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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第六十三話 スサノオの名乗りその一

                第六十三話  スサノオの名乗り
 写真館でコーヒーやお茶を楽しんでから戦士達は一旦別れて休息に入った。アリアは自分達の部屋に入るとすぐにキンジと話そうとした。だが。
 そこには白雪達も来ていた、アリアは不機嫌そのものの顔で彼女達に言った。
「何でいるのよ」
「何でって当たり前でしょ」
 まずは理子が悪戯っぽく笑ってアリアに言う。
「キンちゃんと一緒にさせない為よ」
「ここ私達の部屋だけれど」
「それだと余計によ」
「邪魔しに来たっていうの?」
「その通りよ」
 理子は胸を張った、それだけでその胸が大きく上下に揺れる。
「人の邪魔をすることが大好きなのよね、私って」
「相変わらず性格悪いわね」
「自覚はしてるわ」
「自覚しててもそうだっていうのね」
「そうよ。まあ何はともあれよ」
 理子はアリアに顔を向けて本題に入った。
「正直言って思わない展開になってきたわね」
「仮面ライダー、そしてスサノオね」
「本当なら信じられない話だけれどね」
 だがそれでも今はだった。
「ああして変身までされてね」
「ええ、あの連中がグロンギだってことも教えてくれたし」
「信じない訳にはいかないわね」
「ええ、間違いなく私達を騙してはいないわ」
「その通りだな」
 ここでキンジも言う。
「あの人達は俺達を騙してはいないな」
「悪意はないわ」
 白雪はこのことを見抜いていた。
「あの人達には」
「信用出来る人達だよな」
「絶対にね」
 武藤、不知火もこう認識できた。
「確かな人達で」
「背中を預けられる」
「実際に一緒に戦えたしな」
「戦力としても頼りになるな」
 二人は仮面ライダー達のことを話してそのうえで彼等のことを確かめ合う。
「多少癖があるにしても」
「俺達の仲間なのは確かだよな」
「問題はスサノオ」
 レキは彼を見ていた。
「あいつね」
「あいつが何を考えてるかだな」
 キンジも言う。
「それが問題だな」
「そういうことになるわ」
「正直スサノオについてはまだ存在を知ったばかりだからな」
 キンジは難しい顔になっていた、それでよくわからないと言外にそんな言葉を入れて仲間達に話すのだった。
「だから考えることもな」
「考えて結論が出るものかというと」
 白雪も言う。
「憶測でしかないわよね」
「ああ、そうなんだよな」
「難しいと思うわ」
 その考えを今の時点で完全に詠みきるにはというのだ。
「スサノオと会ってからでないとわからないことがあるから」
「とりあえず門矢達から聞いた話だと」
 アリアは己の席で腕を組んで言う。
「今回は戦いとか破壊だけを考えてるみたいね」
「ン=ダグバ=ゼバだよな」
「その姿で出て来るのなら戦いたいだけかしら」
「そんな簡単な理由かしら」
 白雪はアリアの推測に首を捻って言った。
「果たして」
「だから私もね」
 アリアは白雪の考えている顔に難しい顔で述べる。
「ちょっとね」
「答えは出ないのね」
「あんたの言う通り推測でしかないわ」
 それが出るしかないというのだ。
「その推測にしても」
「そうね。ン=ダグバ=ゼバは殺人快楽者の傾向があるというから」
「殺したいだけよね」
「そうとしか思えないわよね」
「何ていうか」
 白雪は考える顔で述べていく。
「この戦いは読みにくいわ」
「けれど何かを考えているのは間違いないわね」
「ええ」
 白雪は理子の問いにも答える。
「それは絶対にだと思うけれど」
「具体的にどういった考えか」
「その狙いが何かは」
「わからないわね」
「それがわかったら対処の仕方もわかるわよ」
 アリアはその場合はだというのだ。
「そこからね。とにかく」
「まずはスサノオが私達に名乗ってからになるわ」
 ジャンヌはあくまで彼次第と話す。
 
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