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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十一話 双月の世界その六

「スサノオが私達の世界にどうやって、何を仕掛けてくるかだけれど」
「それはわからないんだ。色々だから」
「そうなの。具体的なことは」
「うん、悪いけれどね」
「別に悪くはないわよ。っていうかね」
「というかって?」
「あんた少し性格的に大人し過ぎるわね」
 良太郎のそうした性格はだ。ルイズはすぐに把握していた。
「仮面ライダーも戦うんならもっと強い方がいいと思うけれど。それにね」
「今度は何かな」
「あんた運が悪いでしょ」
 良太郎のその如何にも運が悪そうな顔を見ての言葉である。
「それもかなり」
「えっ、わかるんだ」
「雰囲気でね。っていうかね」
「ああ、俺にもわかるよ」
 才人も言うのだった。良太郎のその顔を見て。
「野上さんってかなり運悪いよな」
「オーラが出てるわ。不運オーラが」
「魔術の心得がない俺でもわかる位だから」
「これは相当なものね」
「おいおい、良太郎を馬鹿にするなよ」
 良太郎のその運のなさを見抜いた二人にだ。モモタロスが言ってきた。
「良太郎は凄く運が悪いんじゃねえんだよ」
「じゃあ何だっていうの?」
「とてもつもなく凄く運がないんだよ」
「つまりただ普通に凄く運が悪いんじゃないのね」
「その運の悪さはライダーの中でも最高クラスなんだよ」
「ここで最悪って言うのかな」
 才人はさりげなくこのことを疑問に思って首を捻った。
「ちょっと違うんじゃないかな」
「いいんだよ。実際に良太郎の運の悪さは半端じゃねえからな」 
 まだ言うモモタロスだった。
「それこそ凄いからな」
「運も戦いには必要なんだけれど」
 モモタロスの言葉と良太郎の全身から湧き出る不運のオーラを見ながらだ。ルイズは言う。
「そんなのでよく勝ってこられたわね」
「まあ。何とかね」
「とにかく。悪人じゃないのはわかるから」
 ルイズはこのことも見抜いていた。良太郎の人間性もまた。
「私達の世界にスサノオが関わるのならね」
「うん、その場合はだね」
「一緒に戦いましょう」
「これからも宜しくね」
「ええ、それじゃあね」
 二人はここでは笑顔で言葉を交わした。そうしてだ。 
 ターミナルで桜井、そしてデネブと合流した。桜井はデンライナーの中に入りその中でだ。デネブと同じ席に座りこう言うのだった。
「俺達の番が来ることはわかっていたけれどな」
「ハルケギニアとは思わなかったのね」
「その世界のことははじめて聞いた」
 桜井はこうコハナに答えた。コーヒーを右手に持って。
「二つの月があって魔術を使う奴が貴族になる世界か」
「そう、そういう世界よ」
 ルイズもここで言ってくる。桜井に対しても。
「他にも色々とあるけれどね、あんた達の世界との違いは」
「そうみたいだな、それでその世界にか」
「スサノオが仕掛けてくるらしいかな」
「なら俺も行っていいか?スサノオが相手ならな」
「うん、だからね」
 良太郎がルイズに代わって桜井に話す。
「連絡入れたんだ」
「そうだよな。だったらな」
「今回も宜しくね」
「ああ、こちらこそな」
 桜井もだ。確かな声の色で良太郎に応える。
「今回も頼むな」
「うん、じゃあね」
「さて、それではだ」
 桜井の話が一段落したところでだ。デネブが立ち上がってきた。
 そしてそのうえでだ。ルイズと才人のところに来て言うのだった。
 
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