スーパー戦隊総決戦
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第二十話 戦いが終わってその四
「しかも仲間達もいる」
「仲間ねえ」
「ヤバイバやツエツエもなのね」
「気のいい奴等だ」
ガオレッドとガオホワイトにも返す。
「あの連中とずっと楽しく暮らすつもりだ」
「楽しくねえ」
「ずっと」
「やっぱり変わったよな」
「最初はかなり殺伐としていたのに」
「我等神も変わるものだ」
杖を繰り出した。だがそれは剣に防がれてしまった。
しかしだ。彼はさらに攻撃を繰り出す。だがそれもまた防がれた。
「しかし何かな」
「むしろ強くなってるし」
「それもかなり」
「他のものを知ればそれもまた戦いに生きる」
こう述べるイフリートだった。
「戦いだけではだ。深みを増すことはない」
「遊びとかそういうことを知ったから」
「今みたいに」
「その通りだ。さて」
イフリートは身体の前でだ。両手に持ったその杖を回転させた。そうしてだった。
「そろそろ聖杯を借りさせてもらう」
「むっ!?」
「来た!?」
「炎よ、燃えろ!」
こう言ってだった。炎の輪を繰り出す。
それでガオレンジャー達を破ろうとする。しかしだった。
「させるか!」
「意地があるからね!」
こう言ってであった。剣を一閃させてだ。見事その炎の輪を両断してみせたのである。
そしてそのうえでだ。ガオレンジャー達はまた言う。
「そろそろ決着をつけるか」
「ああ、今こそな!」
「決めるぜ!」
その剣を構えてだ。そのうえでの言葉だ。
「ガオレンジャー最後の技!」
「この技で!」
「戦いを終わらせるわ!」
「おい、この流れってよ」
「かなりまずいわね」
ヤバイバとツエツエがそれを言う。
「ああ、このままだと」
「イフリートが」
「大丈夫よ、死ぬことはないわ」
スフィンクスがそれは保障した。
「別にね」
「ああ、死なないのか」
「じゃあいいけれど」
それであっさりと静かになる二人だった。
「それじゃあ王様」
「聖杯貸してね」
「勝ったらの話だが」
ぶしつけなまでにあっさりと言葉を返すパルジファルだった。
「それは」
「ちっ、ケチだなおい」
「この王様って」
「そうした話になっているからだ」
この辺りは実に厳しかった。
「決してだ」
「やっぱりケチだよな」
「ケチは嫌われるわよ」
「嫌われるとかそうした問題じゃないんじゃ?」
テトムはここでも絶妙のタイミングで突っ込みを入れた。
「それって」
「ええい、五月蝿い!」
「大きなお世話を!」
またしても逆キレで返すのだった。
「そんなのわかってるんだよ!」
「そうよ、いちいち突っ込まなくてもね!」
「この場合わかってるとかいう問題か?」
「相変わらず言ってることが意味わからない時があるな」
「だからいちいち突っ込むなよ」
「そうよ、おおらかでいなさいよ」
まだ言う二人だった。しかしその言葉の間にだ。
ガオレンジャーの面々は最後の技に入ろうとしていた。その技は。
「百獣全ての力」
「今ここに集めて!」
「行け、ガオの力!」
それぞれの力を集めていく。
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