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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十一話 Wの同盟その六

「俺達の方からな。そのアルセーヌさんにな」
「会いたいというのだな」
「紹介してくれるか。その人もこの学園にいるんだな」
「うむ、そうだ」
 その通りだとだ。ストーンリバーは答えた。
「我等怪盗帝国は全員この学園に素性を隠して潜伏している」
「それならいいか」
「スサノオと戦う為に休戦か」
「いや、休戦じゃない」
 左は休戦ということは否定した。
「むしろ同盟を結びたい」
「同盟か」
「ああ、俺達仮面ライダーの相手はスサノオだ」 
 あくまでだ。彼だというのだ。
「ドーパメントなり何なりもスサノオが仕掛けてくることだからな」
「そしてスサノオは我々にも仕掛けてくる」
「そうしてくるのは間違いないな」
「そうだな。それではだな」
「勿論あんた達が盗みを働くなら相手をする」
 その時はだ。探偵として、というのだ。
「そうするがな」
「そういうことか。しかしスサノオと戦う立場としてはか」
「あんた達と共に戦いたい。いいか」
「アルセーヌ様の下に案内しよう」
 ストーンリバーは確かな顔で述べた。
「今からな」
「そうしてもらえるか」
「では来てくれ」
 ストーンリバーは席を立った。そのうえでだ。
 ライダー達と亜樹子をその部屋に案内した。するとそこには白いスーツを着た金髪の男がいた。青い目をしており一見すると美形だ。
 もう一人は小柄で青い目の少年だ。グレーの服に赤い膝までのズボンと薄茶色の髪、それに悪戯っぽい表情を見せている。その二人が見事な席にソファーにトロフィー等学校の客室に全てあるものを揃えた絨毯の部屋にいた。
 その二人がだ。ストーンリバーと共にいる左達を見てこう言った。
「おや?この学園の関係者じゃないね」
「他のところの探偵さんかよ」
「そうだね。とはいってもトイズは持っていないみたいだね」
「別の力を持っているみたいだな」
「その通りだ」 
 照井がその二人に答える。
「俺達は別世界から来た仮面ライダーという存在だ」
「仮面ライダー?特撮のヒーローかい?」
 金髪の男が派手な身振り手振りを交えながら言う。
「夢物語でもなさそうだね」
「というかよ。別世界って何なんだよ」
 少年は腕を組んでこのことを指摘した。
「あんた達一体何者なんだよ」
「このことは私から話そう」
 ストーンリバーが二人に言う。
「それでいいか」
「うん、そうしてくれるかな」
「何かいきなりで話がわからないからな」
「ではな。ところでだが」
 ストーンリバーは部屋の中を見回した。そのうえで二人に問うた。
「アルセーヌ様のお姿が見えないが」
「うん、今ミルキィホームズのところに行ってるよ」
「あいつ等また駄目駄目なことしたからな」
「あれか。学園の紫陽花のところにいるカタツムリをエスカルゴだと言ってだな」
「うん、食べようとしたからね」
「それで叱ってるんだよ」
「全く。あれの何処がエスカルゴだ」 
 カタツムリはカタツムリだとだ。ストーンリバーはやれやれといった口調で言う。
「あの四人は。トイズがなければな」
「本当に駄目駄目だね」
「どうしようもねえ奴等だよ」
「その四人のところに行ってか」
「多分御飯もあげてるよ」
「餓えてて仕方がないからね」
「アルセーヌ様もお優しい」
 これはその通りだった。実はアルセーヌにはそうしたところがあるのだ。
「あの様な者達に情けをかけずともよいのにな」
「そうだね。まあもうすぐね」
「戻って来るぜ」
 二人はこうストーンリバーに話す。
「それじゃあその時にね」
「あらためて話をするか」
「ではな。それではだな」
 こう話してだ。三人でだった。まずはライダー達と亜樹子にそれぞれソファーに座ってもらった。それからだった。
 
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