仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五十七話 そう、スサノオですその六
「それまでは俺達だけでやるか」
「ええ、それじゃあ」
こうした話もしながら街を歩く。そしてすぐにだった。
目の前に巨大なザリガニが数体出て来た。しかも只のザリガニ達ではない。
二本足で歩きしかもトレンチコートを着ている。その姿はまさに。
「一歩間違えれば痴漢だね」
「ああ、そうだよな」
織戸はアンダーソンの今の言葉に納得して頷く。
腕を組みその顔でこう言う程だった。
「これで前を思いきりばっとさらしたらな」
「うん、相川君に匹敵する位のね」
「変態だな」
「だから俺はそんな趣味はないんだけれどな」
そうは言いながらもう魔装少女の姿になっている歩だった。スタイルがやけに、場違いなまでにいい。特にそのストライブの下着に覆われた尻を見てだった。
サラスは後ろから見て。満足している笑みで言った。
「よいのう。見事な尻じゃ」
「あの、ひょっとしてまさか」
「相川君に惚れてる理由って」
「言っておろう。尻じゃ」
それ故にだと。サラスは尾室と小沢にも答える。
「この尻じゃ。いい尻をしておる」
「ひょっとして彼の中身とかは」
「いいっていうの?」
「まずは尻じゃ」
まだ言う。その満足している顔でしかも目まで燃え上がらせ右手を拳にして。
「そこから糞ダーリンに惚れたのじゃ」
「だから中身は」
「どうだっていうんだけれど」
「実は中身も好きじゃ」
即ちその人間性もだというのだ。
「非常によい性格だと思う」
「そうだね。ゾンビになっても女装になってもくじけていないし」
「親切で面倒見もよくて」
人間的には悪くないのだ。ただゾンビで女装趣味があるだけなのだ。
そのことは尾室と小沢も会ったこの日に把握した。そのうえでサラスと話して頷くのである。
「凄いと思うよ、実際」
「かなりのものね」
「しかしじゃ」
サラスはちらちらと見えるストライブを見ながらさらに言う。
「糞ダーリンは大抵トランクスかボクサーパンツじゃが」
「まあ男だからね」
「その下着になるわね」
「ストライブの女ものを穿いた時にこそその真価を発揮する」
そういうものだというのだ。
「その最高の尻が映えるのじゃ」
「あの、聞こえてるから」
歩は後ろを振り向いてサラスに言う。
「というかサラスも」
「わかっておる。わらわも戦おう」
言いながら背中から翼を出す。そのうえで。
手に剣を出しあらためて言う。
「思う存分な」
「ではサラス様」
横にいるセラフィも既に背中から翼を出している。蝙蝠の翼を。
「参りましょう」
「そうするとしようぞ」
「ではライダーの皆さんも」
「うん、準備は出来ているよ」
「こちらはな」
G3エックスとエクシードギルスになっている。既に。
「それじゃあ今からね」
「やるか」
「うむ、ではな」
「参りましょう」
セラフィムも己の刀を構えている。そうして。
メイルシュトロームことトモノリ、そしてハルナもまた戦う姿になっている。ユークリッドはその周りに札を大量に回せている。
津上もアギトになっている。アギトは右隣にいる歩に対して声をかける。
「じゃあやりましょう」
「はい、敵の数は多いですけれどね」
「十程ですね」
見ればそれ位だった。
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