仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十話 会えるって信じてたからその十
「だが仮面ライダー達が出て来てからだ」
「世界征服は進まなくなったっていうんだな」
「君も知っている通りだ」
「それで世界征服から目的を切り替えた」
「如何にも」
まさにその通りだというのだ。
「そして今君達を見ているのだ」
「俺達に色々仕掛けてだな
「そのうえで見させてもらっている」
それがだ。彼が今戦う理由だった。
「君達人間というものをな」
「なら飽きるまで見せてやる」
乾はスサノオ、アークオルフェノクの姿の彼の右の拳を左に動いてかわした。そうしてだ。
今度は左足が来たがそれは上に跳んでかわした。その中でだ。
スサノオは後ろにいて矢を放つまどかにだ。こう言った。
「今だ!」
「はい、ここで!」
「撃て、すぐにな!」
「わかりました、これで!」
窓かは既に弓矢を思いきり引き絞っていた。そうしてだった。
その弓矢に彼女は今込められるだけの力を込めてそのうえでだ。
その弓矢を放つ。ファイズはその中を上に跳び続けていた。スサノオは本能的にそのファイズを見た。だがここでだ。まどかからは視線が外れた。
それは一瞬だったが確かに外れた。そしてそこに。
まどかの弓矢が一直線に来てだ。その左胸を貫いた。それに加えて。
ファイズは空中で己の右足にポインターをセットした。そうしてからその空中でスサノオのその身体にポイントを当てた。再び赤い三角錐が出た。
そこに向かって片足で蹴りを放つ。ブラスターモードでのクリムゾンスマッシュだ。それは流星の様にスサノオに襲い掛かりそのうえで。
蹴り抜いた。ファイズは残像を残しながらスサノオのその背に着地する。片膝をつきそれで着地の衝撃を殺す。蹴り抜かれたスサノオのその身体に。
ファイズの紋章が出た。それと共に青白い炎が生じる。それを見てさかやが言った。
「えっ、あれさっきは出なかったけれど」
「あれは俺達がオルフェノクを倒した時に出るものさ」
デルタがそのさやかに話す。
「あれはね」
「あれって乾さんの仮面の」
「そう、ファイズのマークだ」
それだというのだ。
「そしてあの青白い炎も」
「オルフェノクを倒した時に出るんですね」
「そう、デルタは赤い炎だけれどね」
「じゃあスサノオには」
「勝ったよ」
「勝ったんですか。この世界での戦いに」
「最後の戦いもね」
二人とスサノオのだ。その戦いもだというのだ。
「遂にね」
「そうですか。じゃあ」
「スサノオは倒れたよ」
デルタはあえてだ。勝利をこう言いもした。
「これでこの世界の戦いは本当に終わったよ」
「そうですか。よかった」
デルタの今の言葉を聞いてだ。さやかは心からほっとした顔になった。
そのうえでだ。こうも言ったのだった。
「まどかも戻ってきて。それで」
「確かに。私は敗れた」
スサノオ、青白い炎を出してその身体を灰にしようとしている彼が言ってきた。
「確かにだ。しかしだ」
「それはこの世界だけだっていうんだな」
「そうだ。私は別の世界でも君達に仕掛ける」
最早このことはスサノオにとっては決定していることだった。
そうしてだ。こう言ってきたのだ。
「その時のことを楽しみにしておくことだ」
「何度でも。貴方が私達に仕掛けてくるのなら」
まどかがだ。そのスサノオに告げる。
毅然とした顔になっている。そのうえでの言葉だった。
「何度でも」
「倒すというのだな」
「そうします」
まどかにしては珍しくだ。強い表情と言葉だった。
「それが人間だというのなら」
「えっ、今の言葉は」
「ああ、そうだよな」
マミと杏子は驚いて話をはじめた。
「私達の知っているまどかさんとは違うわ」
「そこにだよな」
「強いものも加わって」
「さらによくなったよな」
人間としてだ。そうなったというのだ。
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