対決!!天本博士対クラウン
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第三百四十話
第三百四十話 暗くなったら
勉強を続ける赤音。するとだった。気付けばもう暗くなっていた。
「夕方?違うわね」
「うん、そうだね」
「夜になったよ」
ジップとハリーも周囲を見回して彼女に述べる。
「もうね」
「早いよね、何か」
「それじゃあ」
そしてだった。ここでだった。赤音は立ち上がろうとしたのだった。
「暗くなったしね」
「あっ、待って」
「灯りよりもね」
使い魔達がその彼女に言うのだった。
「もっといいのがあるよ」
「灯りよりもね」
「灯りよりも?」
それを言われてだった。首を傾げさせる彼女だった。
「何、それって」
「だから。御主人の魔法じゃない」
「それだよ」
二匹はそれだというのだった。
「光の魔法ね」
「それ使えばいいじゃない」
「あっ、そうね」
言われてだった。自分もそれに気付く赤音だった。
「それじゃあね」
「そういうこと。じゃあね」
「魔法を使ってね」
「わかったわ。じゃあ」
赤音は笑顔で応えてだった。すぐにだ。
ステッキを出してそれを軽く一閃させた。それによってだった。
光の玉が幾つか出てだ。上にふわふわと浮かんだ。それがそのまま灯りとなって部屋の中を明るく照らすのだった。
「これでいいのよね」
「そうそう、上出来」
「それでいいよ」
ジップとハリーもその彼女に笑顔で話す。
「折角勉強してるんならね」
「魔法も勉強しないとね」
「そうよね。私魔女だしね」
赤音もここで笑顔になった。
「魔女らしくいかないとね」
「何か御主人の魔法もかなり」
「凄くなってきたし」
「勉強し続けてるからしら」
ここでこう言う赤音だった。
「魔法の勉強も」
「そういうことだね。魔法もね」
「勉強だよね」
「何でも勉強なのね」
「そうそう」
「それで苦手科目も克服できるよ」
赤音は明るい気持ちで魔法も学校のそれも勉強することができた。彼女の努力はそのまま報われるのだった。
第三百四十話 完
2010・11・29
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