仮面ライダー　エターナルインフィニティ

「手前があたし達を試すってのかよ！」
「そうだ。私のことはもう聞いていると思うが」
「聞いているのと納得するのは違うんだよ！」
　正論だった。まさに。
「納得できるかよ！どうせあたし達が負けたらこの世界を滅茶苦茶にするんだろ！」
「如何にも」
　そしてだ。スサノオもそのことを否定しない。
「私はこの力で世界を破滅させよう」
「くっ、させるかよ！」
「そうよ、今ここで！」
　杏子に続いてだ。さやかもワルプルギスに向かおうとする。しかしだ。　
　マミはその二人の前に厳しい顔で出た。そうしてはやる二人を右手を横に挙げて制止した。そのうえでこう二人に告げたのだった。
「駄目よ。今の私達で適う相手じゃないわ」
「じゃあ草加さんの言う通りかよ」
「今のあたし達じゃ勝てないっていうの？」
「ええ、残念だけれど」
　戦力を冷静に見切ってだ。マミは言うのだった。
「それはできないわ」
「ちっ、じゃあどうしろってんだよ」
「今ここにいる皆で無理ならどうやって」
「落ち着けよ、今は」
　海堂は憤る二人に告げた。
「後でどうにでもなるからな」
「けれどよ。あたし達でどうにかならないんだろ？」
「魔法少女と仮面ライダーでも」
「だからな。ここにいる戦力では無理なんだよ」
　海堂ははやる二人にまた告げた。
「そういうことなんだよ」
「？ああ、そうか」
　ここでだ。杏子はわかった。海堂の言いたいことを。それで落ち着きを取り戻した顔になってそのうえでこう海堂に返したのである。
「そういうことだな」
「えっ、どういうことなの」
「いや、だから今ここにいる面子だけじゃ駄目だってことだよ」
「だからそれが問題じゃない」
「だからな。ここにいる面子だけじゃってことだよ」
「？どういうことなのよ」
　さやかは腕を組んで首を捻った。
「それって」
「とにかく今は手出ししないことだよ」
「大人しくしろってこと？」
「ああ、ここで下手に仕掛けて全滅しても何にもならないんだよ」
「じゃあ戦うなっていうのね」
「ああ、そうだよ」　
　まさにそうだというのだ。
「だから今はな。仕掛けずにあいつの話を聞こうぜ」
「納得できないけれどわかったわ」
　さやかは憮然としながらも杏子の言葉に答えた。
「それじゃあね」
「ああ、じゃあ今は大人しくしとこうぜ」
「そうするわ」
　こうしてだ。さやかも仕掛けることは止めた。そしてだった。
　スサノオはだ。さらに言うのだった。
「ではまた会おう」
「帰るのね」
「私が見るのはその時だ」
　まさにだ。その時にだというのだ。
「楽しみにしておこう」
「そうか。じゃあその時にな」
　乾がそのスサノオに返す。
「倒してやる。そうしてやるさ」
「ふふふ、相変わらずで何よりだ」
「じゃあ俺が変わると思ってるのかよ」
「いや、それはない」
　スサノオは己を見上げる乾に言う。
「君は君だからな」
「だったら今度も倒してやる」
　変わらなかった。まさに乾だった。
「覚悟しておけ」
「そしてだな」
「貴様のその仕掛けたことは絶対に破ってやるからな」　
　倒すだけではなかった。それもあった。
「何があってもな」
「その言葉確かに聞いた。ではだ」
　こう言ってだ。そしてだった。
　スサノオは姿を消し後には戦士達が残った。するとすぐにさやかが言い出した。