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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第七十話 彼等の決戦その五

「敵は一つに集まっているとは限らないから」
「敵を一つ倒してまた別の場所に向かう」
 省帆が言う。
「これが遊撃戦ですね」
「そうなる、実際にな」
 歌星は省帆にも答える。
「ここでの戦いはな」
「では移動は迅速に」
「今以上にだ」
「入らないと駄目ですの?」
 アニェーゼは嫌そうな顔で歌星に問うた。
「それは」
「その靴ね」
「この靴は走るのには向いていやがりませんの」
 こうシャナに答えるアニェーゼだった、足を前に出してあえて見せながら言う。
「それもかなり」
「厚底もそこまでいくと凄いわね」
 ルイズはある意味感心していた。
「というか背は靴で隠すものじゃないから」
「ルイズさんでなければぶっ飛ばしていやがりますわ、今の言葉は」
「こっちもあんただから言うのよ」
 互いに理解し合っている二人だった。
「悪いこと言わないから靴はね」
「きちんとしたものをですね」
「履くべきだから」
「俺なんかこれだからな」
 才人は今もシューズだ。
「走りやすいぜ」
「そう、動きやすい格好じゃないと」
 ルイズは右手の人差し指を立たせて真剣な顔でアニェーゼにさらに話す。
「いざっていう時困るわよ」
「ルイズは動きやすい格好だけれどな」
 才人はルイズのその服装も見た。
「マントはあるけれどな」
「マントは魔法を使う証よ」
 だからこれはいいというのだ。
「それでもよね」
「ああ、動き過ぎて中が見えるけれどな」
「そこ余計なこと言わないよ」
 すぐに才人にむっとした顔を向ける。
「見えない様に魔法で防御するようにしたから」
「徹底してるな」
「何なら黒のスパッツ装備するわよ」
 究極にして最悪の装備である。
「それでもいいの?」
「えっ、それ穿くのかよ」
「ユウキも穿いてるらしいし」
「へえ、そうだったんだな」
「まああれよね。ミニスカートで動いてると」
 ルイズも自分のその黒いスカートを見る。
「気になるからね」
「けれど魔法で防御するんだろ」
「心衣のスカートは何があってもめくれないけれどね」
「あの娘のは魔超合金か何かじゃないかしら」
 キュルケはこう見立てている。
「それで絶対にめくれないのよ」
「超合金ねえ」
「そう、それじゃないかしら」
「何か見えない娘は見えないけれど」 
 これはそのそれぞれの世界によるかも知れない、ルイズはここでこうも思いまた自分のスカートを見たのだった。
「そこはどういう原理なのかしら」
「あれじゃないかな。世界によって見せていい世界があってね」
 これジェリオ個人の考えである。
「それでそうであるかないかで見えないんだよ」
「ジェリオ、結構わかってる感じだけれど」
「あちこちの世界を出入りしているとね」
 それでわかってきたというのだ。
「そんな気がするんだけれどね」
「だったらそうなのかしら。けれどスカートは大事よ」
 見えない様にするのは、というのだ。
「水着だといいけれど」
「水着は水着で問題がありますが」
 チェルシーが横から話してきた。
 
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