| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

対決!!天本博士対クラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百四十七話


                  第三百四十七話  資格
「ねえ香ちゃん」
「どうしたの、今日子ちゃん」
 今田先生はいつもの様に家の庭で優雅にお茶を楽しんでいた。そこに今日子先生が来てそのうえで話をしてきたのである。これもいつも通りである。その話とは。
「今五年生の女の子って六人よね」
「そうよ。六人よ」
「それから増えないの?」
「今のところ予定はないわ」
 こう答える今田先生だった。
「いたら誰でも歓迎するけれど」
「そうなの。来る者は拒まずなのね」
「そうよ。誰でもいいわ」
 にこりと笑って話す。
「男の子は男の子でね」
「いいのね」
「勿論よ。誰でもね」
 また言う先生だった。
「それが私の教育方針だし」
「教育ね」
「そうよ。これでも教育者よ」
 魔法塾の先生である。だから教育者だというのだ。
「実は教員免許も持ってるし」
「あら、そうだったの」
「ってこれって今日子ちゃんもですよ」
「うふふ、そうだけれどね」
 今日子先生はにこりと笑ってそうだと答える。
「中学のね。音楽と美術のね」
「そうだったわね。今日子ちゃんはね」
「私はそれで」
 そして今田先生はというとであった。
「小学校の先生のね」
「学校の先生だけじゃないしね」
 資格は他にもあるのだった。
「図書館に博物館の学芸員にね」
「私達も色々持ってるわね」
「それで今は」
「魔法の先生ね」
 それが先生達だった。実は教育者でもあるのだ。
 その先生達がだ。話を続けていく。
「最近あの博士も大人しいし」
「お仕事もはかどるわよね」
「そうね」
 こんな話をするのだった。
「それじゃあ私雑誌の占いの記事書くから」
「今日子ちゃん占い得意だしね」
「香ちゃんもできるじゃない」
「けれど最近してないから」
「またやればいいじゃない」
 そんな話をしながらいつもののどかな午後の紅茶を楽しむ先生達だった。しかし意外と色々な資格を持っていることを話すのだった。


第三百四十七話   完


                2010・12・27 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧