| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十五話 決戦乙女その三

「あの人達もまた」
「身体の力なぞどうとでもなるものじゃ」
 ノブナガもわかっていた。このことはだ。
 だからこそだ。彼女は全てを見極めた目でだ。こう言えたのである。
「しかしそこに心があってこそじゃな」
「はい、仮面ライダーになれます」
「仮面ライダーは人じゃ」
 紛れもなくだ。それだった。
 そしてだからこそだ。心もだというのだ。
 そのうえでだった。このことから幸村や千姫も見て述べたのだった。
「御主達もマスターサムライになったのはじゃな」
「うむ、心もあればこそじゃ」
「心身が備わってこそなれるものなのよ」
「それじゃあ十兵衛もなのね」
 彼女にしてもそうだとだ。ノブナガは彼女にも言った。
「その通りじゃ」
「ううん、そうなの」
「そうでなければなれるものではないからのう」
「心って。十兵衛は特に」
「安心せよ。御主にはある」
「心も?」
「うむ、ある」
 確かな笑みをだ。十兵衛に向けての言葉だった。
「だから安心するのじゃ」
「だといいけれど」
「ではその心でじゃな」
 前を向いて言うノブナガだった。
「スサノオを退治するとするか」
「はい、それじゃあですね」
「今より関ヶ原に」
 ヒデヨシとミツヒデが応えてだった。
 そのうえでだ。少女達は戦場に辿り着いたのだった。
 そこにはだ。平原だけがあった。そして薄がだ。
 その薄を見てだ。翔子がぽつりと言った。
「これだけだと何か」
「お饅頭もないと」
 ローズが言うのは食べものだった。
「寂しいけれど」
「とりあえずは腹ごしらえをしましょう」
 英理子はこう言って懐からお握りを出した。そしてだ。
 他の面々にだ。こう話すのだった。
「腹が減ってはよ」
「そうじゃな。ではじゃ」
「まずは食うとしようぞ」
 シンゲンとケンシンもだ。英理子の言葉に頷きだ。
 そのうえでそれぞれ巨大なお握りを出してだ。頬張りだしたのだった。
 そしてそれからだ。こう言うのだった。
「さて、皆もじゃ」
「食っているか」
「はい、頂いてます」
「こうしてね」
 見れば光と三輪もだ。懐からお握りを出してだ。
 口に近付けて食べている。見れば他の面々もだ。立ちながらだが食べていた。
 その中でだ。ノブナガも干し魚を頭からかじりながら言う。
「ふむ。こうして食うろうていてもじゃ」
「スサノオはですね」
「何時来るかわからぬからのう」
「ですから警戒は怠っていません」
 実際にだ。ミツヒデは食事を摂りながら周囲を見回している。彼女もお握りを食べている。
 そうしながらだ。ノブナガに応えるのだった。
「今のところは大丈夫ですが」
「しかし何時でもじゃな」
「はい、油断はできません」
 こうノブナガに言うのである。関ヶ原の中央にいてだ。
 原はあるが周囲は山だ。その山を見て山と山の間も見る。これは他の者も同じだ。
 この中でだ。イエヤスが言った。
「ここにいては山から攻められるわね」
「あっ、そうね」
 イエヤスの言葉にだ。ヨシモトも応えてだった。
「このままですと」
「場所を移動するべきかと」
 こうだ。イエヤスはヨシモトにも述べた。
「さもなければ山の方から降りられて危険です」
「ふむ。それではじゃ」
 どうするかとだ。ノブナガは応えてだ。
 そのうえで目の前にある山を見てだ。そして言うのだった。
「あの山にしようぞ」
「桃配山ですか」
 その山を見てミツヒデが言う。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧