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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第二十四話 親睦乙女その十

 そしてその中でだ。彼女は言うのだった。
「何か凄いですね」
「えっ、そんなに?」
「はい、ヒデヨシさんの棒は何か」
「私棒だけは自信あるの」
 そうだというのだ。突きをしながらだ。
「だからね。こうしてね」
「成程、それでなんですか」
「こんなことも出来るよ」
 突きからだ。今度はだ。
 棒を旋回させてだ。キバーラの右頭部を狙う。だがそれはだ。
 キバーラは右手を出して防いだ。それからだ。
 今度は彼女がだった。しゃがみそこから左足で足払いをかけた。
 だがヒデヨシもそれは見ていた。かけられる直前にだ。
 上に跳んだ。それでかわしてだ。
 空中から棒を上から下に振り下ろす。それも受けるキバーラだった。
 一進一体の攻防が続く。それが一刻程行われた後でだ。
 稽古を見ていたノブナガが二人に言った。
「それまでにしておけ」
「あっ、終わりですか」
「時間ですか」
「うむ、稽古もいいが休息も必要じゃ」
 こうだ。縁側に座ったままで二人に告げたのである。
「暫し休むがいい」
「わかりました。それじゃあ」
「そうさせてもらいます」
 二人もそれを受けてだ。構えを解いた。キバーラが離れだ。ライダーから光の姿に戻った。
 そのうえでだ。光は微笑んでヒデヨシに言ったのである。
「いや、その腕ならです」
「関ヶ原でも戦えるかな」
「はい、充分です」
 それは可能だというのだ。
「一緒にスサノオと戦いましょう」
「うん、それにしてもね」
 ヒデヨシは手拭を出して顔の汗を拭っていた。その中でだ。
 彼女は微笑みだ。光に話した。
「光さんって仮面ライダーになる前は確か」
「はい、戦ったことはありません」
 それはなかったというのだ。
「ですがそれでもスサノオと戦っているうちに」
「そんなに強くなったの」
「そうなんです。まさか仮面ライダーになるとは思いませんでしたが」
「あたしは最初から考えてたのよ」
 キバーラが二人のところを飛びながら述べる。
「そういうこともね」
「そうだったんですか」
「ずっと仮面ライダーになってもらう機会を狙ってたのよ」
「最初に御会いした時からですね」
「そうだったのよ」
 このことをここで話すキバーラだった。
「夏海ちゃんは素質があったのよ」
「仮面ライダーになるですか」
「だから。ずっと狙ってたのよ」
 そのだ。機会をだというのだ。
「そういうことだったのよ」
「私も仮面ライダーになる」
「門矢士達っと同じくね」
「門矢さんっていいますと」
 ヒデヨシも彼のことは聞いていた。それで言うのだった。
「あの。偉そうで無愛想だっていう」
「そう、かなり変わった奴なのよ」
「というか男の人の仮面ライダーって何か」
 女ライダー達に聞いた話からだ。ヒデヨシは難しい顔になって述べた。
「変わった人ばかりですよね」
「はい、その通りです」
 光もそのことを否定しない。
「士君も凄いんですよ。一事が万事」
「うわ、そういう人とこっちの世界の人達が出会ったら」
「ああ、それは大丈夫よ」
 キバーラはヒデヨシの危惧、お互いに衝突することを憂えるそれは大丈夫だというのだ。
「全然ね」
「そうなんですか?」
「だって。これまでの世界でも皆強烈だったけれど」
「確かに。何か皆」
「そうでしょ?濃い顔触れでしょ」
「キバーラさんも含めて」
 何気にキバーラも見て述べるヒデヨシだった。
 
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