仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三十六話 心があるから人間なんだよその十
「間違いなくね」
「そうなのね。けれどそれでも」
「それが魔法少女がやらないといけないことなんだよな」
「そうだと思うわ」
「じゃあ私達の敵は魔獣達だけじゃなくなる」
「ええと。オルフェノクか?」
杏子はかつて乾達が戦い彼等もまたそうだった銀色の者達の名前を出した。
「銀色の姿で動物の力を持ったな」
「その人達との戦いもあるのね」
「おそらくは。だから激しい戦いになるわ」
ほむらの口調は淡々としている。しかし。
そこには未来を見据えるものがあった。そのうえでだ。二人の仲間達に話すのだった。
「二人もスサノオには負けたくはないわね」
「ええ。乾さん達のお話を聞いてたら」
「どうしてもそう思えるだろ」
「だから。私達も何があってもね」
「この世界でその神様の企みぶっ潰してやるぜ」
「私も。約束があるから」
ほむらはたった一人の友達のことを思い出した。ここで。
「だから絶対に。負けないわ」
「その仕掛けてくるものが何かはまだわからないけれど」
「負けてたまるかよ」
こうだ。三人の魔法少女達は紅茶を飲みながら誓い合うのだった。そして。
ほむらは話が終わったところで自分の家に帰った。マミと杏子は二人だけになるとだ。マミの方からだ。杏子に対してこう言ってきたのだった。
「それじゃあ。時間も遅いし」
「寝るか?」
「その前にお風呂に入りましょう」
「えっ、朝入ったんじゃないのかよ」
「今日は暑かったからもう一回入りましょう」
「おいおい、マミさんって風呂好きだよな」
杏子はマミの提案にだ。呆れた顔になって返した。
「一日二回もかよ」
「夏場はいつもそうだけれど」
「それが風呂好きだってんだよ」
「普通女の子だとそれ位入らないかしら」
「いや、一回だろ。あたしだって毎日入る様にはしてるけれどさ」
だがマミはだ。徳別だというのだ。
「それでも二回はなあ」
「いいのよ。お洗濯もしないといけないし」
「ああ、あの洗濯板で?」
「そんなのうちにないじゃない。誰と間違えてるのよ」
「いや、この前マミさんにそっくりの高校生の人がいてさ」
「アパートに住んでる人?」
「そうそう、その人と間違えたんだよ」
そうだとだ。杏子はマミにこう話すのだった。
「いや、本当にそっくりだったからさ」
「私にそっくりな人も結構多いのね」
「ああ、多いぜ」
実際にそうだとだ。杏子はマミに話す。
「結構以上にな」
「そういう杏子ちゃんやほむらちゃんもじゃないかしら」
「さやかの奴なんかもっと多いよな」
「キュウべえもね」
こうした話にもなる。
「そっくりな娘が多いから」
「だよなあ。結構間違えるんだよな」
「それでだけれどね」
話が一段落したところでだ。マミはまた杏子に言ってきた。
「いいわね。お風呂は入るわよ」
「ちぇっ、やっぱり入るのかよ」
「そうよ。一緒に入りましょう」
「仕方ねえなあ。それじゃあな」
杏子も遂に観念してだ。真身の言葉に応えた。こうしてだった。
二人は風呂、わりかし広いバスルームの中に服を脱いだうえで共に入った。そうしてその中でだ。
杏子は湯舟の中から椅子に座って身体を洗うマミを見てだ。こう言うのだった。
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