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髑髏天使

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第五十八話 嘲笑その一


                   髑髏天使
                第五十八話  嘲笑
 若奈がだ。未久と共に街を歩きながらだ。こんなことを言うのだった。
 二人は今ラフな私服だ。それで二人でショッピングを楽しんでいる。その中でのことだった。
「今度だけれど」
「今度ですか?」
「牧村君にザッハトルテ御馳走することになったの」
 そうなったとだ。街を歩きながら話すのだたt。
「うちで作ったね」
「あっ、うちでもです」
「お家でも何か作るの?」
「作りはしないですけれど」
 それでもだとだ。未久は話すのだった。
「あれなんです。アイスクリームを買って」
「それを牧村君になの」
「はい、お兄ちゃんと一緒に皆で食べるんです」
 こうだ。話すのだった。
「ハーゲンダッツを」
「いいわね。あれって美味しいのよね」
「はい、アイスクリームはあれが一番ですかね」
「高いけれどね。スーパーやコンビニで買うアイスクリームならね」
「一番いいですよね」
「牧村君もあれ好きなのよね」
 若奈はにこにことして未久に話す。
「とてもね」
「御兄ちゃんアイスクリーム自体好きですから」
「そうそう。甘いものなら何でもだから」
「ですよね」
「だからうちもなの」
「ザッハトルテですか」
「一応試食ってことになってるけれど」
 それでもだというのである。
「牧村君にね」
「御馳走するんですね」
「そういうこと。それに」
 若奈のその言葉が続く。
「そろそろね」
「そろそろっていいますと?」
「だから。牧村君がお店に入ってくれるじゃない」
 その話になるのだった。
「うちのお店にね」
「じゃあその味をもっと知ってもらうんですね」
「そうなの。だから余計にね」
「食べてもらうんですね」
「そうなの。まあ太ってもらったら困るけれど」
 それはだというのだ。太ることはだ。
「牧村君のスタイルって好きだから」
「御兄ちゃん背が高くてすらりとしてますからね」
「あのスタイルはあのままでね」
「いて欲しいんですね」
「そういうことだから」
 太られたら困るという理由はだ。まさに女の子の理由だった。
 そのことを話してだ。それでだった。若奈はこうも言うのだった。
「これからもトレーニングは続けてもらうわ」
「トレーニングは絶対なんですね」
「そういうこと。それでね」
「そのうえでお菓子を」
「食べてもらうわ」
 こうした話をしてだった。彼女達はだ。
 一緒に話してだ。牧村に食べてもらうお菓子の話をしていた。そしてだ。
 博士達もだ。研究室で笑顔で話すのだった。
「それじゃあね」
「ケーキね」
「牧村さんに食べてもらうケーキ」
「それだよね」
「うむ、是非食べてもらおう」
 笑顔で妖怪達に応える博士だった。
「そうさせてもらおう」
「当然僕達もね」
「僕達も食べていいんだよね」
 妖怪達はケーキについてだ。博士に笑顔で尋ねるのだった。 
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