仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三十二話 パンドラその五
「ご安心下さい」
「まあ当然ですわね」
ガーネットは殺し合いではないことは納得した。
「そもそも共闘する相手だしね」
「けれど問題はあっちがどう思ってるかよ」
アティアもだ。浅倉には尋常でない気配を感じ取っていた。そのうえでの言葉だった。
「あの人は何か違うみたいだけれど?」
「ではあの方は私が御相手をします」
シフォンがこう名乗り出た。
「でははじめましょう」
「ああ、いいぜ」
城戸がここでシフォンのその言葉に応える。
「それじゃあこっちも変身するな」
「お願いします。それでは」
こうしてだった。お互いにだ。パンドラモードに入り変身した。その変身を見てサテライザーが言う。
「甲冑みたいね」
「そうですね。西洋のそれを思わせます」
ティシーもサテライザーのその言葉に応えて言う。
「あの姿は」
「けれどそれ以上に」
それ以上にだというのだ。ライダー達はだ。
尋常ではない戦闘力も感じていた。それでだ。
サテライザーは真剣な顔でその剣ノヴァ=ブラッドを構えながらだ。こう言うのだった。
「では私の相手は」
「俺でいいか?」
城戸が龍騎の姿でだ。サテライザーの前に来た。
「御互い手合わせといこうぜ」
「はい、お願いします」
「俺はこうして剣を使うけれどな」
既にだ。龍騎はその手に剣と楯を持っている。
「他には銃を使う奴もいるからな」
「俺だけれどな」
北岡だった。その手には既に銃がある。
「まあ俺のスタイルだからそれでもいいよな」
「ええ、じゃあ貴方の相手は私ということで」
アティアが北岡、ゾルダの姿の彼の前に来た。
「いいかしら」
「いいぜ。じゃあやろうな」
こうした感じでだ。ライダー達とパンドラ達はそれぞれ対してそれからだ。模擬戦闘をはじめた。ゾルダは早速だ。銃を構えて射撃に入った。
「!?これは」
アティアは鎖の鉄球を持ちながらだ。そのうえでだ。
一旦上に跳んだ。それでかわしてから言うのだった。
「速い。撃つのも弾丸の速さも」
「ああ、それだけじゃないだろ」
「あと一歩跳ぶのが遅かったら」
どうなっていたか。アティアもそのことはよくわかっていた。
「模擬戦闘終了だったわ」
「狙いにも自信があるからな」
「そうね。貴方はどうやら」
「強さには自信があるからな」
ゾルダは自信に満ちた声でアティアに返す。そのうえでだ。
その上に跳んだアティアにだ。さらにだ。
右手に持つ銃を構えてだ。そして撃つのだった。
「これはどうしてかわす?」
「まさか狙っていた!?」
「そうさ。横に跳んだら連射してな」
そして上に跳ぶとだというのだ。
「こうして狙いを定めて撃つつもりだったんだよ」
「つまり私は貴方の策にはまったということね」
「そういうこと。けれど君もそれでやられるつもりはないよな」
「勿論よ」
己の下で照準を定めるゾルダにだ。アティアは負けじと返す。
「例え狙われても終わりじゃないわよ」
「ならどうするか見せてくれるか」
「ええ、じゃあ撃って来なさい」
ゾルダにだ。撃つ様にさえ言う。そしてだ。
ゾルダも躊躇なく撃つ。無数の銃弾がアティアを襲う。しかしだ。
アティアはその手に持っている鉄球を振るいだ。ゾルダの弾丸を次々と撃ち落してみせたのだった。
それを見てだ。ゾルダは感心した様に言った。
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