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久遠の神話

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第十七話 六人目の戦士その三


「食べたから」
「うちの大学、高校のも食堂のメニューのボリューム凄いからね」
「アメリカ?って感じで出るからね」
「もうどっさりと」
 ぢゃんぽんだけ、大学だけに限らないのだった。
「で、それ食べてなの」
「身体動かしてそれでなの」
「痩せるのね」
「そうしてるの」
 こう話すのだった。樹里もだ。
「あと部活でも身体動かしてるし」
「あれっ、あんたマネージャーじゃなかったの?」
「それでもなの」
「マネージャーでも部員よ」
 それならばだというのだ。
「ちゃんとランニングもしてるしサーキットトレーニングだってね」
「で、それでスタイルは維持するのね」
「スポーツもして」
「言われたのよ、大学の先輩に」
 顔を洗い終えてだ。自分のタオルで顔を拭きながら話す。
「食べながら痩せる、食べないと駄目だってね」
「それでダイエット?」
「別にダイエットじゃなくても?」
「ダイエットをしてるつもりはあまりないけれど」
 それでもだと話す樹里だった。
「あれよ。食べるからにはね」
「身体を動かすことね」
「それが大事なのね」
「そう。そうすることにしたの」
 これが彼女の考えだった。
「それでどうかしら」
「いいんじゃない?それで」
「食べるのならね」
 クラスメイト達もだ。樹里のその言葉に頷く。
 そのうえでだ。彼女達は自分のクラスに帰る。その中でだ。
 一人がだ。これまでとは全然違う話をしてきた。その話はというと。
「ねえ。うちの学校って体操服ジャージか半ズボンかスパッツじゃない」
「人によってそれぞれだけれどね」
「制服と同じだからね」
 八条学園は様々な種類の制服がある。体操服も水着もだ。各人がそれぞれ選んで着るのだ。尚複数買うこともできたりする。
 その体操服についてだ。彼女は話すのだった。
「ブルマはないわよね」
「ああ、そういえばそうね」
「水着も競泳とスクールがあるけれどね」
「ビキニはないわね」
「そういうのは」
 他の面々もそのことに気付いた。樹里もだ。
 それでだ。彼女達は話すのだった。
「ブルマねえ。今時ね」
「そんなのないわよね」
「だからうちの学校でも絶対にね」
「ないわよね」
 それはないと話すのだった。そしてだ。
 話しているうちにだ。その理由についても話が為される。
「やっぱりブルマっていやらしいしね」
「あれじゃあ殆どショーツで外に出てるのと同じじゃない」
 デザイン的にだ。そうなってしまうのだ。
「それか上着は着てても下はビキニとか」
「ああ、シャツで下はビキニよね」
「その格好と同じよね」
 ブルマならだ。そうなるというのだ。
「ちょっと。有り得ないわよね」
「っていうか下着二枚着て体育してるってことじゃない」
「何で昔はブルマだったのよ」
「セクハラ大発生の元じゃない」
「そうよね」
 今の女子高生としてだ。彼女達は心からそう思うのだった。そうしてだ。
 彼女達はだ。誰もが顔を顰めさせてこうも話した。
「ブルマって誰が考えたのかしら」
「あんないやらしいのね」
「太腿だって半ズボンとかスパッツより出てるし」
「下手したら下着だって出ちゃうじゃない?」
「あれ実際に出るみたいよ」
 ブルマの問題点がだ。さらに話されるのだった。 
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