もう一人のアルフィミィちゃん
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宇宙へ
ラトを拾って数年。士官学校を飛び級と主席で卒業したアルフィミィは少し調整したあと、ラトゥーニの卒業を待っていたですの。それからはちゃんと小尉として宇宙軍のコルムナに配属されたですの。DC戦争が開始されて少しした時なので大変ですの。そこで任されたのは小隊なのです。つまり、ここはもうすぐコロニー統合軍に襲われますの。そして、現在は格納庫にてメンバーと会ってますの。
「アルフィミィ・ナンブですの」
アルフィミィの元に配属されたのは三人。
「私はルリ・ホシノ」
ナデシコの方ですね、わかりますの。
「ラトゥーニ・ナンブ」
ラトは同じ苗字にしましたの。
「レティシア・ドライゼ」
こちらは金髪に真紅の瞳とラトと同じくらいの身長ですの。つまり、小さい女の子ばかり集まってる小隊ですの。多分、押し付けられてるだけですの。ラトはちゃんとこちらと示し合わせましたが。
「この四人がうちの班ですの。配布されたのはゲシュンペンスト3機とアルフィミィの専用機ですの。これはOSを修正する許可を取っているので、アルフィミィがカスタムして有りますので、各自確認をお願いしますの」
「「「はい」」」
ゲシュンペンスト3機にはゲシュンペンストMK.ⅢのOSを調整して叩き込んで有るのです。
「それじゃあ、かい…………という訳にはいきませんの」
アラートが鳴り響き、敵襲を知らせてくれましたの。
「搭乗して出ますの」
「「「了解」」」
アルフィミィ達はゲシュンペンストに乗り込んで行くので、こちらもヴォルフに搭乗して出撃準備ですの。このヴォルフは持ち込んでやったですの。ハッキングした情報に色々と細工してアルフィミィの物として登録しておきましたの。
『大尉、コロニー統合軍が攻めて来ました。ヒリュウにほとんどの部隊を送りましたので余り防衛部隊が残っていません。ですので、どうか気を付けてくださいね。それでは出撃をお願いします』
「了解ですの。アルフィミィ・ナンブ、ヴォルフ……出撃しますの」
カタパルトから外へと出て、宇宙を進みますの。すぐ後ろにゲシュンペンストが三機、ちゃんとこちらも出てくれますの。
「さてさて、皆さん準備はよろしいですの?」
『スターズ2、ラトゥーニ、問題無し』
『スターズ3、レティシア、問題無し』
『スターズ4、ルリ、問題無し』
綺麗な星の海の中から、多数の光がこちらへと向かってやって来るですの。おそらく、コロニー統合軍のリオンですの。
「スターズ4は索敵を中心にお願いしますの。スターズ2,3はアルフィミィの撃ち漏らしの始末をお願いしますの」
『隊長、特攻する気ですか?』
「イグザクトリーですの。援護射撃、適当にお願いしますの…………では、少し遊んでまいりますの!!」
ヴォルフに搭載した時流エンジンツインドライブを作動させて、フルブーストで敵へと突撃をかけてやりますの。
『早い…………』
『加速しすぎです』
一気に持続600キロまで加速し、腰にさしてあるルシフェリオンの次元刀を持って、突き進み、リオンの部隊へと突撃するのです。
「あはははは、ザック、ザクですの!」
瞬時にリオンに接近し、コクピットのある胴体を切断し、次の的を選ぶ。
『隊長、コースを作りました』
『殲滅するならこのルートが効率いいです』
「助かりますの」
ルリとラトから効率の良い殲滅コースが送られて来たので、それにそって行動するですの。敵の雨のような弾丸を回避しながら、懐に潜り込んで辻斬りを行ってやるですの。叩き切った物は蹴りつけて近くのリオンへとぶつけて爆発させ、次を目指すですの。
「これはプレゼントですのよ、レイヤード・クレイモア」
両肩の積層指向性地雷を広範囲に放ち、周りを消し飛ばしてやりますの。もちろん、5連チェーンガンを撃って、滅ぼして行くですの。
「っ!?」
背後から斬りかかって来るリオン。他のより腕がいいみたいですけど、敵では有りませんの。
「T-LINKシステムフルコンタクトですの」
剣を機体をずらす事で避けて、次元刀を振り上げて切断しますの。即座にスラスターを吹かせてその背後に居たリオンを頭部のホーンで貫きますの。右後方から接近して来る敵には5連チェーンガンをお見舞いしてやるですの。
「温い、温すぎますの!!」
戦場のほとんどが手に取るようにわかりますの。
『仕事が有りませんね』
『どうする?』
『暇ですから迂回して戦艦を落としに行くのが良いかと。良いですよね、隊長?』
ラト、レティシア、ルリの順で発言して来ましたので、許可しておきますの。
「構いませんの。気を付けてお願いしますの」
三機が迂回路を取ったので、楽しみながら戦闘を行いますの。
「しかし…………流石ヴォルフ。数世代前の機体なんて相手になりませんの」
歌いながら斬り殺していきますの。
「蝶のように舞い、蜂のように刺しますの」
突撃を回避しながら同時に次元刀を一閃しますの。既に数十機落としているけど、まだまだ獲物はいますの。
「有象無象共が数だけいますの……だから、まとめて……相手してあげますの、うふふふふふ」
「ばっ、化け物めっ!?」
「そう、アルフィミィは化け物ですの…………クスクス」
縦横無尽に戦場をヴォルフで駆けながら、斬り殺し続けること2時間ほどするとアーマードモジュールがほとんど無くなりましたの。
『こちらスターズ2。戦艦4隻撃墜』
『スターズ3、戦艦2隻撃墜』
『スターズ4、戦艦8隻撃墜』
何げにルリちゃんが一番多いですの。流石、OSが別物なのか、凄いですの。
「アルフィミィの取り分は?」
『『『有りません』』』
既に撤退を初めているようですの。残念。
『少尉、敵部隊が撤退を開始しました。帰還してください』
コルムナ基地から通信が入って来たので、出ますの。
「追撃はどうしますの?」
『必要無いとの事です。少尉はコルムナに帰還して司令室に来るようにとの事です』
「了解しましたの。各機、撤退しますの」
『『『了解』』』
さて、帰ったら昇進させてもらいますの。
帰還と同時に司令室へ行くと、禿げのおっちゃんが待ってましたの。
「アルフィミィ・ナンブ少尉、ご苦労だった。これより、我々はコルムナを破棄して地球へ撤退する。君には特別任務を与える」
「特別任務ですの?」
「そうだ。月にあるマオ・インダストリー社への増援として迎え。ペレグリンを一隻やる。さて、今回の戦果から昇進だが…………」
「大佐」
ぼそっと要望を告げますの。
「大尉だ」
「中佐」
「良いだろう。どうせ、戦艦を一隻与えるんだがら、中佐にしてやる。ただし、人員はあまりいない。配備するパーソナルトルーパー部隊はお前の隊だけだ」
「了解ですの。でも、人数が少なすぎませんの?」
「お前は…………単騎であんな数の敵を倒しているのだから、問題無いだろ」
「まあ、問題は有りませんの」
「それじゃあ、行ってこい」
「了解ですの」
次は月…………これはかなり便利ですの。マオさんに技術提供して、戦力を増やしますの。取りあえず、全員に新しい機体をあげたいですの。
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