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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三十二話 パンドラその十一

「明智ミツヒデという少女を知っているな」
「知らない筈ですのに」
 首を傾げて眉を怪訝なものにさせてだ。ガネッサも応える。
「否定できませんわ」
「そうした人間がどんどん増えていってない?」
「そうよね」
 イングリットとアーネットがこう話す。
「世の中って不思議なことに」
「そうした人ばかりなのかしら」
「まあそのことはとりあえず置いておきまして」
 シフォンは自分のことをとりあえず置いておいて話した。
「授業に向かいましょう」
「はい、それでは」
 ティシーが応えてだ。そのうえでだ。
 パンドラ達は今は授業に向かった。そしてライダー達もだ。
 一旦だ。彼等の世界に入った。しかしだった。
 放課後になるとすぐにだ。また模擬戦闘に入った。その中でだ。
 龍騎はサテライザーとだ。闘いながら話をしていた。その横では秋山がナイトになりそのうえでキャシーと闘っている。二組の闘いが行われていた。
 その中でだ。サテライザーは龍騎に言うのだった。
「成程。あらゆる世界に介入してきてですね」
「ああ。それぞれの世界の戦士と闘ってるんだよ」
「そして私達の世界に来た理由は」
 それはだというのだ。
「やはり私達に何か見たいものがあるのですね」
「ああ。あいつは自分から仕掛けてな」
 そしてだというのだ。
「それで見るんだよ」
「私達に何があるのでしょうか」
「それはまだわからないけれどな」
 だがそれでもだというのだ。
「君達にあるものをな」
「見たいのですね」
「だからこっちの世界に来ているんだよ」 
 二人は今は拳で闘っている。サテライザーは龍騎のそのパンチの欧州を受けながらだ。
 そのうえでだ。こう言うのだった。
「他の世界とも同じくですね」
「そうだよ。それでね」
「それで、ですね」
「例えば君の心とかだな」
「私の心をですか」
「ああ。人間としての心な」
 龍騎は左足を軸にしてだ。右足で回し蹴りを放った。それでサテライザーの即頭部を打とうとする。しかしサテライザーは己の左手でそれを受けた。
 そしてそのうえでだ。こう言うのだった。
「私の心。人間の心を」
「ああ、それとかな」
「あくまでそれは一つですね」
「あいつは色々な。見たいことがあってな」
 それが色々というのだ。そんな話をしてだ。
 ふとだ。こんなことも言うのだった。
「覚悟とか勇気とか。仲間を思いやる心とかな」
「本当に様々ですね」
 今度はサテライザーだった。前に出ながら右の拳を次々と繰り出す。龍騎はそれを受けている。
「スサノオが見たいものは」
「そうだよ。だから一つに言えないんだよ」
「わかりました。そのことが」
「まあ色々変な奴だけれどな」
「おかしな神なのは確かですね」
「世界を滅ぼすとか征服するとかは考えてないからな」
 そうした考えは捨てていた。このことは間違いなかった。
「その点は安心してくれよ」
「わかりました」
「さて、それにしてもな」
「それにしても?」
「君もかなり体力があるよな」 
 サテライザーの拳を受け止めながら言うのだった。
「いや、本当にさ」
「パンドラですから」
 それ故にだとだ。サテライザーは落ち着いた澄んだ声で答えた。
「だからです」
「常に鍛えているからか」
「そうです。鍛えていますから」
 それでだというのだ。
 
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