対決!!天本博士対クラウン
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第三百八十話
第三百八十話 てへぺろ
公園に出た一行。ここでだ。
華奈子はだ。先程の赤音の仕草をだ。美奈子にしてみて言うのだった。
「こうよね」
「確かね」
左目をウィンクにして舌を出してだ。左手はチョキにして左目に添える。そうしてみせてだ。
あらためて美奈子にしてみせて。そうして話すのだった。
「何かこの動作って」
「気に入った?」
「妙に可愛くない?」
華奈子は実際にそれをしてみせながら美奈子にまた話す。
「あたし結構気に入ったわ」
「そういえば華奈子には似合うかもね」
「あっ、美奈子もそう思う?」
「うん、その動作って髪が長い方が似合う感じだから」
華奈子の髪はロングである。美奈子も長いが髪の長さで言うと華奈子の方が長いのだ。それでも活発に動くの華奈子の特徴である。
「いいと思うわ」
「じゃあ時々やってみるわね」
「ええ。ただね」
「ただ?」
「あまりやり過ぎると飽きるから」
それには注意だというのだ。
「他のも覚えるとかね」
「他もなのね」
「そう、何か思いつくのがあればだけれど」
「それって何気に難しいけれど」
「とにかく同じネタの多用は避けることよ」
美奈子はギャグもわかっている。彼女はどちらかというと吉本新喜劇派である。そこから多くのお笑いを知ってきているのである。
その彼女がだ。双子の相方に言うのである。
「それは気をつけてね」
「うん、わかったわ」
「まあとにかくよ」
美奈子はあらためて華奈子に話した。
「ちょっと面白いと思ったネタは一つ一つマークしておくべきね」
「それで実際にやってみるとね」
「そうしたらいいから。お笑いはそうして身に着けていくものだっていうから」
「魔法に似てるわね」
華奈子は美奈子のその話を聞いて述べた、
「そういうところって」
「そうかもね。実際にね」
「お笑いと魔法って同じなのね」
「っていうか結局何でもそうかも」
「何でもやってみて種類を増やして」
華奈子は首を捻りながら言う。
「で、何度も何度もやってみる」
「それ考えると本当に何でもね」
「成程ね。勉強になったわ」
「なったのね」
「新しい勉強ね」
こんな話をしてであった。
二人もだ。他のメンバーと同じくだ。公園で魔法の勉強に入るのだった。次の場所はここだった。
第三百八十話 完
2011・4・17
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