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ヘタリア大帝国

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TURN54 ハワイの酋長その五

「独立されないのなら」
「ではわしもハワイもこのままでいい」
「アメリカさんと一緒に過ごされますか」
「そうしたい。では独立のこともな」
「わかりました」
 独立の話もなくなった。しかしここで。
 ギガマクロは少し困った顔になってこう言うのだった。
「実はのう」
「何か」
「わしも娘がおらんようになったのじゃ」
「娘さんがおられるのですか」
「そうじゃ。これが可愛い娘でな」
 楽しげに笑って親バカなところも見せる。
「いつも一緒におったのじゃガ最近な」
「おられないのですか」
「何処におるのか」
 ギガマクロは暗い顔になって日本に言っていく。
「さて、不安じゃ」
「その娘さんってのはどういう人だろうか」
 東郷はそのギガマクロに問う。
「それがわかれば捜索に協力させてもらいますが」
「つぶらな瞳でじゃ」
 ギガマクロはまずここから話した。
「そして薄紫の長い髪でな」
「髪はそうで」
「そして可愛らしく大きさは」
「どれ位ですか?」
 東郷も年配者には礼儀を見せて応える。
「それは」
「大体三十センチか」
「随分小さいですね」
「わしの一族は大人になり一気に大きくなる」
「成程、だから娘さんはその大きさで」
「空を漂うこともできる」
 この銀河の主流の人類とは明らかに違っていた。
「そしてふよふよといつも言う」
「かなり目立ちますね」
「そうだな」
 日本と東郷はギガマクロの話をここまで聞いて述べる。
「それだと見つけやすいのでjは」
「俺もそう思う」
「では今から」
「手配をするか」
「わしは確かに隠居しておるが」
 ギガマクロはここでここうも言う。
「それでも娘を探し出してわしの前に連れて来てくれれば」
「その時にはですね」
「礼として戦う」
 太平洋軍に入りそうしてだというのだ。
「そうさせてもらおう」
「いえ、そうしたお約束がなくともです」
「娘を捜してくれるか」」
「そして酋長に返させてもらいます」
「そうしてくれるjか」
「義を見てせざるは勇なくなりです」
 日本はギガマクロにこの言葉もだして言う。
「ですから」
「噂通りじゃな。仁義のある御仁じゃ」
 ギガマクロは日本の心も見て楽しげに微笑む。
「では頼む」
「お任せ下さい」
 こうしてハワイの治安を回復させるj中でギガマクロの娘の行方を調べることになった。捜査は難航すると思われた。 
 だがすぐに話を聞いた田中が日本のところに来てこう言ってきた。
「なあ祖国さん」
「何でしょうか」
「あの酋長の娘さん捜してるんだよな」
「はい、そうです」
 日本はその田中に答えた。
「外見の特徴はお聞きしていますね」
「もうな。そいつはな」
「田中さんは見掛けられたのですか?」
「こいつじゃねえのか?」
「ふよよ~~~」
 声がした。見れば田中の左肩の上に妖精みたいなものが飛んでいた。その妖精みたいなものこそまさにだった。 
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