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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第3章 エドラス編
  エドラス王国への道のり

移動中・・・

「ウゲロ・・・ウゲロ・・・。」

「・・・とらぁ!!!」

「ウゲロ。」

「待てーーー!!!!」

ナツさんが変なカエルを追い掛けていた。

「何やってんのよアンタ・・・。」

愚痴を言うシャルル。

「王都まではまだまだかかるのかな。」

「さっき出発したばかりじゃない。」

「5日は歩くって言ってたよね。」

「コージならすぐに着くと思うけど・・・。」

「俺1人で行ってもな・・・そうだ!シャルル達、(エーラ)を出したら・・・。」

「悪いけど、なんか(エーラ)の調子が悪いの、だから歩いて行くしかないわ。」

俺の言葉にシャルルはそう返した。

「オイラ達、魔法が使えなくなっちゃったの?」

「わからない・・・先が思いやられるわ・・・。」

「取りあえず、ここから近い街、ルーエンに行くのに1日もかからない。そこへ行こう。
 ・・・ところで、俺は気になってたんだが・・・」

「「「「?」」」」

「ウェンディ達はどうやってここへ来れたんだ?」

「それはこっちも聞きたいわ。」

「俺の場合は・・・」

俺はこのエドラスへ来た方法を話した。

「成程、私達も同じだわ。アニマの残痕から入ったのよ。」

「そうか・・・ウェンディ。」

「何?」

「ジェラールに・・・会ったのか・・・?」

「・・・うん。」

「そうか。」

「ジェラール・・・心配していたよ・・・。」

「ああ、とんだ寄り道をしてしまった・・・。」

「寄り道って?」

「それは・・・」

「んがっ!」

ナツさんが何かにぶつかった様だが・・・

「へ?」

そこにはナツさんが捕まえようとしたカエルに似て、
大きさが半端ないカエルがいた。

「どわーーーーーっ!!!!」

「「「でかーーーーー!!!!」」」

「きゃああああっ!!!!」

驚いてシュルル以外の俺達は大声でそう言った。

「ウゲローーーー!!!!」

「ナツ!!襲いかかってくるよ!!!!」

「よーし!!!!火竜の・・・・・・・っ!?」

あ、ナツさんは今、魔法が使えないんだった!!

「魔法が使えねーーーーーっ!!!!」

「ええーーーーーっ!!!!」

「うわーーーーー!!!!」

「これがエドラスの影響なんだ!!!!」

「どうすんだよ!!!!」

「あっ!」

そうだ!今日俺、エクシードボール食べたんだっけ!!

「忘れてた!!光竜の鉄拳!!」

俺はカエルに向かって光に宿した拳で殴った。

ドスーーーン!!

「ウゲロッ!!!??」

ドーーーン!

カエルは倒れた。

「危なかった・・・。」

「きゃあああああああっ!!!!」

「ウェンディ!!」

もう1匹いやがった!!

「ど・・・」

「ん?」

「りゃあ!!!!」

バチン!!

「ウゲローーーー!!!」

「おおっ!!!!」

あの人は・・・エドラスのルーシィさん!!

「怖いルーシィ!!」

「怖いルーシィさん!!」

「いちいち怖いとかつけんなっ!!」

ハッピーとウェンディの言葉に怒るエドラスのルーシィさん。

「何でアンタが?」

シャルルが疑問に思い、エドラスのルーシィさんに尋ねた。

「まあ・・・その・・・この辺りは危険だしな・・・
 なんつーか、その・・・」

エドラスのルーシィさん・・・!

「し・・・心配してる訳じゃねーからなっ!!」

照れてる、照れてる。

「何だかんだ言ってもやっぱりルーシィだなお前。」

ナツさんはそう言い、エドラスのルーシィさんの肩に手を置いた。

「どんなまとめ方だよ!!!」

「そーゆーツッコミとか。」

確かにですね・・・

「というか・・・アースランドのコージ!」

「はい?」

「さっき見てもらったけど。それがアースランドの魔法か?」

「はい、そうですよ。」

「ちょっと待って!なんでアンタはこの世界で使えるの!!?」

シャルルは驚き、俺に尋ねた。

「これだ。」

俺はエクシードボールを出した。

「何だこれ?」

「ジェラールから貰ったエクシードボールだ。
 これを食べればエドラスでも魔法が使えるんだ。」

「おおっ!それがあるんなら・・・」

「だが、青は1日、黄色は3日、赤は1週間までしか魔法が使えないんだ。」

「そうなの・・・。」

「ここにあるのは見ての通り、青と黄色が3つ、赤が1つだ。
 今日、エドラスの妖精の尻尾を探すのに1つ使ってしまった。」

「そうか、じゃあ使う時に食うから青と黄色を1つずつくれ。」

「はい。ウェンディにも。」

俺はナツさんとウェンディにエクシードボールを青と黄色1つずつ渡した。

「じゃあついて来な、案内してやるからな!」

「「はい!」」

俺とウェンディはそう返事した。



































ルーエンの街にて・・・

「ちょっと前までは魔法は普通に販売されていたんだ。
 けど・・・国王がギルド狩りがあって、今は魔法の販売は禁止されている。
 それどころか、所持しているだけでも罪になるんだ。」

色んな店には魔法の店があったみたいだが、もう無くなった様だ

「所持しているだけで罪って・・・」

「元から使える人はどうなるんですか?」

「・・・・・・。」

「?どうかしたんですか?」

エドラスのルーシィさんが何故か唖然としていた。

「どう・・・・・・って、魔法を手放せばいいだけだろ?
 つーか魔法を元から使えるって・・・アースランドのコージがやったみたいな感じか?」

「「・・・・・・・・・!?」」

エドラスのルーシィさんの言葉に理解できていないナツさんとウェンディ。

「つまり、エドラスでは魔法は物みたいな感じか。」

「「物?」」

俺の言葉に疑問になるハッピーとミント。

「成程、魔力が有限という事は、私達の様に体の中に魔力を持つ人はいな事ね。」

「その通り。この世界では魔水晶(ラクリマ)などを
 武器や生活用品に組み合わせることで魔法の道具を造れる。
 その総称をこの世界じゃあ“魔法”とくくっているようだ。」

「「「「成程!」」」」

納得するナツさん、ウェンディ、ミント、ハッピー。
シャルルは始めっから理解していた様だ。

「じゃあこっちの魔導士って、魔法の道具を使うだけなのか?」

「そう言う事になります。」

「着いたよ。この地下には魔法の闇市がある。旅をするなら必要だからね。」

「闇市・・・。」

「しょうがねえ、この世界のルールにのって魔法を使うか。」

「あい。」

「順応・・・早いわね。」

「その方がいいと思う。」

エクシードボールはできる限り使いたくないしな。何日で終わるかはわからないしね。
買い物した後、俺達はどこかの喫茶店で休憩をして、
エドラスのルーシィさんがアースランドの自分の事を聞きたいと言い、俺達は話をした。

「あははははっ!!!!あーはっはは!!!!!
 あたしが小説書いてるの?ひーーーーーーーーっ!!!!
 そんでお嬢様で・・・鍵の魔法を使って・・・あーーーーはっはっは!!!!」

笑っていた。まぁ、信じられる事ではないですからねぇ・・・。

「やかましいトコはそっくりだな。」

「やかましい言うな!!!」

でも、うるさいのは確かに・・・似ています・・・。

「さっき買ったコレ・・・どう使うんですか?」

「バカ!!!人前で魔法を見せるな!!!!」

ウェンディが買った魔法アイテムをエドラスのルーシィさん見せたら、怒られた。
ちなみに、ウェンディが持っている魔法は空裂砲というものいで、
筒状の物体で、空気の魔法弾を発射できみたいで、
ナツさんが持っている魔法は封炎剣という、剣の刀身となる炎を噴出する魔法。

「今現在 魔法は世界中で禁止されているって言っただろ?」

「ごめんなさい。」

エドラスのルーシィさんに謝るウェンディ。

「でも・・・元々は生活の一部だったんでしょ?」

「そうだよ・・・国王の奴らあたし達から文化を1つ奪ったんだ。
 自分達で独占する為に・・・。」

「酷い奴らだ・・・!」

「じゃあ国王の奴らやっつければまた世界に魔法が戻ってくるかもな。」

ナツさんの言葉にエドラスのルーシィさんは唖然となる。

「な・・・何バカな事言ってんだ!!!王国軍となんか戦える訳ねーだろ!!!」

「だったら何でついて来たんだ?」

「王都までの道を教えてやろーと・・・・・・た・・・戦うつもりなんかなかったんだ!!」

そんエドラスのルーシィさんの言葉にナツさんは・・・

「そっか、ありがとうな。」

「・・・・・・!!!」

あ、少し照れましたね。そう言えば、ウェンディに言い忘れていた事があったな・・・。

「ウェンディ。」

「何?」

「実はな・・・その・・・」

「いたぞ!!入り口を封鎖しろ!!」

何だ!?

「王国軍!!?」

「「えーーーー!?」」

「まずいな・・・。」

王国軍が来るとは・・・!

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だな!?そこを動くな!!」

「もうバレたの!!?」

「ひええええっ!!!!」

「うわああああ!!!!」

完全に入口は無理だな・・・。

「よーし!さっそくさっき手に入れた“魔法”で・・・!」

すぽぉん

「あ・・・。」

「へ?」

ウェンディが空裂砲が、すぱぉんと取れた・・・そして・・・

ぶわあっ!ドゴオオオオッ!!!!

「あああああああああっ!!!!」

俺達は竜巻に呑みこまれた。

「何したんだウェンディー!!!」

「ごめんなさ~い!!」

「うわあああっ!!!」

「くっ!みんなぁ!!」

俺は(エーラ)を出し、台風の中を全員を救出した。

「あの中に入ろう!」

ボロイ空家へ俺達は隠れた。



「どっちへ行った!?」

「あっちを探すぞ!!」

がしゃ、がしゃ、がしゃ・・・

「何とかまけたけど、このままじゃ街を出れないよ。」

空家の偶然できていた穴からエドラスのルーシィさんは兵士が行ったのを確認し、そう言った。

「不便そうだな、こっちの魔法。」

「そうですね。」

「ですね。」

あんまり使いたくないな・・・。

「でも・・・」

「これからどうしよう。」

「別の入り口ない?」

「難しいな。」

「う~ん・・・」

「いたぞ!!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!!」

「「「「「「「!?」」」」」」」

気づかれたのか!!俺達はドアの方を見た。しかし・・・

「・・・アレ?」

兵士達が入ってくる気配がなかった。どうなってんだ?
俺達はそお~っとドアの扉を少し開け、見てみたするとそこには・・・

「こっちに来い!!」

「放してよォ!!」

「お前、ルーシィだな。」

「確かにルーシィだけど、何なの一体!?」

アレって!?

「「ルーシィ!!?」」

「あたし!!?」

「痛いってばー!!」

「何でルーシィがここに・・・!?」

「ど・・・どういう事!?」

「ルーシィさんってどっか行ってた?」

「いいえ、一緒にギルドにいた筈です!」

どうなってんだ一体・・・!?

「助けねーと!!!」

「オイ!!」

「開け・・・天蠍宮の扉・・・」

「ルーシィさん!!こっちの世界じゃ魔法は使えないんです!!」

「スコーピオン!!」

「ウィーアー!」

「「!!」」

魔法を使っている!!?

「サンドバスター!!」

スコーピオンから放たれた砂が兵士達を襲った。

「おおおおっ!?」

「うわああああっ!?」

「ぎゃあああっ!?」

「魔法!!?」

「何で!!?」

「こ・・・これは・・・」

俺達はただ驚くだけだった。

「ルーシィ!!!!」

「!!」

ナツさんの声に反応する・・・俺らの知っているルーシィさん。

「みんな!!!会いたかった~~~~っ!!!」

「何がどうなってんだ・・・」

その後、ルーシィさんはエドラスのルーシィさんを見て驚く。

「あたしーーーーっ!!!!」

「ま・・・まさかこいつがアースランドの・・・」

「はい、そうです。」

エドラスのルーシィさんが言う前に俺が先に言った。

「逃がすなーーーーー!!」

「捕まえろーーーーー!!」

「取りあえず、逃げた方がいいですね。」

兵士達がやって来て、俺は逃げる事をみんなに言った。

「ナツ!!早くやっつけて!!」

「俺達魔法が使えねーんだ。」

「えーーーーっ!!?」

「お前・・・!!!何で魔法が使えるんだよ!!!!」

「知らないわよ!!!」

「確かに、エクシードボールを食べない限りは無理かと・・・」

「エクシードボール・・・?まさかさっき・・・」

何か知っている様だが・・・

「早く逃げましょう!!」

「任せて!開け・・・白羊宮の扉、アリエス!!」

「あ・・・あの・・・頑張ります・・・。」

今度は羊座の精霊 アリエスさんが現れた。

「もこもこーーーっ!!」

「な・・・何だこれは・・・!?」

「人が現れた・・・!!?」

「いや・・・魔物か・・・!!?」

「こんな魔法、見た事・・・」

驚くエドラスのルーシィさんと兵士達。

「アリエス!!あいつら倒せる!!」

「は・・・はい!!やってみます!!」

どんな攻撃をするんだ・・・?見るからに戦闘向きじゃない様だけど・・・。

「ウールボム!!」

その言葉と同時に大量の雲が現れ、兵士たち襲うが・・・

「あ~ん?」

「やさしい~!」

「気持ちいい~。」

「あふ~ん!」

何だ・・・これ・・・?気持ち良さそうだけど・・・。

「あれ?」

「みんな今のうちよ!!」

ルーシィさんの言葉と同時に、俺達は走り出した。

「ナイス、ルーシィ!!」

「ああ?あたしも気持ちいいかも~。」

「これも・・・アースランドの魔法・・・。」

「待てぇ~!!」

まだ兵士達が来た・・・!

「だったら・・・皆さん、目を閉じてください!!」

「アレだね!」

「アレをするんだ!!」

「アレね。」

「「「「?」」」」

「早く!!」

俺の言葉にみんな目をつぶった。

「よし!くらぇ、フラッシュ!!」

俺の指か眩しくなるぐらいの大量の光を放った。

「「「「「「「ぐわああっ!!!」」」」」」」

兵士達は目をくらんだ!

「よし!急ぎましょう!!」

俺は全力で走りだした。



































「・・・という訳でアニマが街を呑み込む瞬間ホロロギウムが助けてくれたの。
 空間の歪みを感じたとか言ってね。一時的に別空間にかくまってくれたみたい。」

俺達はルーシィさんの話を聞いていた。
それでルーシィさんはアニマに吸収されなかったのか・・・。

「それで何もない広野に1人とり残されて訳だけど、そこにミストガンがやってきたの。」

「ミストガン!?」

「ジェラール・・・!」

「・・・で、事情を聞かされ、一方的にこっちの世界に飛ばされたの。」

「あいつは何者なんだ?」

「何も言ってなかったわ。あ、でも、コージ君の事を心配していたわ。」

「・・・そうですか・・・。」

ジェラール・・・すまない・・・。

「お兄ちゃん・・・。」

心配してくれるウェンディ。

「でも、何でルーシィだけこっちの世界で魔法が使えるの?」

ハッピーが気になって、ルーシィに尋ねた。

「さっきコージ君がエクシードボールとか言ってたよね?」

「はい・・・これです。」

俺はエクシードボールをルーシィさんに見せた。

「あっ!この赤の!!ミストガンから食べろって言っての!!」

「という事は・・・ルーシィさんが魔法を仕えたのはこのエクシードボールのお陰だったんですね。」

「そうなるわね。」

納得する俺達。

「おい。」

さっきから黙っていたエ乳らすのルーシィさんが俺達に声をかけて来た。

「テメェら、本気で王国とやり合うつもりなのか?」

「とーぜん。」

「仲間の為だからね。」

「本当にコレ、あたし?」

「・・・・・・。」

「どうかしたんですか?」

「いや・・・何でもねぇ・・・次の街へ行くぞ。ついて来い。」

そう言い、俺達はエドラスのルーシィさんについて行った。

「(不思議な奴らだ・・・こいつらならもしかして・・・
 本当に世界を変えちまいそうな・・・そんな気がするなんて・・・。)」
































シッカの街

俺達はホテルで休み事にした。

「見ろよ!!こいつとあたし、体までまったく同じだよ!!」

「だーーーーーっ!!!そんな恰好で出てくなーーーっ!!!!」

突如、エドラスのルーシィさんが・・・

「お兄ちゃん!!見ちゃダメェーーーーー!!!!!」

「ぐわっ!?」

ウェンディが俺の目を手で塞いだ。ちょっと痛い・・・

「エドルーシィさん!!ナツさんやお兄ちゃんがいるんですよー!!!!」

「別にあたしはかまわないんだけどね。」

「かまうわー!!!!」

「にぎやかだね。」

(ダブル)ーシィ。」

「それ・・・うまい事言ってるつもりなの?」

シャルルがハッピーとミントにそう言う。

「・・・・・・。」

「何だナツ、見たいのか?」

「やめてーーーーー!!!」

「・・・ぷ。」

「な・・・何がおかしいのよ・・・?そぉかぁ・・・あたしより、
 エドルーシィの方がスタイルいいとかそーゆーボケかましらいのね?」

「フフン♪」

しかし・・・

「自分同士で一緒に風呂入るなよ。」

「「(言われてみれば!!!)」」

確かに・・・何で一緒にはいいたんですか・・・?

「それにしても、見分けがつかないほど、うり2つですね。」

ウェンディが俺の目を塞いでいた手をどかして、そう言う。
確かに見た目だけでは見分けがつかないな・・・。

「まさかケツの形まで一緒とはな。」

「そーゆー事言わないでよ!!!」

「!鏡のモノマネ芸できるんじゃねーか!!」

「「やらんわ!!!」」

「ああ・・・息もピッタリ・・・。」

「悲しいわね。」

「性格は違っても、どこかは似ている様ですね・・・。」

「お前・・・確か髪をいじってくれる星霊とやらがいるんだよな?」

「うん・・・・キャンサー?」

髪を切るんでしょうか・・・?



数分後・・・

「こんな感じでいかがでしょうかエビ。」

「うん。これでややこしいのは解決だな。」

エドラスのルーシィさんは髪の毛全体を切り、右側に髑髏型の髪飾りをつけた。

「本当に良かったの?」

髪を切った事に尋ねるルーシィさん。

「ん?アースランドじゃ、髪の毛を大切にする習慣でもあるのか?」

と聞き返した。

「まあ・・・女の子はみんなそうだと思うエビ。」

「女の子ねぇ。」

「?」

「こんな世界じゃ男だ女だって考えるのもバカらしくなってくるよ。
 生きるのに必死だからな。」

エドラスのルーシィさん・・・。

「でも、こっちのギルドのみんなは楽しそうだったよ?」

「そりゃそうさ。無理にでも笑ってねえと心なんて簡単に折れちまう。
 それにこんな世界でも、あたし達を必要としてくれる人達がいる。
 だから・・・たとえ闇に落ちようとあたし達はギルドであり続けるんだ。」

「そうですか・・・。」

こっちの世界でも、妖精の尻尾(フェアリーテイル)妖精の尻尾(フェアリーテイル)ですね!

「けど・・・それだけじゃダメなんだよな。」

「え?」

「それって・・・?」

「いや・・・何でもねーよ。」

ルーシィさんとミントの言葉に「何でもない」と言うエドラスのルーシィさん。

「もう寝ようぜ。猫3匹とナツはここで寝る。
 私達とアースランドのコージとウェンディは部屋で寝る。いいね!」

「へーい。」

「「お休み~。」」

「お休み。」

「いくぜ、アースランドの私。」

「ええ。」

2人のルーシィさん達は部屋へ行き、ナツさんとハッピー達はここで寝る。

「俺達も行こうか。」

「う、うん・・・。」

どうしたんだろ、ウェンディ?




































部屋にて・・・

「・・・・・・。」

「どうしたウェンディ?」

ベットの上に座っているウェンディが何か言いたそうな様子だった。

「お兄ちゃん・・・。」

「何だ?」

「エドルーシィさんのお胸・・・見たの?」

「ブッ!?」

何を言ってるんだこの子は!!!??

「やっぱり・・・大きい人の方がいいの・・・?」

もしかして・・・これって・・・

「妬いてんのか?」

「っ!ち、違うもん!!」

顔を赤くしてウェンディは怒鳴った。

「はぁ・・・。」

「な、何!」

「俺ってそんな事を決める兄だって、思ってたの?」

「ち、違うよ!!お兄ちゃんはそんな人じゃないのはわかっているよ!でも・・・」

「それでも妬いちまう・・・か。」

「・・・うん。」

俺の言葉に頷くウェンディ。可愛い奴。

「ウェンディ、話は変わるんだけどさ・・・」

「?」

「そのエドラスの服・・・すごく、可愛いぞ・・・///」

俺は照れてそう言う。

「ありがとう・・・お兄ちゃん・・・///」

ウェンディは恥ずかしそうにそう言ったが、笑顔だった。
その照れている笑顔は可愛すぎる・・・。

「(か、可愛い・・・可愛い・・・!可愛過ぎる・・・!!)」

「お兄ちゃん・・・。」

「な、何だ!?」

「もう・・・寝よう・・・。」

「あ・・・。」

そうだな・・・明日も頑張らないとな・・・。

「お、お願いがあるの・・・。」

「お願い・・・?」

「一緒に・・・寝よう。」

「っ!!」

お、落ち着け俺!落ち着けぇ!!

「昔みたいに・・・。」

「そ、そうだな・・・。」

「私達・・・恋人同士だし・・・////」

「そう・・・だな・・・////」

俺達は顔を赤くなって、そう言った。

「着替えるから、外で待ってて。」

「あ、ああ・・・。」

俺はウェンディの言う通りに外に出た。





















「じゃ、寝るか・・・////」

「うん・・・////」

俺達は一緒の布団に入った。

「お兄ちゃん、明日も頑張ろうね。」

「そうだな・・・必ず・・・みんなを戻そうな。」

「うん!」

「お休み、ウェンディ。」

「お休み、お兄ちゃん。」

こうして、俺達の1日は終了した。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。新たに小説を作りました。
ただし、18歳未満の方はお引き取りください。
小説の名前は『混沌の魔術師と天空の巫女 『R-18』』です。
どうか読んでみてください!!次回もお楽しみに~!! 
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