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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十二話 消されたトイズその十

 二人は胸の話題からだ。ミルキィホームズの面々にこう言ったのだった。
「とにかく。ここえ試食コーナー荒らしても仕方ないからな」
「場所を変えよう」
「何かご馳走してくれます?」
 コーデリアは話をする条件を出した。
「それならいいですけれど」
「なら俺達の探偵事務所に来るか」
 左が四人に提案した。
「そうするか」
「はい、じゃあお願いします」
 すぐにだ。シャーロックが笑顔で答える。それで決まりだった。
 二人とミルキィホームズの面々は門を潜りそのうえで左達の事務所に入った。そこでコーヒーと菓子を楽しみながらだ。二人の話を聞いたエルフィールが言った。
「じゃあお二人は」
「そうだ。仮面ライダーだ」
「今話した通りね」
 お互いの話が終わったところでのやり取りだった。
「探偵をしながら戦っている」
「僕達二人でね」
「そうなんですか」
 そこまで聞いてだ。頷くエルフィールだった。
 そしてだ。こう言ったのだった。
「トイズがなくとも仮面ライダーのお力で戦っておられるんですか」
「そうだ。それで二つの世界を行き来してな」
「スサノオと戦っているんだ」
「そのこともわかってくれたな」
「詳しく話させてもらったけれど」
「うん、わかったよ」
 その通りだとだ。クッキーを貪るネロが頷く。そのうえでだ。
 クッキーからポッキーに切り替えつつだ。こうも言ったのだった。
「それで僕達に一緒に戦って欲しいんだよね」
「ああ、その通りだ」
「ううん。けれど僕達今トイズないけれど」
「そのことは安心していいよ」
 トイズについてはだ。フィリップが何でもないといった調子で答えた。
 そしてだ、彼はミルキィホームズにこう言ったのだった。
「トイズは今すぐにでも戻るから」
「そんな筈ないですよ」
 すぐにだ。コーデリアが否定してきた。トイズが今すぐにでも戻るというフィリップの今の言葉については。
 そのうえでだ。左とフィリップに対して言った。干し林檎を食べながら。
「いつも急に戻るんですから」
「私達も困ってるんですよ」
 シャーロックの口の周りはチョコレートで汚れている。しかしそのことは今は全く気にはしていない。
「トイズが消えて戻ったと思ったらすぐに消えることは」
「それは聞いてるさ、こっちもな」
 そうだとだ。こう返す左だった。
「けれどコツはわかったさ」
「僕達の推理が正しければね」
 フィリップは四人にまた言う。
「本当に今すぐにでも戻るからね」
「じゃあどうしたら戻るんですか?」
 切実な顔になってだ。エルフィールが二人に問うた。
「それで」
「そっちの世界にも横浜ベイスターズはあるな」
「はい」
 エルフィールはその問いにすぐに頷いて答えた。
「あります。ですが」
「滅茶苦茶弱いですよ」
 コーデリアがこう注意を入れる。
「もう見ていられない位」
「こっちの世界でもそうじゃないんですか?」
 ネロも醒めた口調だ。
「やっぱり」
「それはそうだがな」
「ですよね。けれどそれが何か?」
「今試合をしているところだ」
 左はミルキィホームズの面々に話す。
「その試合を観るんだ」
「応援はしてますけれど」
 エルフィールは弱々しい声でこう返した。
「けれどやっぱり」
「観たくないか」
「覚悟はしています」 
 観ても負けていることはだというのだ。
「そのことは」
「わかった。それじゃあな」
 左は手元にあったリモコンを取ってからその電源のボタンを押した。そのうえでこの世界の横浜の試合を映した。すると。
 
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