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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第二十三話 甲冑乙女その五

「行くべきじゃ」
「はい、それでは」
「皆はどう思うか」
 ノブナガは自分の意見を述べてからだ。あらためて一同に問うた。そうしたのだ。
 それを受けてだ。まずは十兵衛が述べたのである。
「ううんと、それじゃあその社に行ってみよう」
「そうじゃな。そこまで怪しいとのう」
「行くべきね」
 幸村と千姫もだ。行くべきだというのだ。
「行って確めるべきじゃ」
「そして何か出て来たらその時は」
「戦じゃ」
「またスサノオをやっつけてあげるわ」
「そう。行くのなら」
 翔子もぽつりとした口調で述べる。
「徹底的に倒すべき」
「そうじゃな。今から皆で行こうぞ」
「そしてスサノオを倒すぞ」
 シンゲンとケンシンも続く。しかしだ。
 ヒデヨシは幾分慌ててだ。こう言ったのである。
「ううん、何か大変なことになりそうだけれど」
「だから戦だ」
 ミツヒデはそのヒデヨシに対して述べた。
「戦だ。命を賭けたな」
「私そういうのはあまり」
「しかし御主も戦をせねばならないのだ」
 こう強くだ。ミツヒデはヒデヨシに話す。
「それはわかっていると思うが」
「じゃあわかったわ。それじゃあ」
「うん、戦うわ私も」
 仕方ないといった顔で頷くヒデヨシだった。だが決めたからにはだった。
 はっきりとした顔になってだ。そうして言うのだった。
「この世界、絶対に護ってみせるわよ」
「そうじゃのう。じゃあやるけえ」
「よし、スサノオでも何でも倒してやるぜよ」
「私達の世界護ってみせるばい」
 モトナリにモトチカ、ソウリンも言う。こうして話は決まった。
 そしてその中でだ。ヨシモトは優雅な面持ちでこんなことを言うのだった。
「ではわたくしも参りますが」
「何かあるのですか?」
「このことは是非物語にしたためなければなりませんね」
 こうだ。穏やかにイエヤスに話すのだった。
「是非共ですね」
「戦も物語ですけれど」
「だからですわ。是非書き残さないといけませんわね」
「それはそうですけれど」
 幾分かだ。困惑した顔でヨシモトに言うイエヤスだった。だが、だった。
 イエヤスは何かを察した鋭い顔になりだ。こう言うのだった。
「スサノオ、どうも」
「イエヤスさん、何か感じましたの?」
「邪なものよりも妙なものを感じます」
「妙なものとは?」
「常に私達を見て仕掛ける。歪んではいますが」
 それでもだというのだ。
「妙に遊んでいるものが確かにありますね」
「そうそう、それそれ」
 愛子がここでそのイエヤスに突っ込みを入れる。右手の人差し指で指し示す動作をしつつだ。
「イエヤスちゃんにもわかるでしょ。スサノオってそういう奴だから」
「それによって暇潰しをしているとは聞いたけれど」
「それなのよ。スサノオはそうして楽しむ奴だから」
「歪んでいるけれど純粋な」
「そんな奴だから。結構複雑なのよ」
 愛子はこれまでの戦いで彼女がわかったことをイエヤスに話す。そうしてだ。
 その話をしてからだ。愛子はイエヤスにさらに述べた。
「じゃあとにかくその靖国神社のそれみたいな社にね」
「そこに行ってスサノオが出て来たらやっつけるのね」
 アイが愛子に問う。
「そういうことね」
「それじゃあ今から行きましょう、皆でね」
 こう話してだった。そのうえでだ。
 戦士達はその社に来た。それは一瞬のことだった。
 その一瞬の移動に対してだ。突込みを入れたのは英理子だった。
「仮面ライダーって常にこうなのよね」
「否定はしないわよ」
 彼女の周りを飛ぶキバーラが応える。
 
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