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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第六十八話 作戦その五

 その中にいて歌星は言う。
「一見戦いやすそうだがな」
「その実はか」
「そういうことだ」
 朔田にも返す。
「敵が来るには絶好の場所だ」
「そんな場所を選んだってことは」
「そうですよね」
 先生と小萌先生は歌星が何故ここを戦場に選んだのかすぐにわかった。それは即ち。
「死中に活ありか」
「それですね」
「つまり敵が四方八方から襲い掛かって来る」
「そこにいるからこそ必死に戦うってことですね」
「そうなりますね、つまりは」
「敵も来ますし」
「何度も言いますが地の利は向こうにあります」 
 歌星はこのことを念頭に置いていた、そしてだったんだ。
「だからこそ」
「面白い場所だな」
 如月は周りを見回した上で楽しげな笑みを浮かべる。
「ここなら思う存分戦える」
「先生の車は使えないですけれど」 
 小萌先生はまだこのことを考えていた。
「それならですね」
「俺達は安全圏まで隠れましょう」
 先生がこう薦める。
「戦えない人間は攻撃しないってのがこの戦いのルールですから」
「そんなルールあったんですか」
「安全な場所に逃げればそれで終わりです」 
 滝和也の頃からの伝統である。安全な場所まで逃れればそれで非戦闘員は何もされない、所謂暗黙の了解だ。
「そういうことで」
「わかりました。じゃあ今のうちに」
「おい如月、勝てよ」
 先生は小萌先生と共に安全と思われる場所まで下がりながら如月に声をかけた。
「怪我したらその間停学だからな」
「参ったな。無遅刻無欠席でいきたいんだがな」
「御前は成績が悪いんだから出席日数で稼げ」
 実に率直なエールである。
「わかったな」
「わかってるさ。それじゃあな」
「行くぞ弦太郎」
 今度は朔田が彼に声をかける。二人は何時しか横に並んでいる。
「変身だ」
「ああ、それじゃあな」
「気配がするわ」
 火織がその手に剣を出す。
「来るわ、ゾディアーツが」
「こっちも準備が出来たからな」
「俺もだ」
 大文字と歌星はもうマシンに乗っている。何時の間にか増えている。
 他の面々も戦闘態勢に入る、身構え得物を手にしている。
 そして二人のライダー達も変身した、そのうえで如月が叫んだ。
「宇・・・・・・」
 まずは身体全体で屈め力を込め。
 そこから身体を起こしエックスの字になり叫んだ。
「キターーーーーーーーーーー!!」
「キターーーーーーーーーーー!!」
 離脱する途中のユウキも同じポーズになって叫ぶ。これで彼等は皆戦える状況になった。
 当麻が前を見て言った。
「来たか。いいタイミングだよな」
「狙ってたか待ってたんじゃないの?」 
 インデックスが横から言ってくる。
「このタイミングは」
「そうだよな。タイミングよ過ぎだよな」
「ゾディアーツっていつもこうしたタイミングで出て来るし」
「何かお約束は守るって幹事だよな」
「そうだね」
 前からはゾディアーツの大軍だった。それに。
 やはり後ろからも来た、アニェーゼは後ろに向いて忌々しげに言う。
「来やがりましたわ」
「凄いお約束ぜよ」
「そうだよね。左右からも来てるし」
 土御門と青髪が言うその傍から倉庫と倉庫の間からも海からもゾディアーツが来る。そしてだった。
 
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