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スーパー戦隊総決戦

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第二十一話 今更出て来た男その五

「以前の我ならこうしたことには興味がありませんでしたが」
「それでも今はこうしてじゃ」
「楽しむこともいいことだ」
 十蔵も静かに飲んでいる。
「こうしてな」
「そうだね。悪くないね」
「その通りですね」
 薄皮太夫にはヒラメキメデスが答える。
「戦うよりも楽しいことがある」
「いいことです」
「最も我等はガイアークの頃からそうだったなり」
「しかし多ければ多い程楽しいものぞよ」
「そうでおじゃるな」
 ガイアークの三人は相変わらずである。完全にいつも通りだ。
「しかし。こうしてワインを飲むというのもいいものなり」
「これまでお茶を飲んでいたがこれもいいぞよ」
「ルネサ~~~ンスでおじゃるな」
 こんなことを言いながらグラスを打ちつけ合う。この三人は本当にいつも通りである。
 ロンはだ。月光と話していた。
「これから長いお付き合いになりますね」
「そうじゃな。一時的なものだと思っておったが」
「これがまたかなり」
「凄く長いものになりそうじゃな」
「まさかヤイバ様が戻って来るとは思ってなかったけれど」
「そうか」
 ヤイバはシズカの話を聞いていた。
「そういえば俺も蘇るとは考えていなかったな」
「私は最初から生きていたけれどね」
 それはいいのだった。そしてである。
 ガジャとリュウオーンはクエスター達と飲んでいた。
「ボウケンジャー達と戦っている時は敵同士だったがな」
「これからは長い付き合いになるな」
「ああ、そうだな」
「本当にな」
 ガイとレイは二人のその言葉に頷く。
「どうもジャシンカは軍隊にはそれ程力を入れてはいない様だがな」
「それならそれでいい」
「うむ、楽しく明るく暮らせるジャシンカ」
「それを築こうぞ」
「はい、そうしましょう」
 ヒョウガも彼等の言葉に頷く。
「是非共」
「悪事なんてもうやっていられないな」
「そうだな、ここで楽しくやる方が遥かにいいな」
「そうね」
 サキュバス三兄弟もそうした考えだった。
「あの皇帝も中々いいしな」
「うむ、それもかなりな」
「あのアブレラよりずっとね」
 彼等も明るく話していた。その性格がかなり変わってきていた。
 そしてだ。ヴァッフォとミゲラは相変わらずであった。
「リジェやリジュエルがいないのは残念だがな」
「それは仕方ないのう」
「しかし我等でリジェやリジュエルの分も頑張ろう」
「楽しくな」
 今になって彼女達の名前を出すのであった。それを聞いてフラビージョとウェンディーヌも話す。
「何か今にして思えばダイナアースもいいところだったわね」
「何度も食べられそうになったけれどね」
「今ではいい思い出ね」
「そうね」
「ううむ、しかしな」
「全くだ」
 マンバルバとサーガインは少し複雑な感じであった。
「我等も何か性格が変わったな」
「明るくなったものだ」
「僕ちんは前からこうだよ」
「そうだったか?」
 チュウズーボはサタラクラの言葉に突っ込みを入れている。
「本当は暗い性格ではなかったか」
「いやいや、明るいのが僕ちんの地だよ」
「少なくとも今はそうだな」
 サンダールは静かに突っ込みを入れる。彼もまた飲み食いしている。
「こうしてな」
「じゃあ兄貴」
「おう、そろそろだな」
 ヤバイバはシュンプリングオルグの言葉に頷いていた。
 
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