仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三十一話 ウエストゼネティックスその三
「俺の知り合いの社長って皆そうなんだよな」
「そういえば確かに」
「まあスマートブレインはもうないけれどな」
オルフェノクの会社のことも話に出る。
「あそこの社長はまたかなりだったらしいからな」
「オルフェノクでもありましたし」
「オルフェノクっていうか何ていうか性格が凄かったらしんだよな」
「確か村上っていったよな、あの社長」
城戸が彼の名前を出す。
「好戦的でしかも挑発するのが大好きで」
「ああ、とにかく社長に全然向かない性格だってな」
北岡はその城戸にも応えて話す。
「そう聞いてるな」
「というかこの世界まともな性格の人少なくない?」
サルサがふと言った。
「ライダー関係者の周りが異常に」
「というかそんな社長さんが存在できるのですか」
リトスは村上の性格に注目していた。実際に会ってはいないがだ。
「凄いと言えば凄いですね」
「社長っていうより悪の組織の幹部よね」
「はい、そう思えます」
こう妹にも話す。そんな話をしながらだ。
戦士達は今は花鶏でくつろいでいた。そしてだ。
北岡は由良と共に店を出た。しかしここでだ。
店にある者が入って来た。それは東條悟だった。東條は城戸達に顔を向けて言った。
「ああ、ここにいるのならね」
「あれっ、東條じゃねえか」
「ここに来たということはだ」
「うん、門が見つかったよ」
東條はこう城戸と秋山に述べる。その横には北岡達がいる。
「北岡さんの事務所の前にね」
「おいおい、よりによって俺の事務所の前にかい」
「そうなんです。僕もさっき事務所に用があって行ったんですけれど」
「俺に?」
「ちょっと法律のことも興味が出てきまして」
それでだというのだ。
「勉強させてもらおうと思って」
「本位なら何時でも貸すよ」
北岡はそれ位ならとだ。珍しく気前のいいところを見せた。
「好きなだけ持って行って欲しいよ」
「すいません。じゃあ後で」
「ああ。まあそのことはいいとしてさ」
北岡は東條に顔を向けながら述べる。
「門のことだよ、大事なのは」
「はい、おそらくです」
「俺達の出番だな」
北岡は率直に述べた。
「じゃあちょっと行って来るか」
「よし、じゃあ俺も」
「俺もだ」
城戸と秋山も続く。そのうえでだ。城戸は店にいる仲間達にこう告げたのだった。
「悪いけれど今は店空けるからな。留守を頼むな」
「はい、じゃあ私が」
「いや、姫路ちゃんは止めてくれよ」
瑞希が名乗るとだ。城戸はすぐに止めた。
「コーヒー好きなだけ飲んでいいからさ」
「ええっ、どうしてなんですか?」
「お店はおばちゃんがいるからさ」
今はいないのに強引にそういうことにする城戸だった。
「じゃあ留守の間皆ここで楽しくやっていてくれよ」
「好きなものを注文しておいてくれ」
秋山は仲間達にさりげなくサービスをした。
「一割引きにしておく」
「何か微妙?」
「そうだよね」
一割引きと言われてだ。皆首を少し傾げさせて言う。
「半額にはならないんですね」
「その辺りは」
「後はマスターに言っておいた。連絡はした」
見れば秋山の手には自分の携帯がある。それで連絡をしたのである。
「ではな」
「ええ、それじゃあ健闘を祈ります」
「頑張って下さい」
「他のライダー達にも声をかけるか」
秋山は携帯を手にしたまま呟く。
「さて、今度の世界はどういった世界だ」
「それは行ってみなくちゃわからないからな」
城戸は一直線に言った。
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