仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五十話 二人の決断その十一
「スサノオが出て来たその時は」
「頼んだよ」
「じゃあ私達は今は」
「周りの連中の相手ですね」
「頼めるか」
「ええ、じゃあ」
「任せて下さい」
二人もギャレンの言葉に応える。そうしてだった。
それぞれの剣でローチ達を倒していく。その中でだ。
シャナは己の翼で空を駆りながらだ。こう悠二に言った。
「悠二、私今ね」
「うん、気持ちがだよね」
「凄く。清らかになってる」
そうなっているというのだ。
「何かね」
「僕もだよ。それはどうしてかというと」
「決断したから」
「うん、そうだと思うよ」
「戦うと決めたから。この世界で」
シャナは剣を振るいだ。周りにいるローチ達を倒していた。
その中でだ。こう悠二に言ったのである。
「罪を償うのは大事。だけれど」
「そうだね。そうしながらね」
「皆の為に。人間として戦うことも」
「大事だね。じゃあ」
「悠二、いい?」
シャナは今度は彼に問うた。
「この戦いは長くなるけれど」
「いいよ。それもまたね」
「罪を償うことでもあるから」
「僕にとってはね」
だからいいとだ。悠二は微笑んでその言葉を返した。
「皆と一緒に戦うよ」
「じゃあ私も悠二と一緒に」
「僕と一緒に」
「戦う」
シャナは微笑んでいた。そのうえでの言葉だった。
「そうしよう。皆で」
「そうだね。僕達二人だけじゃない」
「皆がいるから。だから」
「心配することはないね」
「悠二がいて。皆がいてくれるのなら」
それならだというのだ。
「私は何の不安もない」
「僕もだよ。シャナがいてくれて皆がいてくれるのならね」
あの王の姿ではなかった。悠二は彼の本来の姿で詰襟を着ていた。その姿で剣を手にしてそのうえで戦っていた。
そのうえでローチ達を倒していく。そしてジョーカーには。
ライダー達が向かっていた。アルビノジョーカーにはだ。
グレイブ達三人とレンゲルが向かっていた。グレイブがレンゲルに言う。
「じゃあ睦月君がね」
「俺がメインですか」
「うん、戦闘力は俺達の中で一番高いから」
だからだというのだ。
「頼んだよ」
「わかりました。じゃあ志村さん達は」
「ああ、任せろ」
「私達もやることはやるからね」
ランス達二人も応えて言う。
「俺達三人で敵を攻撃しているその間にな」
「睦月君はキングフォームのその攻撃を浴びせてね」
「多分。それで決着がつくと思うから」
まただ。グレイブがレンゲルに話す。
「それでいこう」
「わかりました。それじゃあ」
四人でアル美のジョーカーを囲み戦う。激しい戦いが何百合も繰り広げられた。それが暫く続きそうしてだった。
三人がその武器で一斉に攻撃を浴びせる。その中で。
派手な攻撃の中でだ。三人同時にだ。
アルビノジョーカーを囲みその攻撃を浴びせた。アンデットの身体から火花が飛び散る。
その中でだ。グレイブがレンゲルに告げた。
「睦月君、今だ!」
「はい!」
レンゲルはすぐに持っているカード、九から十三を使いだ。そのうえでだ。
杖を持ったまま空に舞いアルビノジョーカーにその杖を投げた。それからだった。
杖をアンデットに突き刺しそこから足と足の間から吹雪を出してアルビノジョーカーを凍らせてだ。その二本の足で挟む様に攻撃を浴びせた。
それでアルビノジョーカーを倒すとだ。アンデットは灰となり崩れ落ちた。レンゲルはその結末を見て言った。
「何かこの死に方は」
「そうだな。あれだな」
「オルフェノクの死に方ね」
それだとだ。ランス達が言う。
「元々オルフェノクモバトルファイトの中で生まれたものだしな」
「こうなるのね」
「そうですね。ですかこうした死に方もですね」
レンゲルはその残った灰を見ながらまた言う。
ページ上へ戻る