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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第3章 エドラス編
  双大魔王

ドロマ・アニムを・・・倒した・・・!!!!
さらにナツさんエドラス王を掴んでいて、投げた。

「ふぎい!」


ゴガー!


「ひっ、ひぃい!!」

エドラス王にはコージ達をまだドラゴンに見えていた。

「(ワシはこんなものを欲しがっていたのか・・・・・・)
 た・・・助けてくれ・・・。」

ドッ

エドラス王はそのまま倒れて気を失ったようだ。

「かーっはっはっはーーーーっ!!!王様やっつけたぞーーーーーっ!!!
 こーゆーの何てゆーんだっけ?チェックメイトか?」

「違います。」

「それは王様をやっつける前の宣言です。」

ナツさんの言葉に俺とウェンディがそう言う。

「ギヒッ、バカか。」

ガジルさんがそう言う。


ゴゴゴゴゴゴ!!!!!


「「「「!」」」」

突如、音と揺れがきた。

「地震?」

「ま・・・まさか敵の増援!?
 冗談じゃねえぞ・・・さすがに、ま・・・魔力がカラッポだぜ。」

「ち・・・違います・・・。」

「アレだ・・・!」

そこに見えたのはエドラスの世界にあった浮いていた島が落ちていくのだった。

「浮いてる島が・・・落ちてきた・・・。」

「ここを離れましょう・・・!」

俺達は歩いてこの場から離れた。
































同じ頃、ルーシィ達もであった。

「な・・・何これ・・・」

「「オイオイどうなってやがる!!!」」

「ひいい!!!天変地異だーーーーー!!!」

「うわあああああ!!!」

「っ!!」

全員浮遊島の落下に驚く。











同じ頃、逃げ延びたエクシード達もであった。

「エドラスの浮遊島はこの世界の魔力で浮いています。
 それが落下し始めるという事は・・・つまり・・・
 この世界から魔力が消えているのです。」

シャゴットがそう言う。









同じ頃、ジェラールはアニマを逆展開し、
エドラス世界全ての魔力をアースランドへ流したのだった。

「王子・・・」

「これでよいのだ。魔力があるから人は争う。だから魔力をこの世界から消滅させる。
 逆展開させた時空門(アニマ)を通り、エドラスの魔力はアースランドへと流れる。
 魔力の豊かなアースランドではこの魔力はすぐに気化し、自然の一部となるのだ。」

ジェラールはそう説明をする。

「新たな世界の為、エドラスは1度滅ぶのだ。」









再び、ルーシィ達の方ではある事が起きていた。

「うわぁ・・・!!急に魔法(ぶき)が使えなくなった!?」

「どうなってんだコレはーーーー!!」

「こっちもだ!!」

「わーーーーっ!!どうしよう!!!」

魔法(ぶき)が壊れた!!!」

エドラス兵達とエドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)の持つ魔法(ぶき)の魔力がなくなったのだ。

「何が起きてるの?」

ルーシィがそう言う。

魔法(ぶき)が・・・俺の魔法(ぶき)が・・・!」

「落ち着けよ!!」

エドラスのグレイにグレイがそう言う。

「終わるんだ・・・・・・世界が終るんだよう・・・。」

ココは体が震えて、そう言う。

「シャルル、ミント・・・。」

「どうなるんだろう・・・」

「・・・・・・。」


ゴゴゴゴゴゴ・・・!ゴガァ!ドーン!ドドーン!ドゴッ!ズドーン!ドゴォン!ゴガァ!


次々と浮遊島が崩壊していく。


ガシャ!ゴトッ!ゴシャン!


「た・・・退却だー!!!」

魔法(ぶき))が使えねえんじゃ戦えねー!!」

エドラス兵達は魔力がなくなった魔法(ぶき)を捨て、逃げて行った。

「王国軍が・・・」

「逃げやがった。」

ルーシィとグレイが言う。

「オイ!!やったぞオメーら!!」

グレイはエドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)メンバーにそう言う。しかし・・・

「ひぃい!!」

「!」

「魔力が無くなる・・・。」

「この世界から魔力が消えるのですわ。」

「どうしよう、どうしよう・・・」

「だぁーーーーーーーーーーー!!!」

エドラスのグレイ、エルフマン、カナ、ドロイ、ジェットがそう言う。
エドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)メンバーも魔力を無くなる事に恐れていた。

「みんな落ち着いて!!大丈夫だから!!!」

ルーシィがそう言う。

「大丈夫なモンか!!!この世界の魔力が消えちまうんだぞ全部!!!!
 魔道士ギルドはどうなっちまうんだよ!!!!」

エドラスルーシィがルーシィに向かってそう言った。

「終わった・・・。」

1人の妖精の尻尾(フェアリーテイル)のメンバーがそう言う。

「戦いには勝ったけど・・・僕達は世界に負けたんだ・・・。」

「私達が1番恐れていた事・・・魔力の枯渇・・・。」

エドラスのナツとジュビアがそう言う。

「うわーーーーー!!!魔力が無くなる!!!!魔力が消えていくーーーー!!!!」

「もうダメだー!!!」

「助けてー!!」

「俺達はどうすれば・・・。」

「世界の終わりだー!!!」

「エドラスの最後だようーーー!!!!」

エドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)メンバーは混乱し始めた。

「ああう。」

「ねぇ・・・」

「ちょっとみんな・・・」

ハッピー達はそう言う。


























一方、トライアの町に住むインフェルノルとフェルナールでも同じ様な事になっていた。

「これは一体・・・!?」

「どういう事!?」

インフェルノルとフェルナールは近くに見える浮遊島が落ちるのを見てそう言う。

「大丈夫かしら・・・あの子は・・・。」

フェルナールはコージの事を心配していた。

「大丈夫だといいな・・・。」

インフェルノルはそう言った。


















一方、王都城下町でも魔力が無くなっていく事に町の人達は大混乱していた。

「お父さん・・・浮遊島が落ちちゃうよ。」

「もう・・・終わるんだ。」

ある家に住んでいた親子がそう言っていた。

「うわー!!!」

「きゃー!!!」

外では人々が悲鳴を上げていた。

「大地から空へと魔力が流れ出ておる・・・。」

「おばあちゃん・・・。」

(エクシード)に逆らった我々への罰なのか・・・・・・。」

老婆がそう言う。

「火の魔水晶(ラクリマ)が突然壊れた!!!これじゃ料理ができん!!!!」

「街灯の魔水晶(ラクリマ)が全部消えたぞー!!」

「何が起きてるんだ!!?」

「水の魔水晶(ラクリマ)が・・・噴水が止まったぞ!!」

「イヤー!!」

「乗り物が動かねえ!!風の魔水晶(ラクリマ)が動いてねえ!!!」

今まで魔水晶(ラクリマ)で出したり動かしていた物が使えなくなってしまい、更に大混乱となった。

































ジェラールとリリーの居る部屋にて・・・

「ま・・・まさか本当にやってしまうとは・・・
 確かにこれでしばらく戦争は起きんだろうが・・・しかし・・・」

「わかっている。国民は皆混乱している。
 変化する世界に素早く順応できる人間はそういない。」

ジェラールの言う通りである。
世界に普通にあった物が無くなるという事に素早く順応できる人間はいない。

「だからこそ、新しい指導者が必要となる。新しい世界の新しい王。
 不安におびえる民をまとめ皆を幸せに導く新たな王が。」

「成程、それが王子を・・・」

「いや・・・私ではない。」

リリーの言葉にジェラールがそう言う。

「この世界と共に歩んでこなかった私には無理だ。そしてその権利も無い。
 混乱した群衆をまとめる為には悪役と英雄が必要なのだ。」

「悪役と英雄?」

「この世界を混乱に陥れた悪を晒し、処刑する者こそ英雄となり、
 その英雄は民を1つにまとめる王となる。」

ジェラールはそう説明をする。

「そ・・・その英雄とは誰なんですか?」

リリーは気になって聞いてみた。

「もう気づいているだろう?」

ジェラールがそう言う。そして言った。

「エドラス王に反旗を翻し、世界の魔力を奪った私こそが“悪”。
 種族間の誤解と偏見を調和できる君こそ“英雄”にふさわしい。」

ジェラールは自分を悪にリリーを英雄にすると考えていたのだった。

「世界を滅ぼした私を君が処刑するんだ。そして君がこの世界の王になれ。
 混乱している民の前でこの混乱を引き起こした私を処刑するのだ。
 王国軍の兵として・・・エクシードの1人として。
 混乱を鎮め皆を導け。魔法の無い世界・・・新たな王となるのだ。」

ジェラールはそう言う。それに対しリリーは・・・

「あなたは本気でそんな戯言を言っておられるのかァ!!!!王子!!!!」

リリーは怒鳴ってそう言った。

「その覚悟がなければこんな事はしない。」

「断る!!!バカバカしい!!!何で俺が王子を・・・・・・できる訳がない!!!!」

リリーにできる筈がないのは確かだ。自分の故郷を助けてくれた王子を殺せる筈がない。

「君ならできる。」

「俺の何を知っているというのだ!!!!」

「君はエクシードでありながら、幼かった私の命を救ってくれた。
 種族に左右される事なく命の尊さを知っている男だ。」

「あなたはその俺に十字架を背負って生きろと言ってるのだぞ!!!!」

それで、かなりの重いものであるからだ。恩人を殺しそれを背負う事はとても荷が重い。

「それを乗り越える強さを含め、君しかいないのだ。
 わかってくれ、誰かがやらなくてはならないんだ。」

「だったら自分でやればいい!!!!あなたこそ王にふさわしい!!!!」

リリーはそう言う。

「私は世界を滅亡させた。」

ジェラールは自分の事をそう言った。

「世界を想っての事です!!
 自分の命をかけてまでエドラスを想えるあなたの強い意志こそ、今必要なのです!!!!
 滅亡させたのがあなたなら、あなたがその責任をとりなさい!!!!
 それは死ぬ事では無い!!!!再びこの世界を導く事だ!!!!」

リリーはそうジェラールに言ったのであった。

「それではこの混乱は鎮まらん。」

民の混乱を鎮めるのができないとジェラールは言うのだった。

「俺が悪役になりましょう。」

「!」

リリーの言葉にジェラールは驚く。


























一方、エクスタリアも落下し、崩壊していた。

「エクスタリアが・・・!」

「私達の家が・・・!」

逃げ延びたハッピーの父親と母親が崩壊するエクスタリアを見て驚き、自分達の家を見た。

「あいつの帰る家が・・・ちくしょう・・・ちくしょうめぇ~!!」



























一方、ジェラールとリリーは・・・

「俺はエクスタリアを追放され、人間と共に歩んできた。
 しかし今回の件で王国を裏切った。もう俺に帰る場所は無い。
 全ての“悪”となり処刑される役はこの俺・・・」

「ならん!!!!」

リリーが全て言う前にジェラールがそう言う。

「君は私の恩人だ!!死ぬ事は許されない!!!!君は幸せにならなければならない!!!!」

「では、その言葉をそっくり王子に返しましょう。」

「・・・・・・。」

リリーの言葉にジェラールは無言となった。

「誰かが責任をとって死ぬなど・・・不幸しか呼ばぬのです。
 それに王子には・・・私の思い違いかも知れませんが、友がいるのではないのですか?そんな気がします。
 その者を悲しませるつもりですか?」

「・・・・・・。」

そのリリーの言葉にジェラールはコージを思い出す。

「(コージ・・・私は死ぬつもりだった。知れば彼もリリー同様止める。
 しかし・・・それではこの混乱を鎮めない・・・)愚策だったか・・・。」

「・・・・・・。」

ジェラールはそう言い、リリーは何も言えなかった。

「パンサーリリー様!!大変です!!」

後ろから1人の兵士の声が聞え、リリーは振り向いた。

「わかっている。アニマの件なら見ての通り我々が・・・」

「止めようとなさっているのですね。」

「いや・・・そうじゃない。」

兵士はどうやら勘違いをしている様だ。

「それより城下で暴れている者達が・・・街を次々と破壊して・・・」

どうやら街を破壊する者が現れた様だ。

「予想以上にひどい混乱のようだな。早く何とかしなくては・・・・・・。」

ジェラールがそう言う。

「今は暴徒を止めるのが先です。」

リリーがそう言う。

「そうだな、これ以上広がる前に手を打とう。」

ジェラールもそれに賛成する。

「あの・・・そちらの方は?」

兵士の言葉を無視し、矢へから出て、外を見に行った。

「暴徒の数は?」

「4人です!」

兵士の言葉にリリーが怒鳴った。

「たった4人だと!?なぜ取り押さえん!!」

「そ・・・それがものすごく強くて・・・」






「ガハハハハハハハハ!!!!!」






「!!」

リリーは驚いた。暴徒の1人が意外な人物だった。

「我が名は双大魔王(そうだいまおう)ドラグニル!!!!!」

「そして双大魔王フォレトロス!!!!!」

「「この世界の魔力は俺様達が頂いたァァ!!!!!」」

それは角をつけ、黒いマントを身につけたナツとコージであった。

「な・・・!?」

「ナツ・・・コージ・・・!?」

驚きを隠さないリリーとジェラール。

「ひいいい!!」

「た・・・助けてくれ~!!」

「うわーん!!」

「わあー!!」

街の者は全員俺とナツさんに脅えていた。

「何やってるんですか!?僕さんにコージ君!!」

そう言ったのはエドラスのナツさんだった。
エドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)の人達が何故かいましたが、
俺とナツさんは無視した。

「貴様等の王は俺達が仕留めたァ!!!!」

「命だけは特別に助けてやりましたよ。」

「ガハハハハハ!!!!」

エドラス王を折れた木に縄で縛って出した。

「陛下ー!!!」

「イヤー!!」

「王様が~!!」

「なんてひどい事を~!!」

よし!これでいい・・・!!

「レッドフォックス!!街を壊せ!!!!」

「我が可愛い僕、マーベルもやれぇ!!!!」

俺はウェンディにナツさんはガジルさんにそう言う。
2人にも俺達の様な事をやっている。

「ギヒヒ!!」

ドガガガガ!!!!

ガジルさんは腕を剣に変え、街を破壊した。

「何だアイツはー!?」

「腕が剣になってる!!!」

「街がーーーーーーっ!!」

驚く街の人達。

「アレはこの町を滅ぼそうとする大悪人!それそれは悪魔のような連中です!!」

お、エドラスのガジルさん、察しがいいですね。

「がおーーーっ!!」

「!」

ウェンディは大声で小さい子供に向かってそうやっていた。
しかし何とも可愛らしいが・・・あまりビビらない・・・。

ぬうん!

「ギロ」

「ぴゃー!!」

ガジルさんがウェンディの後ろから現れ、子供をビビらせた。ありがとうございます。

「うわーーん!」

「(ごめんなさい・・・。)」

ウェンディは心の中でそう言ったと思う。顔の表情的に考えて。

「御覧なさい!全てはあいつ等のせいです!!」

「ギッヒヒ。」

「ギヒッ。」

いい感じですな。

「何をしているんだ!!よさないか!!」

ジェラールの声がするが、悪いけどそれはできないぜ。

「もっと街を破壊するんだー!下僕よー!!」

「マーベルも、人を脅かすのもいいけど、破壊もしなさい。」

俺とナツさんはそう言う。

「下僕下僕うるせーぞコノヤロウ!!!」

「いいからやるのじゃ。」

「口調も変わってんじゃねーか!」

ガジルさん、我慢して下さい。

「すぅー、はぁ!!」

ウェンディが加減した天竜の咆哮で街を少し破壊した。

「何だ!?もの凄い風を拭いたぞ!!」

よし!ウェンディの方も大丈夫だな。


「(あいつらまさか・・・)」

リリーは何かを察した様だった。


「あいつらが・・・あいつらがエドラスの魔力を奪ったのか!!」

「双大魔王ドラグニルとフォレトロス!!」

「そうです!我々の幸せを奪った張本人です!!」

いいですよ、エドラスのガジルさん!

「許せねえ!!!」

「魔力を返せー!!!」

「やだね。」

「無理だね。もう手遅れだからな。」

「俺様達に逆らう者は全員・・・」

ナツさんはそう言い、口から火を拭いた。

「ひぃい!!」

「何だアレ!?」

「口から火が・・・!!」

「それでは俺もそろそろやろうか!」

俺はそう言い、(エーラ)を出した。

「何だアイツの翼!?」

「蝙蝠の翼に・・・アレってエクシードの翼に似てないか!?」

お、その言葉を利用しよう!

「この(エーラ)か?これはな、昔とても強いエクシードと戦って右の(エーラ)が折れてな。
 その戦って殺したエクシードから奪ったものだよ!!
 お陰でエクシードの力もえてるんだよ!!」

俺は光竜の滅竜魔法のライト・スピアを放った。

「うわー!!光の槍が出たぞう!!」

「エクシードの力を奪うなんて、何て奴だ!!」

「バ・・・バケモノ!!」

よーし!いい感じだぞ・・・!

「よせーーーーー!!!!ナツーーーーー!!!!!コージーーーーー!!!!」

「あ?」

「ん?」

ジェラールの大声が聞えて、俺とナツさんはその声が聞えた方を向いた。

「今の誰だ!?」

「あそこだ!城にいるぞ!!」

「誰なんだ?」

街の人達もジェラールに注目してきた。

「俺様達は双大魔王ドラグニルと」

「フォレトロスだ。」

俺とナツさんはそう言う。

「バカなマネはよせ・・・王は倒れた、これ以上王都攻撃など・・・」

「ファイヤー!!!!」

ナツさんはジェラールが話を全て言う前に火を拭き、近くの家を破壊した。

「「「「「うわー!!」」」」」

その家の近くにいた街の人達は逃げていった。

「お前に俺様達が止められるかな?」

「そうだぜ、エドラスの王子よ。」

俺とナツさんはジェラールにそう言った。

「王子!?」

「王子だって!?」

驚く街の人達。

「7年前に行方不明となった・・・ジェラール王子!!?」

エドラスのガジルさんが驚いてそう言った。

「まさか・・本物の訳ないよ。」

「ど・・・どうだろう・・・?」

「信じられない!」

どうやらジェラールは行方不明扱いになっていたのか・・・。

「なぜ奴等がここにいるんだ?」

「ぼ・・・ぼきゅが知らせたんだ。」

「ナディ様!」

「君達の会話聞いちゃったから。」


























少し前に・・・

「何だこれ!?」

俺達は街の黄色い木の根っこみたいなのが出ていた事に驚いた。

「一体どうなってんだ!?」

「み、皆さん!!」

あ、ナディって言うエクシードが俺達の元へ来た。

「この事をお話します。実は・・・」

俺達はナディから話を聞いた。
ジェラールがアニマを逆展開させ、エドラス世界の魔力全てをアースランドへ送ったのだ。
しかし、エドラス王都の人達は混乱している。
この混乱した群衆をまとめる為には悪役と英雄が必要だが、
その悪役をジェラールがやろうとした。自分の命を絶つつもりで・・・

「と、言う訳です。」

「・・・バカ野郎!」

ジェラールのバカ野郎!!何考えてんだよ!!

「どうするんだ?」

ガジルさんが俺に声をかけてきた。

「俺が・・・俺が悪役をしよう。」

「お兄ちゃん!?」

俺の言葉にウェンディが驚く。

「アイツを死なせる訳にはいかないんだ!!」

「待てよ。」

ナツさんがそう言ってきた。

「俺も手伝うぜ。」

「え?」

その後に俺達は適当に黒いマントを身に付け、
劇とかで使いそうな角の造り物をナツさんにつけて、俺達が悪の大魔王をやる事とした。
まぁ、その時にナツさんも大魔王をやりたいといいだしたので、双大魔王と名のる事にした。
それに、ナディさんからあの効いた方法があるしな。やられた時も大丈夫だ・・・!
















「と、言う訳なんだよ。」

ナディがその事をジェラールとリリーだけに話した。

「来いよ。来ねえとこの街を跡かたもなく消してやる。」

「ここにいる人達も全て皆殺しにしますよ?」

俺とナツさんは脅しをするように言った。

「(悪役と英雄・・・しかし・・!!!)」

「魔戦部隊はどうしたんだ・・・・・・?」

「このままじゃ王様や私達全員殺されちゃう!」

「あの王子とか言われてる奴・・・本物か?」

「どちらにせよ、あんなバケモノ倒せるのかよ!!」

「(皆はまだ王子を信用していない。)」

リリーは街の人々の言葉を聞き、心の中でそう思った。

「ナツ!!コージ!!そこを動くな!!!」

ジェラールは俺達の元へ走って来た。よし!いいぞ!!

「ナツでは無い。双大魔王ドラグニルと」

「双大魔王フォレトロスだ。」

俺とナツさんはそう言う。

「(茶番で王子に英雄に仕立てるつもりだろうが・・・
 倒れたフリなどバレた暁には・・・取り返しがつかんぞ・・・!
 まさかしぬつもりでは・・・!!)」

「き・・・君も覚悟した方がいいよ。」

ナディの言葉にリリーがナディの方を見る。

「これからぼきゅ達に起こる・・・出来事を。」

体が震えていたナディはそう言ったのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。ナツとコージ、どちらを大魔王にしようかと考えて、
思いついたのが、双大魔王にしました。次回もお楽しみに~!! 
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