仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第二十六話 オートマタその四
「そこからな」
「わかった。ではだ」
「ミネットちゃんっていったね」
火野がミネットに応える。
「それじゃあ詳しい話を聞かせてもらえるかな」
「はい、それで私の方も」
「うん、俺達の話をね」
「聞かせて下さい」
こうしてだった。氷野達とミネットはお互いにだった。それぞれの世界のことを話してだ。そのうえでだ。ミネットはそのエリタリアの現状を話したのだった。
「そのジュエルモンスターだけでなくて」
「他にも出て来ているんだ」
「はい、倒すとメダルになる」
それを聞いてだ。すぐにだった。
火野達は目を顰めさせてだ。そして言うのだった。
「グリードですね」
「というかそれしかないんじゃないのか?」
「他には考えられない」
火野に伊達と後藤が話す。
「グリードもあっちの世界に行ってたってことだな」
「そしてあちらの世界の戦士達と戦っているか」
「お父さん達も大変なんです」
ミネットは困った顔になりこうも話した。
「ジュエルモンスター達も増えて」
「うん、わかったよ」
火野が最初にだ。ミネットのその言葉に頷いた。
そしてそのうえでだ。こう彼女に言ったのである。
「それじゃあミネットちゃんの世界に俺達も行っていいかな」
「えっ、助けに来てくれるのかな」
「うん。その為にこっちの世界に来たんだよね」
優しい微笑みだった。その笑みでミネットに応えての言葉だったのだ。
「だったらさ。是非共ね」
「すいません、本当に」
「いいよ。困っている人を助けることは当然だから」
それでだとだ。火野はミネットの視線まで顔を落として答えた。
「行こうか。それじゃあね」
「ふん、またか」
アンクは火野のその言葉にだ。少し悪態をついた。
だそれでもだ。彼もこう言うのだった。
「だが。メダルが手に入るのならいい」
「さて、じゃあ助っ人とメダル獲得を兼ねて」
「俺達も行きましょう」
伊達は気さくな笑顔で、後藤は真面目な顔でお互いに顔を見合わせて話す。
「じゃあ後藤ちゃん気合入れてくよ」
「はい、今度の戦いも」
「じゃあ映司君も行くから」
「私達もね」
比奈に知世子もだった。二人共だった。
「ミネットちゃんの世界で頑張りましょう」
「そこの世界がどうなってるかはまだわからないけれど」
だがそれでもだというのだ。知世子もだ。
別の世界に赴くことを決意した。かくしてだ。
火野達はミネットと共に彼女の世界に行くことになった。その中でだ。
まずは店の料理を食べた。それはだ。
「今日は最初はインド料理フェアの予定だったのよ」
「あっ、カレーですか」
「そう。それでね」
見ればだ。知世子は何時の間にかだ。何故かセーラー服になっていた。冬の黒いそれにだ。
比奈もその服になっていた。そのうえでカレーを出してきてカウンターの席に座ったミネットに差し出した。そのうえでさらに話をするのだった。
「この格好にしたの」
「似合うかしら」
「インドとセーラー服にどんな関係がある」
アンクは二人のそのセーラー服姿に眉を顰めさせながら問うた。
「それがわからないがな」
「カレーは海軍だから」
「それでセーラー服なのよ」
「ああ、そういえばそうだな」
ここで声をあげたのは後藤だった。
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