仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十九話 ローチその十一
「スサノオには。そしてここでよりローチが出て来たら」
「終わりだな」
「そのまま押し切られるな」
「それならだ」
「そうよ。撤退よ」
マージョリーはまた二人に告げた。
「悔しいけれどね」
「・・・・・・わかった」
判断はだ。ライダー達のリーダーであるギャレンが下した。
「ここは退こう」
「橘さん、そうするんですね」
「仕方がない、今はな」
ブレイラウザーに対してもだ。モノリスを見ながら忌々しげに答える。
「そうするしかない」
「わかりました。それじゃあ」
「撤退してそうしてだ」
そのうえでだというのだ。
「態勢を立て直す。いいな」
「そしてまた、ですね」
「そうするしかない。最早な」
あと一歩まで来たがだ。それでもだというのだ。
「皆下がろう」
「後詰はあたしがするよ」
「私もです」
マージョリーとヴィルヘルミナが二人のところに来て言う。
「あんた達二人も残るんだね」
「それなら」
「悪いな、こんなことになってもな」
「そうしてくれるか」
「乗りかかった船だよ。それにね」
マージョリーは微笑んで言った。その言葉を。
「仲間だからね」
「だからだっていうんだな」
「残ってくれるか」
「体力的に余裕もあるからね。ああ、もう立っているのがやっとの連中はね」
マージョリーは彼女達から見て少し後ろにいるヘカテーに顔を向けて述べた。
「あんたが強制的に下がらせてくれるかな」
「残りたいっていうかも知れないから」
「ああ、そうだよ」
それでだというのだ。
「そうしてくれるね」
「ええ。それじゃあ」
ヘカテーもマージョリーのその言葉に頷いてだ。そのうえでだった。
立っているのがやっとの面々、今の仲間達の殆どにだ。己の術を使ってだ。
戦場を離脱させた。残っているのはフレイムヘイズと彼女、そして七人のライダー達だけだった。
ローチ達と戦い続けているライダー達のところにそれぞれのマシンが来た。マシンはローチ達を吹き飛ばしそのうえで彼等のところに来たのである。自動操縦により。
そのマシン達に飛び乗ってだ。またギャレンが言った。
「いいな、撤退だ」
「ああ、わかった」
「じゃあ今からですね」
カリスとレンゲルも応える。既に普通のカリスに戻っている。
「一時撤退だな」
「そうしましょう」
「スサノオ、また来る」
マシンの上からだ。ギャレンはモノリスに対して告げた。
「その時を待っているんだな」
「生憎だがだ」
ここでだ。スサノオ、その神の声がしてきた。
「君達は確かに強い。だが私はその君達の戦力では勝てないだけの戦力を用意しているのだよ」
「それがあのローチ達か」
「そうだ。君達だけではだ」
こうだ。ギャレンだけでなく他の戦士達に対しても言うのである。
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