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対決!!天本博士対クラウン

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第七十話


                   第七十話  八条学園
「ここよ」
 先生が案内してくれたのはやたら大きな学校であった。下手な街よりもずっと巨大な学校である。
「ここで明日から暫く博士を懲らしめる為の魔法を勉強してもらうわ」
「ここでですか」
「ええ、そうよ」
 学校を見て驚きを隠せない六人に対して言うのであった。
「こんな大きな学校で」
「ここが八条学園よ」
 小百合先生は六人に教えた。
「ここの大学で講師をしているの。魔法部の顧問もね」
「そうだったんですか」
「ここでですか」
「何かあるの?」
「いえ」
「大きな学校だなって」
 六人が驚いているのはそこであった。六人の通っている学校なぞ何十個入るかわからない。そこまで大きな学校であったから驚いているのであった。
「そうね。世界一大きな学校だし」
「世界一ですか」
「歩き回るのが大変だから。道に迷わないようにね」
 小百合先生はこうも注意する。
「動物園とか水族館もあるから」
「そんなのまであるんですか」
「博物館や美術館もあるわよ」
 とにかく何でもある学校らしい。
「だから。一旦迷ったら大変なことになるからね」
「わかりました」
「気をつけます」
「学校の中は先生が車で案内するから」
 先生はこう言ってきた。
「電車も通っているけれどね」
「学校の中に電車って」
「何か凄いわね」
 六人にとってはこれもまた驚くべきことであった。
「それだけ広いからなのよ」
「やっぱりそれですか」
「ええ。けれど今日は遅いからこれで終わりよ」
 そう言って学校の前を後にする。
「泊まるところは先生のお家よ」
「先生のですか」
「ええ、狭いところだけれど」
 一応こう断るのであった。
「我慢してね、そこは」
「我慢ってそんな」
「私達でしたらテントでも張って」
「女の子が外で寝たら駄目よ」
 しかしそれはやんわりと注意するのであった。
「外に何がいるかわからないから。いいわね」
「はあ」
「じゃあお言葉に甘えて」
 六人はこうして小百合先生の家に案内された。そしてそこでも驚くことになるのであった。


第七十話   完


                2007・12・12 
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