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スーパー戦隊総決戦

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第十八話 海辺の死闘その四

「そういう運命だからだよ」
「そんな運命お断りよ!」
「そうか、貴様と闘うのも運命だな」
「そうだな」
 ヤイバとボウケンブラックが睨み合っている。
「今度は勝たせてもらう」
「どうかな?俺も前よりさらに強くなっているんだがな」
「折角また一万年寝られると思ったのにのう」
「すぐに寝たらよかったんじゃないのか?」
 ボウケンレッドがガジャに突っ込みを入れる。
「そうしなかったのか」
「色々と付き合いがあってそれはできんかった」
「俺も復活したからにはだ」
 リュウオーンも言う。
「やれることをやらせてもらいたいしな」
「はい、そうですね」
 ヒョウガがリュウオーンのその言葉に頷く。
「ここは是非共」
「しかしのう」
 だがここで月光が言う。一応彼もいるのである。上を飛んでそこでホバリングしている。
「今回はかなり激しい戦いになりそうじゃな」
「それが面白いからな」
 ドウコクが一番乗り気であった。
「さて、シンケンジャーでも誰でもいいから来るんだな」
「その言葉、確かに聞いた」
 シンケンレッドがその言葉を受けた。
「それならだ」
「よし、それなら来い」
「皆、ここが正念場だ」
 ゴセイブルーが全員に告げる。
「戦うぞ」
「ああ!」
「これでな!」
 こうして最後の戦いがはじまった。誰もがその手に得物を持ち敵に向かう。白い砂浜の上で戦士達がお互いの敵にそれを振るうのだった。
 シンケンピンクはその扇子で薄皮と闘う。その中でだ。
「やっぱりあんただねい」
「そうよ、私よ」
 シンケンピンクも彼女に返す。
「私で不服かしら」
「いえ、それはないからね」
 その得物で返しながら言う薄皮だった。
「あちきもあんたでないと思っていたからね」
「そうね。あの時の続きね」
「今度は負けないよ」
 言いながら三味線のその刃を振るう。そうしてお互いに闘う。
 ハリケンブルーの相手はフラビージョだ。フラビージョはその中で彼女に言う。
「あんたアイドルだよね、今」
「それがどうかしたの?」
「私も今アイドルだし」
 このことを言ってきたのである。
「同じだね」
「それでも絶対にユニットは組まないからね」
 ハリケンブルーは刀を振るいながらこう返す。
「あんたとはね」
「あら、あのことまだ根に持ってるの」
「当たり前でしょ!」
 言葉が怒っていた。お互いに刀を振るい火花を散らしながら言い合う。
「あの時、よくも!」
「っていうか何で騙されるのよ」
「何ですって!?」
「あれ後から聞いたけれど」
 後からというのである。つまりフラビージョ本人もわかっていなかったのである。
「普通引っ掛からないらしいわよ」
「らしいって」
「それでも私も気付かなかったしあんたは引っ掛かった」
「それがどうかしたの?」
「私もあんたもあれだってことになるわ」
 こうハリケンブルーに告げる。
「私にとっても残念なことにね」
「私が馬鹿だっていうのね」
「私もそうなるけれどね。まあ私はそれでも別にいいけれど」
「何でいいのよ」
「何せ落ちこぼれだったのは事実だし」
 だからだというのである。あの時話したことの中でこのことは事実だったのである。
 
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