仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十四話 親睦乙女その二
酒の話だった。そのことについて言うのだ。
「ミルクディッパーはお酒も出るのにそれでもなんだね」
「何か。今は」
「飲まないんだね」
「あまりそういう気分じゃなくて」
それでだというのだ。
「今は」
「そうなんだ」
「はい、だから今はこれでいいです」
そのだ。ホットミルクでだというのだ。
「身体にもいいですし」
「そうだね。それにしてもこのお店の料理は時々」
「姉さんの創作料理ですね」
「あれはね」
ここでは苦笑いになって述べる宗朗だった。
「返答に困るものがあるね」
「姉さん時々ああいうことするんです」
「新しい料理を考えてだね」
「はい、失敗します」
この流れは完全にセットになっていた。
「いつもなんです」
「それでよく店が繁盛してるのう」
「コーヒーは美味しいからね」
秀吉の首を捻る言葉にはこう答えられた。
「姉さんのコーヒーは」
「ふむ。確かに」
秀吉もだ。そのコーヒーを実際に飲んでみた。
そのうえでだ。納得した顔になり言うのだった。
「これはかなり」
「いいでしょ。姉さん曰くいい仕事をしてくれるそうだよ」
「コーヒー達がじゃな」
「そうなんだ。僕も何度も飲んでみたけれどね」
「何時もこの味か」
「うん。だから皆どんどん飲んでよ」
「そういえば」
ここで言うのは慶彦だった。店の中を見回してだ。
そうしてだ。こんなことを言ったのだった。
「あのいつもの人達がいないな」
「あっ、姉さんと?」
「漫才師みたいな記者と占い師がいないな」
「その人霊能力者なんだ」
「いつも悪霊がどうとか言っているがそうだったのか」
「うん、確かに占い師にも見えるけれど」
良太郎は優しい微笑みで話す。
「あの人は霊能力者だから」
「何か余計に怪しく思える」
実際にその眉を少し顰めさせる慶彦だった。
「そして姉上もいないな、今は」
「姉さんは買出しに行ってて」
それでいないというのだ。
「少しだけ待っててね」
「わかった。それにしても君の姉さんは」
慶彦は今度愛理のことを話した。
「かなりの美人だな」
「昔から凄くもてるんだよ」
「しょっちゅう剣崎さんが来ている」
ムッツリーニはぽつりと述べた。
「もろばれ」
「確かに。あの人はいつも来ているな」
利光も気付いていた。というよりかは誰でも気付くことだった。
そしてだ。ムッツリーニはこうも言った。
「諦めきれていない」
「というよりかあの人はあれにゃ」
にゃんぱいあもいた。普通に二本足で立っている。
「そうした話とは全く縁がない人にゃ」
「だよな。あの人はな」
まさむにゃもだ。前足を組み難しい顔になって述べる。
「女とは無縁の人だからな」
「あっちのライダーで唯一ですねえ」
にゃてんしは店の中にふわふかと浮かびつつ煙草を前足に持っている。
ページ上へ戻る