仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五十八話 あっ、皆揃いましたその六
「どうやら皆さんは」
「はい、そうなんです」
「もう御存知から知れないですけれど」
「仮面ライダーだ」
木野以外の三人のライダー達が答える。
「とりあえずお話は御存知みたいですね」
「それならなのですが」
「いいだろうか」
「はい、いいですよ」
アリエル以上の快諾だった。
「私にしても異存はありません」
「そうですか。それじゃあ」
「これからは貴女もですね」
「戦ってくれるか」
「そうさせてもらいますが」
だが、という口調だった。
「歩君は注意して下さいね」
「わかってます。スサノオは俺を見ているからですね」
「貴方はこの戦いの鍵ですから」
「何か凄いことになってますね、俺」
「そうなっています」
あっさりとそうなっていることが話された。そして。
サラスは歩の後ろからその尻を見ながらこんなことを言った。
「糞ダーリンも出世したのう」
「えっ、出世したのか!?」
「うむ。この戦いの鍵とはな」
「言われてみればそうなるかな」
話を聞いて納得する様に頷く歩だった。腕を組んでそうした顔になっている。
首も捻る。そのうえでの言葉だった。
「向こうは俺を見てるんだし」
「糞ダーリンはもてるのう」
「いや、スサノオに好かれてる訳じゃないから」
「嫌われてはおらんだろう」
「けれど好かれてないだろ?」
「わらわの様な愛情ではない」
それとはまた別だというのだ。
「スサノオが糞ダーリンに向けているのは関心よ」
「それなんだな」
「そうじゃ。じゃがモルモットの様には見てはおらん」
「人間として見てるんだな」
「そうじゃ。そうした意味で好いておるのじゃ」
「ううん、とことん見たくなるんだな」
歩は考え込んでいる顔のままだった。
「スサノオっていうのは」
「最高の暇潰しになりますから」
クリスは言いながら何処からともなく焼酎を出してそれをコップで飲みだす。スルメは七輪で焼きだしている。
「それでなんですよ」
「そのお酒とか何処から出たのよ」
小沢はこのことに突っ込みを入れる。
「急に出て来たけれど」
「ライダーの皆さんと同じ理屈と思ってもらえれば」
「いいのね」
「はい、そういうことで」
「まあそういうことなら納得できるけれど」
「皆さんもどうですか?」
クリスは一同に酒、その焼酎を瓶ごと出しながら話す。
「楽しく飲みながら」
「私は遠慮しておきましょう」
北條が右手の平をそっと前に出して断った。
「車の運転をしないといけないですから」
「だからですか」
「はい、それでです」
クリスにもこう言う。
「それでお願いします」
「わかりました。じゃあ他の皆さん」
「俺未成年ですから、ゾンビでも」
歩は自分の右手を己の頭にやって述べた。
「そういうことで」
「そうですか」
「はい、酒は止めておこうかなって」
「俺飲むぜ」
「私もだ」
しかし織戸とトモノリは違った。こう言う。
「まあ一杯位いいだろ」
「酒は百薬の長だぞ」
「その台詞実はお酒に溺れた人の言葉だから」
小沢はトモノリのその言葉には冷静に突っ込みを入れる。
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