。四人で銀河に出るぞ」
 笑顔で彼等に話す金竜だった。
「マクロス7でな」
「そうですね。これからも四人で」
「楽しくやってですね」
「そのうえで」
「新しい地球を見つける」
 金竜は微笑んで言った。
「そしてそこで楽しくやるとしよう」
「わかりました。しかしあれですね」
 ガムリンがここで言う。
「宇宙移民も前より遥かに楽になりましたね」
「そうだな。それはな」
 その通りだとだ。金竜も答える。
「バルマー帝国やその他の支援も受けられるしな」
「だからですね。本当に」
「ああ、いいことだ」
 金竜は笑ってこうも言った。
「やはり戦乱よりもな」
「平和がいいですね」
 このことを話してだ。彼等は新天地に向かうのだった。 
 美保はマクロス7のシティでショッピングをしながらサリーに尋ねていた。
「ねえ」
「どうしたの?」
「このスカートどう?」
 スカートの一着を見せての言葉だった。膝までの赤いタイトだ。
「私に似合うかな」
「ううん、どうかしら」
「似合わないの?」
「美保はもっとひらひらした感じの方が」
 いいのではというのだ。
「そう思うけれど」
「ううん、じゃあ」
「他の方がいいわね」
 はっきりと言うサリーだった。
「そうしたスカートはいつもね」
「仕事中に着てるしね」
「私もだけれどね。だから」
 軍にいる時にだ。そうした服はいつも着ているからだと話してだった。
 サリーはそのひらひらとした短い白いスカートを出してだ。美保に見せた。
「これなんかいいんじゃない?」
「あっ、可愛いわね」
「どう、これ」
 またサリーに問うた。
「一回試着してみたらどう?」
「そうね。それじゃあ」
「私も買いたい服見つけたし」
 もうそれはゲットしているサリーだった。黒いズボンと白のブラウスを手にしている。
 そてを見ながらだ。美保に話すのだった。
「それじゃあね」
「うん、今からね」
「試着してみましょう」
 幸せはここにもあった。
 ギギルはマクロス7の外で。シビルと話していた。
 彼はシビルにだ。こう尋ねていた。
「そうか、ここにいればか」
「ソウ、幸セ」
 こう言ってだ。笑顔を見せるシビルだった。
「シビル幸セ」
「歌が聴けるからだな」
「バサラノ歌凄クイイ」
「ああ、そうだな」
 このことはギギルも認めることだった。
「聴いていると。何もかもが違ってくるな」
「ゾクゾク。コレガ来ル」
「ああ、そのぞくぞくこそがな」
「シビルタマラナイ。ダカラコレカラモ」
「ここにいてだな」
「バサラノ歌、音楽聴ク」
 そうすると。ギギルに笑顔で話す。
「ギギルモソウスル」
「ああ、そうするさ」
 そしてそれがギギルも同じだった。こう答えるのだった。
「一緒にな。聴いていこうな」
「音楽、アニマスピリチュア」
 シビルはさらに言う。
「ゾクゾクスル。とてもいい」
「そう、それこそが美だ」
 ガビルもいた。当然グラビルもだ。
 そのガビルもだ。満足した顔で言うのだった。
「音楽美。この美が我等を変えてしまった」
「音楽を聴いていればな」
「我等は生きていられる。音楽こそが最高のファーム」
「ガオオオオオン!」
 その通りだと言うようにだ。グラビルも叫ぶ。
「グラビル、御前もそう思うか」
「ガオオオオオン!」
 今度はガビルに応えてだ。また叫ぶ彼だった。
 ガビルもだ。彼のその叫びを満足した顔で聞いてだ。また言うのだった。
「音楽美。これからも楽しみたい」
「そうだな」
「ああ、そこにいたんですか」
 彼等にだ。ドクター千葉がシャトルで傍まで来て声をかけてきた。
「あの、今からですね」
「CDをかけてくれるんだな」
「バサラか。それとも誰のをだ」
「まずはバサラさんで」
 彼の音楽だけではないというのだ。
「それとシェリルさんのとランカさんのデュエットも」
「ふむ。重唱美だな」
 ガビルはこの美も見て言う。
「いい美だ。それではだ」
「はい、聴かれますね」
「そうさせてもらう」
「ガオオオオオオオン!」
 ここでも叫ぶグラビルだった。彼等は今は音楽を楽しむ人であった。
 ゲペルニッチは銀河の彼方でだ。
 バルゴ達にだ。音楽を聴かせていた。
 それはオルゴールから聴こえてくる。その音楽を聴きながらだ。
 彼は満足した声で彼等に言った。
「いいものだな」
「はい、確かに」
「このオルゴールの音楽もまた」
「いいものです」
 バルゴだけでなくゾムドとゴラムも答える。
「音楽といっても様々」
「そして次々と生み出される」
「幾ら聴いてもまだ足りません」
「そうだ。音楽は永遠のものだ」
 ゲペルニッチは今そのことがわかったのだ。
 そしてだ。こう彼等に言うのだった。
「では我等はこの永遠のファームをだ」
「はい、これからもですね」
「聴きそのうえで」
「楽しんでいきましょう」
「音楽は全てを生み出す」
 ゲペルニッチはこうも言った。
「全ての素晴しいものを」
 最早彼等はプロトデビルンではなかった。人であった。音楽を楽しむ。 
 バサラはミレーヌと共にいた。場所は楽器店だ。
 そこでギターを見ながらだ。彼は言うのだった。
「さて、これからな」
「これからって?」
「とびきりの曲を作るか」
 こんなことを言うのだった。
「部屋に帰ってからな」
「ああ、あんたも部屋あったのね」
 ミレーヌも今気付いたことだった。
「そういえば生活してたのよね」
「何だよ。今までどう思ってたんだよ」
「いや、あまりにも破天荒だから」
 バサラをバサラたらしめているそれ故にだというのだ。
「あまり考えなかったのよ」
「俺も生活があるってか」
「ちょっとね」
「俺だってちゃんと飲み食いして風呂に入ってるぜ」
「そうよね、やっぱり」
「そうだよ。まあそれでな」
 その日常の中でだというのだ。バサラも。
「ビールでも飲んでそれからな」
「作曲するのね」
「ああ、凄い曲を作るからな」
 いつもの暴れる様な笑顔での言葉だった。
「宇宙をしびれさせるようなな」
「そこは本当に変わらないわね」
「いや、俺は常に変わるつもりだぜ」
「全然何も変わってないじゃない」
「もっと凄くなってやるぜ」
 変わるというベクトルはそちらに向いていたのだ。バサラの場合は。
「そして銀河にな」
「歌声を聴かせるっていうのね」
「ああ、そうしてやるさ」
 笑ってだ。いつも通りの言葉だった。
 そしてその彼にだ。あの花束の少女が来てだ。
 微笑み花束を手渡し。そのうえで何処かに立ち去っていった。

マクロスF
 ボビーはマクロスクォーターの艦橋で。ミーナ達に話していた。
「前から思ってたけれどモニカの声はね」
「ラクスさんにですよね」
「そう、やっと言えたわ」
 言うのはこのことだった。
「あとミーナだけれど」
「私は別にそうした人は」
「駄目よ、女の子いじめたら」
 何故かこんなことをだ。ミーナには言うのだった。
「銅の力で」
「あの、そういう話は」 
 何故かその話になるとだ。困った顔になるミーナだった。
 そしてボビーはラムにも言った。
「あんたはタバスコに気をつけなさい」
「一週間で一本は使い過ぎですか?」
「かなりね。さて、お話はこれ位にして」
 それでだというのだ。
「艦長が来られたらね」
「はい、そうですね」
「いよいよまたですね」
「出航ですね」
 その時が迫ろうとしていた。あのフロンティアにだ。彼等は戻ろうとしていたのだ。
 そのジェフリーは今カナリアと話していた。
「それではだ」
「今からですね」
「そうだ。あの星に行く」
 微笑みだ。こうカナリアに話した。
「もう一度な」
「わかりました。では」
 カナリアも彼の言葉に冷静に応える。
「そしてそこで」
「新たな星の歴史がはじまる」
 こう話してだ。艦橋に向かうのだった。未来を見ながら。
 クランはネネにララミアにだ。こんなことを言われていた。
「じゃあ今日はですか」
「もうすぐ勤務終わりなんですね」
「うむ、そうだ」
 小さい姿で答えるクランだった。
「だからだ。これから学校に行きだ」
「ミシェルのところにですね」
「行かれてですね」
「少しあいつに言うことがある」
 憮然とした顔を作ってだ。そのうえでの言葉だった。
「だからだ」
「で、その言うことですけれど」
「何なんですか?」
「それは秘密だ」
 同道とだ。こう言い切ってしまった。
「また言う
「そうですか」
「今はですか」
「ああ、クラン中尉」
 だがここでだ。ヘンリーが傍を通ってだった。クランに言った。
「ミシェルが校門のところで待ってるってな。言ってたぜ」
「そうか」
「ああ、そうですか」
「そういうことですか」
 クランは無意識のうちに応えたが二人はちゃんと聞いてしまった。それでだ。
 二人で彼女を横目で見て笑ってだ。こう言うのだった。
「中尉もこれで」
「隅に置けないですね」
「くっ、しまった」
 言ってから気付いた。しかしもう遅かった。
 テムジンはゼントラーディのエリアでだ。ブレラの話を聞いていた。
「軍に残るのは同じだな」
「そうだな」
「クラン達とな」
 もっと言えばヘンリーもだ。テムジンはさらに言う。
「それでか。これからはか」
「あいつは任せた」
 こう答えるブレラだった。
「あの男にだ」
「それであんたはあれだな」
「ランカからは離れる」
 そしてその理由も話した。
「あいつはにはあの男しかいないからだ」
「そうか。身を引くか」
「そうする。そして俺はだ」
「あんたは?」
「軍に残る。地球に行く」
 そうするというのだ。
「そしてそこで地球を守りながらランカの幸せを祈ろう」
「そうか。じゃあそうしなよ」
「ああ。ではな」
「ああ、またな」
 戦友同士としてだ。別れる二人だった。ブレラも今確かにそうしたのだった。
 ナナセはエリエラ、そしてエイジスと喫茶店で会っていた。彼等はこうナナセに話す。
「私達は軍に残るわ」
「そのうえであの星に向かうからな」
「そうですか。あの星に行くのは」
 そのことがどうかとだ。ナナセは明るい顔で言った。
「私と同じですね」
「そうね。それはね」
「その通りだな」
 二人もナナセの言葉にその通りだと頷いた。
 そしてだ。二人で彼女に言った。
「じゃあ今は」
「ルカも読んでな」
「あっ、実はもう読んでまして」
 何とか既にだというのだ。
「もうここに来ます」
「あら、そうなの」
「早いな」
 これには二人も驚いた。そして実際に。
 ルカもだ。この場に来てだった。 
 ナナセにだ。笑顔で言うのだった。
「ええと、デートですよね」
「はい、今から」
「エリエラさん達とですね」
「ダブルデートどうでしょうか」
「いいですね」
 笑顔で言う彼だった。
「なら今から」
「はい、それでは」
「ああ、二人共」
「もうそこまで」
 これにはエリエラもエイジスも驚きを隠せなかった。
 しかもだ。そこにだ。
 ミシェルも来てだ。笑顔で話すのだった。
「ああ、奇遇だな」
「そうですね。ところでミシェルも」
「ああ、今デート中だよ」
 そうだとだ。笑顔でルカに応える。
 そのうえでだ。こう話すのだった。
「クランは今アイスを買いに行ってるんだよ」
「なら僕達と合流できますね」
「そうだな。じゃあそうするか」
「そうしましょう」
 ナナセも笑顔で応えてだった。彼等も合流するのだった。
 オズマはキャスリンと話していた。
「それでだけれど」
「あのことだな」
「もう場所は取ったわ」
 キャスリンは微笑んでオズマに話す。
「式場はね」
「早いな。それはまた」
「こういうのは早いうちによ」
「決めてか」
「そう。それで式のことだけれど」
 具体的な式はどうするかというとだ。
「和式でどうかしら」
「日本か」
「ええ。それでどうかしら」
「いや、それは」
 オズマは驚いた顔でキャスリンに返す。
「そうするんだな」
「面白いと思って。どうかしら」
「俺は」
 実は。彼は。
「軍に戻ったからな。それでだ」
「軍服で出ようと思っていたのね」
「礼装でだ。御前も」
「それだと味気ないじゃない」
 キャスリンは微笑んでこう返した。
「だからよ。そう思ってね」
「和式は」
「そう。私は金襴緞子で」
「そして俺は」
「そうよ。羽織袴よ」
「袴を穿くのは」
 どうかというのだ。それは。
「はじめてだ」
「あら、そうだったの」
「そうだ。そうか、袴か」
「嫌?ひょっとして」
「いや、それでいい」
 オズマは意を決した顔で答えた。
「それならだ」
「ええ、それならね」
「和式でいこう」
 オズマは今確かに言った。
「それでね」
「楽しみね。今から」
「まあな」
 オズマの笑みもだった。未来にだ。光を見ている笑みだった。
 アルトはシェリル、それにランカと共にいた。
 三人でだ。ベンチに座っている。アルトを挟んで右にシェリル、左にランカだ。
 シェリルがだ。先に言ってきた。
「この前のコンサートね」
「凄かったらしいな」
「これまでよりずっと凄かったわ」
 コンサートは大成功だったというのだ。
「あんなコンサートはじめてよ」
「そうでしたね。あのコンサートは凄かったですよね」
「何か私達二人だと」
「そうですよね」
 ランカは笑顔でシェリルに話していた。
「二つじゃなくて」
「十にも二十にもなった感じで」
「何か余計に凄くなって」
「こっちもエキサイトしました」
「そうか。コンサートか」
 コンサートと聞いてだ。アルトもだった。
 少し上を見上げてだ。こう言うのだった。
「俺もパイロットをやりながらでも」
「どうするの?それで」
「アルトさんは」
「舞台に戻ろうか」
 こうも考えだしていた。
「言われているしな」
「そうね。それもね」
「いいかも知れませんね」
「そうだよな」
 アルトの心にも余裕が生じていた。彼も大きく成長していた。そしてこれからもだ。大きくなっていくのだった。それがアルトだった。

機動戦艦ナデシコ
 ダイゴウジがナデシコの艦橋で吠えていた。
「今日も何もなしか!」
「はい、そうです」
 ルリが彼に答える。
「出航はありません」
「じゃあ訓練だ」
「モニターで御願いします」
 ルリの返答は素っ気無い。
「それかゲームでも」
「ゲーム!?ゲキガンガーか」
「好きなものをされて下さい」
「くっ、戦争が終わったら暇だ」
 ダイゴウジにとってはだ。
「書類仕事なぞしたくもないからな」
「旦那、それはまずいだろ」
 その彼にサブロウタが突っ込みを入れる。
「士官なんだから仮にもな」
「だが俺は」
「そう思ってヤマダさんの書類仕事は回していません」
 ここでまた言うルリだった。
「トレーニングなり何なりして下さい」
「俺はダイゴウジ=ガイだ!」
「はい、ヤマダさん」
 こんな調子である。そんな彼等を見てだ。
 ホウメイは微笑んでプロスペクターに話した。
「ああいうのも」
「はい、いいですね」
「平和で」
「とてもいいです」
 そのことを喜んでだ。ルリ達を見ているのだった。
 メグミはふとだ。ハルカに言った。
「ナデシコに残るんですね」
「貴女と同じよ」
 微笑んでこう返すハルカだった。
「それはね」
「そうなんですか。じゃあ」
「これからも御願いします」
 ジュンも出て来て話す。
「僕はナデシコ四番艦の艦長になりました」
「あっ、そうなんですか」
「おめでとう」
「これからは艦長に専念して頑張ります」
 そうするというのだ。
「それじゃあ今は」
「今は?」
「メグミさんとそっくりな人が出ているゲームでもやって」
「ああ、あれですね」
 メグミはジュンの今の話に苦笑いになった。
「あの内臓が一杯の」
「あの女の子メグミさんにそっくりだと思いません」
「そうそう。それで相手役がヒイロ君や霧生君にそっくりで」
 ハルカも話に乗る。
「あれには笑ったわ」
「はい、そっくりですよね」
 こんな話もする彼等だった。彼等の間にも平和が戻っていた。
 その彼等をナガレは遠くから見て呟いた。
「これからも。一緒にやっていくか」
 社長職に専念することになった。だがそれでもだ。彼もまたナデシコの一員だったのだ。
 リョーコはヒカル、そしてイズミと一緒にいた。見れば居酒屋だ。
 そこで大ジョッキを片手にだ。リョーコは言うのだった。
「何か寂しいな」
「そうですか?」
「こうして会えている。どうして寂しい」
「だからよ。ヒカルは漫画家でな」
「はい、今大人気ですよ」
「イズミはバーの経営で」
「売り上げは上々」
「あたしは教官でよ。離れ離れでよ」
 それでどうかというのだ。
「それが寂しくてな」
「まあまあ。こうして機械があれば一緒に飲みますから」
「それでいいとしよう」
「そう言うのか?じゃあな」
 それならと。リョーコも乗ってだった。
 そのうえでだ。こう言った。
「あたし達はこれからもずっと親友同士だ。いいな」
「勿論ですよ。それは」
「仲間。なっかまユキエはサダコ」
「・・・・・・イズミ、結局ずっとネタに無理があるままだったな」
 それは変わらなかった。だが三人の友情もだ。不変のものだった。
 アキトはユリカとだ。新婚旅行だった。その中でだ。
「そう。ラーメン屋にね」
「ああ。専念するよ」
 微笑んでだ。アキトはユリカに話していた。
「これからは」
「そう。なら私は」
「ユリカは?」
「ラーメン屋さんの奥さんね」
 にこりと笑ってこう言うのだった。
「これからはね」
「それでいいんだ」
「だって。アキトと一緒だから」
 それでいいというのである。
「何だっていいわ。それにね」
「それに?」
「私ラーメン大好きだから」
 それもあるというのだ。
「だからアキトとずっとね」
「そうしてくれるんだね」
「ずっとね」
 そのことを強調してだ。温かい笑みでアキトを見る。アキトもだ。同じ笑みでユリカを見て。そのうえでお互いに手も握り合っていた。

劇場版 機動戦艦ナデシコ
 ハーリーはこう話していた。
「僕はこのままです」
「ナデシコに残るんだね」
「はい、そうします」
 こうだ。ナデシコ、軍から離れるクルーに話していた。
「そうしてルリさんと一緒にいます」
「そうか。じゃあお別れになるけれどな」
「また御会いしましょう」
「頑張れよ」
 そのクルーも笑顔で応える。
「そしてまたな」
「はい、また」
 会おうと。再び言ってだ。手を振るハーリーだった。

勇者王ガオガイガー
 大河が麗雄に言っていた。
「GGG団ですが」
「これからの役割は」
「はい、宇宙進出です」
 それになったというのだ。
「私達は多くのものを見てきました。そして」
「そのうえでだね」
「その見てきたものを活かしてです」
「宇宙に出てそのうえで」
「銀河の人達と。全ての人達と」
「友達にだね」
「なりましょう」
 こうした話をする彼等だった。
 そしてスタッフ達も。
「色々あったけれどね」
「そうデスね」
「これからです」
 猿頭寺の言葉にだ。スワンとスタリオンが応える。
 そのうえでだ。スタリオンが話した。
「戦いは終わりましたけれど」
「終わりじゃないね」
「そうデス」
 スワンが猿頭寺に話す。
「全てのはじまりデス」
「人類はこれから銀河に本格的に出て」
 どうするのか。スタリオンは話す。
「銀河の同胞達と協力して」
「発展してそうして」
「はい、平和な銀河を築いていきます」
 そうなると話すスタリオンだった。
「それがはじまるのです」
「夢があるね」
「デスね」
 また言う猿頭寺とスワンだった。
「物凄く。希望に満ちた」
「そうした夢デス」
「ああ、俺も楽しみだぜ」
 火麻もいた。彼も笑って言う。
「これからのことがな」
「皆もいますし」
 猿頭寺はこう火麻に言った。
「本当にこれからですね」
「おい、戦うだけが能じゃねえ」
 いささか火麻らしくない言葉だがまさにその通りだった。
「これからは平和と繁栄の為にな」
「はい、皆で」
「力を合わせていきマス」
 スタリオンとスワンが笑顔で応えてだった。彼等も働き続けるのだった。
 そして桜も。
「私も」
 彼女もだった。そうしていくのだった。
 氷竜と炎竜は。風龍、雷龍、それにマイクと話をしていた。
「では私達も」
「これからも」
「そうだな。戦いは終わった」
「けれどやることはまだ多い」
「その通りだもんね」
 こう話す彼等だった。
「それならだ。これからもな」
「僕達は力を合わせて」
「人類の。皆の発展の為に」
「皆にできないことをして」
「やっていくんだもんね」
 マイクの言葉に応えてだ。彼の兄弟達も言うのだった。
「そう、ブラザーも!」
「兄弟皆で力を合わせて!」
「この世界を楽しくしていこう!」
「これからは!」
 彼等も夢を見つけていた。それは実現できしかも。このうえなく美しい夢だった。
 ボルフォッグはゴルディマーグと共にいた。そうして。
 彼にだ。こう話していた。
「これからですが」
「戦いは終わってもな」
「はい。やるべき仕事は多いですね」
 こうゴルディマーグに話すのである。
「何かと」
「そうだよな。それはな」
「それでもですね」
「結構楽しみじゃねえか?」
 ゴルディマーグの声は笑っていた。
「何か戦い以外のことで頑張るのもな」
「確かに」
 ボルフォッグの声もだ。笑っていた。 
 それでだ。二人同時に言うのだった。
「なら。私達は」
「ああ、平和をな」
「護っていきましょう」
「これからはな」
 こう言い合い誓い合うのだった。今の彼等は。 
 ジェイはトモロと話していた。
「ではだ」
「銀河に旅立つか」
「そうする。それでだが」
「そうだな。彼女達も共に」
「我等は孤独ではなくなった」
 このことを喜んでもいた。
「あの少年達もいるしな」
「そう。だからこそ」
「心強い」
 ジェイの声は微笑んでいた。
「何かとな」
「そうだな。頼りになる仲間達だ」
 トモロも同意見だった。彼等は銀河に旅立つのだった。
 レイコは末男、鷹泰、それに華と話していた。
「ようやくお家の会社も復活したし」
「ああ、そういえはレイコの会社って」
「そうだったね」
「倒産していたんだったな」
「それがなんだ」
「そう。復活したのよ」
 こう笑顔で言うレイコだった。
「だからこれからはもっと元気を出してね」
「そうだね。頑張っていこう」
 華は笑顔でレイコに話した。
「元気があれば何でもできるよ」
「そうだよな。まずは元気がないとな」
「何にもならないね」
 末男に鷹泰もその言葉に頷く。そうしてだった。
 彼等も未来を見ていた。子供達がこれから切り開くべきその未来を。
 凱は命とだ。星空を見ながら話していた。
「奇麗だな」
「そうね」
 まずはその星達を見てそれについて言う。
「この星達の中をな」
「私達は旅していたのね」
「長い旅だった。それに」
「長い戦いだったわね」
「ああ、本当にな」
 凱は微笑み命の言葉に頷く。
「けれどこれからは」
「戦いではなく」
「平和と繁栄の為に」
「あの星達を旅することになるのね」
「今からそれがはじまるんだ」
 凱はその声も笑みになっていた。
「俺達はそのことを勝ち取ったんだ」
「そうね。そして護君も」
「護もあの中にいる」
 そのだ。銀河の中にだ。
「ケン太、そして」
「戒道と一緒に」
「護はやる」
 このことをだ。凱は確信していた。
「素晴しいものを築いてくれるさ」
「そうね。そしてそれは」
「それは?」
「凱、貴方もよ」
 凱を見てだ。笑顔で言う命だった。
「必ずそうしてくれるわ」
「俺もか」
「ええ。だから」
 それでだという命だった。
「私はこれからも凱と一緒に」
「いてくれるんだな」
「そうさせてもらうわ」
 笑顔で話す二人だった。二人も今暖かい世界の中にいた。
 護は銀河の中で戒道と共にいた。そしてだ。 
 彼にだ。こう話すのだった。
「僕達はこうしてね」
「そう。銀河を旅して」
「何時か。僕達の辿り着くべき場所に辿り着いて」
「そこで皆と会うんだ」
「そう、凱兄ちゃんと」
「ロンド=ベルの皆と」
 そのことを見て。期待しての言葉だった。
「また一緒に遊ぶんだね」
「そうなるんだ。だから護」
「うん、戒道」
 お互いの名前を呼び合い。そして。
「それまでは僕達はこうして」
「ずっと一緒にね」
「いよう」
「そうしようね」
 銀河の大海の中を進みながら。二人は素晴しい未来を見ているのだった。

勇者王ガオガイガーFINAL
 ルネはソルダートの中でだ。光竜と闇竜に尋ねていた。
「本当にいいんだね」
「うん、いいよ」
「決めましたから」
 だからいいとだ。彼女達は答えるのだった。
「ルネ姉ちゃんと一緒にね」
「旅立たせてもらいます」
「暫くは皆に会えない」
 ルネは二人にこのことも言う。
「それでもなんだね」
「お別れは少しの間だから」
「やがて再会できますから」
 だからだという彼女達だった。
「だからね。今はね」
「お姉様達と共に」
「そうかい。旅に付き合ってくれるんだね」
 そのことを確めてだ。ルネは。
 微笑みそうしてだ。あらためて二人に言ったのだった。
「じゃあ行くよ」
「銀河への旅に」
「今から」
 彼女達も旅立つのだった。ジェイ、そしてトモロと共に。素晴しい旅に。


エピソード4   完


                                   2011・7・24  
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