IS-インフィニット・ストラトス-~運命の先へ~
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その名はガンダムAGE-2
第1話 いざ、IS学園へ!
今日は待ちに待ったIS学園への入学式だ。
制服は改造OKなので周りの女子生徒たちとは違いズボンを履いているんだ。
僕は昨日から学園の寮で生活を始めているから遅刻なんてものはしない。
そっと制服のポケットに手を入れるとそこには待機状態のAGE-2がある。
普通のISはなんかしらのアクセサリーに変形するのだけれどAGE-2は何故かアクセサリーではなく通信端末みたいになった。
僕はこの待機状態を「AGEデバイス」って呼んでいる。
ついでに言うと「AGEビルダー」もここに運び込まれているよ。「AGEシステム」はある程度近くにいないと反応しないみたいなんだ。だから、学園を離れたらAGE-2は進化できなくなるって事みたい。
テストをしていた時はデータを蓄積するくらいで新しい武器は出来なかった。
なので、今は通常の装備しかないんだ。
でも、今日からはいろんな人との戦闘ができるからどうなるか楽しみだよ。
入学式が滞りなく終わって僕が1年1組の教室に入ると、教室は異様な空気に包まれていた。
周りにいる女子の視線が一人の男子に向けられているのだ。
なんでも“世界で初めてISを動かした男子”みたいだからね。名前を「織斑一夏」というらしい。
でも、僕にとって世界で初めてISを動かした男性というのはあまり興味がない。
僕は一応世界で二番目にISを動かした男だからだ。
なので普通に教室の、自分の席に指定されているところに座った。
それからしばらくして一人の女性が教壇の前に立って挨拶を始めた。
「全員揃ってますねー。それじゃあSHRを始めますよー。
私の名前は山田真耶、この1年1組の副担任です。そしてここIS学園は――――――」
僕は山田先生の話を聞きながら周りの反応を見ていた・・・
まぁ、見事に彼に釘付けだね。先生の話なんて聞いちゃいないし。
先生がかわいそうに思えるよ。
そして何故か自己紹介が始まっており、件の彼になっていた。
「――――――織斑一夏です。よろしくお願いします」
彼が普通の自己紹介をしていたが周りの女の子たちはそれだけじゃなくもっと何かという視線を彼に向けているね。僕が同じ立場でもこれは結構痛いね。
そして数秒の沈黙の後、彼が発した言葉は―――――――――
「以上です」
コケた。一斉にみんなコケたね。
かく言う僕も頭を思いっきり机にぶつけてしまったよ・・・・
そんな折にいきなり彼の頭に出席簿、それも角で思いっきり引っぱたいた女性が現れた。
パアァンッ!
「げぇっ、関羽!?」
パアァンッ!
そう言った瞬間彼はまた引っぱたかれた。
そもそも出席簿の角であんな音って出るものなのか?
「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」
そう言って教壇に立った。
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてしまってすまなかったな」
そんな二人の会話を聞いていると織斑一夏はようやく立ち直り始めた。
「い、いえっ。副担任ですからこれくらいはしないと・・・・」
そう言いながらも山田先生は我らが担任であろう先生に答えている。
そして――――――――――――
「諸君、私が織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。
私の言うことをよく聴きよく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。
私の仕事は若干15歳を16歳までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
すばらしい鬼軍曹発言ありがとうございます。
内心そう思った。でも口にすれば彼と同じ末路を辿るので口にはしない。
だが、僕はこの時周りの事を見ていなかったのがいけなかった・・・・
「「「「キャーーーーーーーーーーッ!」」」」
「千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
な、何という騒音!
織斑千冬にこれだけ固執できる彼女たちはすごいよ・・・・。
僕は尊敬の念を送るよ。
当の本人は呆れている顔をしているし・・・・。
「・・・・毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。
それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」
僕はその答えに関していうなら後者だと思うし、学園の悪意を感じるよ。
だけど、それは彼女たちには効果がなかったようだ。
僕の耳は彼女たちの嬌声に潰れてしまいそうだよ・・・・。
「きゃあああああああっ!お姉さま!もっと叱って!罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
何なんだろう、このマゾの集団は・・・・。
僕には一切理解できない。
それから色々なやりとりの後SHRは終りを迎え通常授業へと移っていく。
その色々なやり取りの中に織斑一夏は織斑千冬の弟だというのが露見して一騒ぎあったのは言うまでもない。
この学校は普通科目の他にもISのことも教えているので時間をいっぱいに使わないと終わらないらしいので、入学式が終わったあとすぐに授業になるのだ。
そんなこんなで1時間目の授業が終わったあと僕はのんびりAGEデバイスをいじっていた。
と言っても特に何ができるわけでもないのだが、なんとなくいじっていた。
これが僕の今後の時間の潰し方になるのかな?
周りの女の子は結構ヒソヒソと彼にアプローチしようとしているみたいだが、やれ勇気がどうのだの抜けがけがどうのだのと言って話しかけようとする奴は誰ひとりとして・・・約一名勇気を持っていたよ。そのあとはどうなったかわからないけど。まぁ、どうでもいいかな。
それから授業を再開して進めていくのだけれど彼は今にも頭から煙を吹き出しそうな勢いでいるね。
そんな様子を見かねたのか山田先生が織斑君に声をかけた。
「織斑くん、何かわからないところありますか?」
それに対し織斑君は――――――――――――
「ほとんど全部わかりません」
素晴らしかった―――――――――――――――
そう言うしかないじゃないか・・・・。
なんだよ何もわからないって、僕でさえわかるんだよ。
山田先生は他にもわからないところがある子がいないか聞いているけれどいないみたいだね。
「・・・・織斑、入学前の参考書は読んだか?」
「古い電話帳と間違えて捨てました」
パアァンッ!
爽快な音が教室に響き渡りましたとさ。
それからクドクドと織斑先生に説教を喰らい、あの分厚い参考書を1週間で覚えろと言われてた。
次の休み時間、僕は彼に声をかけてみることにした。
「織斑一夏君だよね?」
「ああ、そうだけど。君は?」
「僕はユーリ・アスノ。ユーリって呼んでくれていいよ」
「じゃあ、俺のことも一夏って呼んでくれ」
これが僕と一夏のファーストコンタクトだった。
ただ、周りの女子は抜けがけだと思っているのかちょっと嫉妬しているね。
後書き
原作をそのまま書き写している感じになってしまっていますね・・・・
まぁ、頑張って視点は主人公であるユーリ・アスノの視点で物語を進めてていってますが、
区切りがわからない・・・・
「もし、夜天の主に幼馴染がいたら」はまだ原作介入していないのでなんとかなるのですが、
最初から原作介入したISはどこで区切ったらいいかわからないですね(汗
AGE-2のお披露目はもう少しですのでお待ちください!
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