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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五十話 二人の決断その一

                第五十話  二人の決断
 佐藤の家にだ。本当に全員が集っていた。
 額の目をあえて閉じて隠している妖艶な紅髪の美女ベルペオルが言う。
「そう。私達がいない間にね」
「そんなことになってるとはな」
 サングラスの渋い男シュドナイもいた。
「アンデット、そしてローチ」
「それを操るスサノオが敵だな」
「そうよ」
 ヘカテーが二人に話す。
「この戦いではもう徒もフレイムヘイズもなく」
「そうね。人間としての戦い」
「そうした戦いになるな」
「正直あんたが甦るとはね」
 マージョリーはややシニカルな笑みでシュドナイを見て述べる。
「予想外だけれどね」
「それでもか」
「ああ、味方なら頼りにしてるよ」
 こう言うのだった。
「本当にね」
「ああ、こちらこそな」
 シュドナイも楽しげな笑みでマージョリーに返した。
「お互いな。味方同士ならな」
「これ以上はない位に頼りになるよ」
「僕もこうして」
 小柄な少年カムシン=ネブハーフもいる。ダーフクブラウンの短い髪に赤紫の目である。
「甦ったということは」
「はい、戦いです」
 まさにそれだとだ。ヴィルヘルミナが彼に答える。
「その為に甦ってこられたのです」
「そうなるね」
「では。宜しいでしょうか」
「うん、いいよ」
 確かな顔でだ。カムシンはヴィルヘルミナの問いに答える。
「また。戦わせてもらうよ」
「ではお願いします」
「後はね」
「・・・・・・・・・」
 日本の甲冑の巨大な男もいた。彼はというと。
「天目一個っていうのは」
「肉体的に人間、だよな」
「さてね。どうかね」
 マージョリーは楽しげに笑って剣崎の今の問いには答えなかった。
「まあ。少なくともフレイムヘイズでね」
「それでか」
「味方なのは確かだよ、あたし達のね」
「ああ、それならいいけれどな」
「そういう意味で人間さ。こいつもね」
 赤い仮面には片目があるだけだ。もう一方は見えていない。
 しかしそれでもだ。戦士達はその彼を見て言うのだった。
「確かに頼りになりそうだよな」
「見るからに強いし」
「この人達も来たし」
「それなら」
「まだ来るかも知れません」
 ヴィルヘルミナはぽつりとだ。また述べた。
「先の戦いでは戦力が僅かに及ばず撤退となりましたが」
「それだからか」
「今は」
「より多くの戦力が」
「はい、必要です」
 まさにだ。そうだというのだ。
「だからこそ。他の方も御呼びしました」
「じゃあ余計に戦力を集めて」
「それで再度決戦を挑む」
「そういうことね」
「はい、戦力は多い方がいいです」
 そうだとも言うヴィルヘルミナだった。
「本当に少しでも」
「とりあえずは僕達も戦わせてもらうよ」
 カムシンがここで戦士達に静かに述べてきた。
「仲間としてね。これからもね」
「ああ、戦いはこの世界だけじゃないんだ」
 上城がそのカムシンに話す。
「スサノオは他の世界にも攻撃を仕掛けてきているんだ」
「凄いですね。それはまた」
 無表情だが真剣な顔でだ。カムシンは上城に応えた。
「あらゆる世界に干渉する神ですか」
「そうだよ。だからこそ」
「激しい戦いになる」
 上城はカムシンにこうも話した。
「これからも戦いもね」
「つまりあれだな」
 シュドナイはここまで聞いてだ。ややシニカルに言った。
 
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