仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第二十話 信頼関係その五
蝙蝠をベースに獅子、蝶、それに貝を合わせたファンガイア、その禍々しい姿のファンガイアの帝王たるスサノオが出て来た。しかしだ。
それは一体ではなくだ。二体だった。その二体のスサノオを見てだ。
英理子がだ。眉を顰めさせて言うのだった。
「渡君だけでなく。竜司君達とも戦うつもりね」
「そうだ。では呼ばせてもらおう」
こう言ってなのだった。
「如月竜司君、ローズ君」
「僕達とも戦う」
「そうするの」
「そうだ。今回の戦いはそうさせてもらおう」
こう竜司とローズの二人に告げたのである。
「君達二人には一体の私が相手をする」
「そして僕とは」
「もう一体の私が相手をする」
こうだ。紅にも告げるのだった。
「それでどうだろうか」
「へっ、相変わらず退屈しのびばかり考えてやがるな」
そのスサノオの話を聞いてだ。キバットが減らず口で返す。
「ある意味見事だぜ」
「君もそれでいいな」
「そう来れば倒すだけだからな」
これがキバットの返事だった。
「渡と一緒にな」
「はい、僕も賛成です」
タツロットも言ってきた。
「ではここは」
「僕も同じだよ」
そして紅もだった。仮面の奥から答えるのだった。
「スサノオがどう来ようとも絶対に」
「はい、倒しましょう」
「キバってな!」
彼等の考えは一つだった。そしてだ、
竜司もだ。ローズに顔を向けて尋ねるのだった。
「いいね、じゃあ」
「うん」
ローズも竜司に応えて頷く。
「ローズ、言ったから」
「そうだね。それじゃあ」
「竜司と一緒」
ローズの返答はここでも変わらない。
「戦う。ローズも」
「じゃあ僕はローズを」
竜司も応える。そうしてだった。
二人で共にだ。スサノオに対峙してだった。
まずはだ。キバに対して言うであった。
「渡さん、それじゃあ」
「ローズ達も戦うから」
「うん。一緒に勝とう」
キバもだ。ローズに対して言葉を返す。そうしてだった。
スサノオを見つつ。彼も二人に言うのである。
「いいね、絶対に」
「そうですね。他の世界でも戦いがあるんですね」
「この世界だけで終わりじゃない」
「そう。何時まで続くかわからないけれど」
「人間として。僕達は」
「スサノオに勝つ」
三人の心は同じだった。それを見てだ。
キバットとタツロットがだ。会心の声で話をした。
「まだ最後の戦いははじまってもいないけれどな」
「それでもですよね」
「ああ、竜司もローズもいい奴じゃねえか」
「そのことはしっかりと見せてもらいましたね」
二人の心を見て満足していたのだ。そのうえでだ。
彼等も戦いに向かう。スサノオと対してだ。そしてスサノオもだった。
二体同時にだ。こうキバ達に言うのである。
「いいことだ。では見せてもらおう」
「君達のその戦いを」
「いいな、それではだ」
「行くぞ」
まずはだ。二体同時にだ。それぞれの右手を前に出してだ。
そこから闇の瘴気を出した。それを見てだ。
キバがだ。最初にだった。
右にかわす。しかしそれを見てだ。スサノオは言うのだった。
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